愛してやまない、想い溢れる神戸大阪。
そんなせっかくのわくわくを、完膚なきまで打ち砕かれた心地だった。
そんな状態で、僕にとっての特別な地に踏み入れたくない。


そう思っていたら、頼んでもいないのに、その砕かれた欠片をかき集め、丁寧に修復してくれた友人がいた。




僕が気持ちよく新幹線に乗れるようにと、心配してお見送りしてくれたのだ。

その時のブランマンジェが宝石のよう。




本当は、建物全体がフォトジェニックなのだけど、話に夢中でこれしか撮っていない。

そして本当は、大好きな関西、1秒でも早く行きたかったけれど、負傷した状態で行かなくて本当によかった。エリクサーを飲んだ気分。

ありがとう。僕に会いたかっただけだろ、と割と本気で思っていたけど、そんな愛らしさも含めてありがとう。







さて。

神戸、名古屋同様、大阪もとんでもなく気概のあるパン屋が多い。遅ればせながら最近知った。

「焼きたて」「映え」を謳っていてもコンビニとさして変わらぬクオリティのパン屋も多いと辛辣にいつも言っているが、気概を持って仕事をしている店はやはり尊敬に値する。

商品を見る前に、入店してすぐわかる。もちろん商品を見れば一目瞭然。




こちら、東京にもなかなかないすごい店。

というか、食べログでパン屋にしてこの評価、なかなかない。




右から、トロペジェンヌみたいなやつ(自家製カスタードが、柔らかくもしっかり目の歯応えの卵感濃ゆい生地にサンドされている)、ブリオッシュプラリネ、タンドリーチキンサンド。




このブリオッシュプラリネが、目玉飛び出そうな衝撃で。ザックザクのプラリネが表面にも内部にもたっぷりで、パサつきゼロのブリオッシュ生地と混ぜ合わされて最高に美味い!

店出てすぐかぶついたが、正解!


タンドリーチキンの方は、マンゴーも入っていた。残念ながら翌日いただいたので(僕は、パンはなるべく早く、できれば店を出てすぐ、遅くともその日か翌朝に食べるべきと思っている)、リベイクしても持ち直せないほど、チキンがパサついてしまった。






ちなみにこちらは、名前に惹かれて立ち寄ったが何も買わなかった。

ポルチーニ。




ポルチーニを使ったパンや鯖サンドなど、まぁ美味しそうなものもあったが、あのパリアッシュを見た後だと、いわゆるフツーのパン屋で、全く比べ物にならず。






そしてこちらはリッツカールトン。








ごめんなさい、ロビーで休憩しただけです。




この日は、親友2人と落ちあうことができ、何とも感慨深い大阪の夜となった。

友人多しといえど、胸張ってこいつは親友、なんて言える奴、なかなかいない。みんなそうだと思うけど。

一時のエモーショナルなそれではなく、勝手に期待して勝手に裏切られたと去っていくやつでもなく、互いに絶対一生と確信できるって、なかなかだぜ?






さて、別日。

パリアッシュ再訪。








この日はかなり行列。

写真に収めていないが、かなり迷ってしまうラインナップ。



ブリオッシュプラリネ目当てだったが、残念ながら売り切れていたので、代わりにブリオッシュヴァニーユと、桜待つを。





珍しく新幹線の中で。

名前がいいね。桜待つ。

オーダーする時「春を待つ」と言ってしまい恥ずかしかった。

ホワイトチョコレートと桜、フリーズドライフランボワーズがとても美味しい。

サクサクしつつ、とってもしっとり。






ヴァニーユ。

うんまい!

カスタードがやはりとんでもなく美味い。

何より生地が本当にどれも美味い。




どうか、違いが分かる人だけ行って欲しい店。