初訪問。
外観から雰囲気抜群だったが、中に入ってびっくり。
一点の不潔さもない(フランス料理で不潔とか論外だが、なくはない)グレーで統一されたシックな内装、暖炉の似合うあったかい空気(実際とてもぬくかった)、すごくいい。
ワインペアリングならぬ、パンペアリング…すなわち、料理ごとに、その料理に合うパンを合わせてくれるフランス料理店だそう。
一年ちょっとぶりのこの友人、七夕ノリで誘ってきた。
他者の追随を許さないくらいパンが好きな僕、こちらのコンセプトを知って欣喜雀躍したところ、
「パンといえば四郎だな、と思って。」と。
付き合い6年目、よぉく分かっているじゃないか僕のこと。ありがとうありがとう。
しかし、ペットボトルを机上に置くのは恥ずかしいような。
…まぁいいや、僕は君の母ちゃんでも恋人でもない、何よりこの店の常連でもないから、もういろいろ思うのはやめよう。
ラベルの綺麗なスパークリング。
しょこたん似のソムリエバッジのお姉さんがパンを解説してくれた。
胸元が心配になってしまったが、こちら女性客ばかりだし、凝視するような変態はいないか。
幸い動画を撮らせてもらったので、今書きながら一つ一つ記憶喚起された。
しかし、ラストのクリームチーズの、食べてないような。はて。
これらのパンたち、特にどでかい立方体のさつまいもの食パン、丸ごと提供されるのだろうと思って、この日は絶食して挑んだのだが、残念ながらそうではなかった(下記写真参照)。
バターは自家製。
カルピスバター以上に真っ白!
プルンプルンで、まるで缶詰のチーズケーキみたいだが、岩塩と合わせて有塩になる感じとか、パンに絡みやすい加水率とか、珍しくて美味しかった。
クランベリーのパン。
最初に言うが、こちらのパン、総じて普通だった。焼きたてならではの火傷しそうな熱々は楽しめたものの、自家製たる気概というか生地の特徴は感じられなかった。
さすがにパンペアリングを謳いつつ業務用ってことはなかろうが、正直、ベーカリーレストランサンマルクの食べ放題パンと差異なく思えた。
ホテルやかなりのレベルのグランメゾンでさえ業務用パンを使用するところが多い中、自家製なだけいいのかな。
うんでも、都立大学の笠井や神保町アルテレーゴ、池尻大橋のリアン、初台のハトなどのパンが凄すぎて、そしてパンに限らず、それらと比べると全体的に「Z世代が喜びそうなマーサー系列ぽいオシャレフレンチ」と思わざるを得ない。
とはいえ器、盛り付け、そして色で統一した各プレートの創意工夫は素晴らしかった。
解説を。
斬新なクロワッサンサンド。
中には帆立(確か)。パンの中では、こちらが1番美味しかった。
貝類のブランマンジェのような白いプレート。
白を。
うっ、まだペットボトル…(言うまい)。
カヌレ型に入れたブリオッシュ。バターが効いて普通に美味しい。
ごろごろとトリュフ。
贅沢に削って、褐色プレート。
トリュフ、ポルチーニなど香りがいいきのこはバターや生クリームと合うね。美味しい。
指を火傷しそうだった。
悪い意味ではないが、焼きたては大概何でも美味しい。先日スターバックスロースタリーで食べた焼きたてクロワッサン(コルネッティ)の美味かったこと。
赤いプレート。
サーモンと人参と。
ソースも人参だね。
こってりソースが続くが僕はガツンと濃ゆいのが好きなのでウェルカム。
胃が弱い人はこの辺でしんどいのかもしれない。
さつまいも食パン。
あの立方体ごと食べたかった…。
鴨の紫プレート。
これは綺麗。
効いてないが、多分マデラソース。
シャインマスカットのブランマンジェ的な。
さっぱりデザート苦手だが、このちゅるんもちゅんなシャインゼリーは白玉のような食感で楽しかった。
ミニャルディーズ。
うん、これは完全に普通。