孤独のグルメに出て有名になった店であり、僕はかの番組のガチファンだが、知ったきっかけはそれではない。
1年半前のゴールデンウィーク、巣鴨を徘徊して、有名なフレンチパウンドハウスを見つけ、そしてこの店の前で思わず立ち止まった。
絶対これヤバい店、美味い店だと。
モンゴル料理自体なかなか珍しい、というか僕も初めてだが、なんとも独特の雰囲気の店内と店員さんたち。
「孤独のグルメ感強すぎだろ笑」
友人が思わずそう溢したが、さもありなん。
お酒はハイボール(僕)とビール(ハイネケン)。いろいろモンゴルぽい、ヨーグルトな奴や度数強い珍しい酒がたくさんあった。
僕らは飯に全力期待していたので、美味しく酒を飲みたく、冒険しないことにした。
ワイン好きなので、やたら量が多く氷がすぐ溶けるジョッキハイボールはテンション上がらないのだが、ワイングラスでサーブされると嬉しい。
メニューが多くて迷いそう。
でも僕らは事前に「羊しゃぶしゃぶと、北京ダックの羊版みたいのは絶対頼もう。」と意見共有していたので、ほぼ迷わず。
まずは豆苗炒め。
タイ料理の空芯菜トチオソース炒めに似ているが、これはオリーブオイルと岩塩のみのシンプルなやつ。何より、生!生だよ!
口腔に突き刺さって口に含みづらいが、生ならでは、シャキシャキ美味い。
そしてそして!
「北京ダックは僕好きだから、あれば絶対頼む」
という友人に対して
「いやいや、おまえのかつて食べてきたそれは北京ダックじゃないよ。どうせバーミヤンかそれに類する(中国料理ならぬ)中華料理のでしょ?蟹のつもりでカニカマ食ってるみたいなもんよwww」
と返す僕。
それに1ミリも堪えず笑って流しやがる友人。
でも2人して悶絶したことは紛れもなくて。
あーーーーもう食べたい!なんだよこれ!
甜麺醤たっぷりのタレ、白髪ネギ、チャプチェみたいの、スパイシーなラム肉細切り、きゅうり、甘めの卵炒め、そしてもっちりとした皮!
こうして…。はぁぁぁ。
皮はおかわり自由とのこと。
あとに続く大量の飯を考えて控えてしまったが、おかわりもすればよかった!
絶対すぐ来る!
そしてこれがまた!
ラムの揚げ餃子。
スパイスがとんでもなく香り、そしてこんがりざくっざく。
友人がいい音をさせてカット。
すごいのが、未知の国の料理独特の癖がゼロなのだ。どれを食べても。
こちらのラムのシシカバブ(串焼き)も、かなり脂多め(白いのがそう)でありつつ、嫌な癖ゼロ。多分スパイス料理とかアジア料理無理な人でもいける。
からの、待望のラム肉しゃぶしゃぶ。これがすごかった。
火鍋やね。
何がすごいって、
このラム肉の色!!
おかしいくらい綺麗!新鮮!
昨年、札幌のジンギスカン「いただきます」で綺麗すぎるラム肉を食したが、それ以上だった。
そしてそしてこのボリューム、この栄養バランス。
豆腐、木耳、白菜、しめじ、ネギ、パクチー。
すぐ鍋に行くと思いきや、マンが出てきた。ラムの蒸し饅頭。小籠包みたいの。
これもやばかった。
マンだ、マンだーー!と歓喜しハイテンションな僕に
「蒸し饅頭をマンって略すな。」
と突っ込む友人。
いや、突っ込む方が下ネタ意識してて恥ずかしいから!!
そしてそして…
たっぷりのパクチーと特製タレで!
ラム肉が、溶ける、本当に、舌の上で溶ける。
量多いかなとか、気にせず完食したし、翌日超早いんだよなとか、気にせず飲んで食べた。