監督への思いが強すぎる僕は、軽々とこの店の暖簾を潜ってはいけない気がしていた。
浅草は何百と訪れ、ロック座も楽しんでいながらも、捕鯨船だけは入れずにいた。
まさか、このタイミングで訪問することになるとは。
冨味屋でたらふく肉を喰らった後の梯子候補として、友人が提案してくれた。
僕にとっては聖地なので、人が違えば食い気味にお断りするところだが、食い気味にOKした。
やはり人間差別的生き物。致し方無し。
表面張力すれすれすぎる。
(ハイボールだと思う)
これが名物の煮込み!
何年前から継ぎ足してるんだ…衛生面…とか余計なことは思わない。北野武監督も同じ味を、この空間でと、感慨を噛み締めた。
かわいいよ鯨かわいいよ( ◠‿◠ )
美味しすぎる!!!
とろみがすごい。モツに色が染み込みまくっている。家ではこれは絶対できない。
またしても、すかさず写真用にかざしてくれた。機転が効く、そして粋な友人。ありがとう。
この時、横並びの席だったWさんという50代くらいの男性に、友人が話しかけ、気づけば3人で話していた。
初対面の目上の方をフランクに弄りつつも、それが全く失礼にならない礼節を弁えた感じ、この友人の心底すごいところで。
相当程度酩酊しながらも、そのことだけは覚えている。
鯨の刺身。
半解凍なだったけどそれもまたこの店らしく。
そして、店の奥に…ダメだ直視できない。
泣いてしまいそうで。監督のポスター。
なお、この後、餃子のダンダダン酒場も梯子した記憶はあるが、残念ながら会話の記憶はほぼ何もない。きっととっても楽しくて、普段見せない顔をしていたのは間違いなく。
ありがとう。