てなわけで、クソ寒い中、久々のツアー決行。
まずはこちら。
肉まんにも激しいカースト制度があることをパイセンに知って欲しかった。
コンビニ肉まんが“シュードラ"なら、こちらは"クシャトリヤ"。
元祖神楽坂五十番の海老ニラマン!
知る人ぞ知る、元祖と総本店で骨肉の争いを繰り広げる肉まん店。
お初のパイセンは肉まん(こちらのそれは通常肉まんの4倍はある)。
肉汁垂れるので気をつけて下さい、と店員のおばちゃんに言われたが、案の定パイセンの手は豚脂でデロデロ。
かぶりつきながらも手が気になるのだろう、コンビニに入ろうとしたので僕が止めた。
「そんな手で入ったら迷惑だよ。潔く食べ終わってからにしよう。向こうにファミマがあるから。」
…そうは言ったが、僕なら絶対集中して食べられない。普段家飯の最中も絶えずティッシュを使い、なんなら軽く10回は手洗いをする潔癖なので。
汁出ないやつでよかった。美味い!
しかし、やはり失敗。
僕は美味しいものはとことん味わうべく、黙って座って落ち着いて食べたいので、歩きながら、強風も相まってなんだかバタバタと食べるのは食べた気がしなかった。
加えて、熱くあるべきものは火傷するほど熱いまま食べたい僕なのに、激さむゆえ一気に冷めてしまった。
でもいいのだ。パイセンにカースト頂点…から2番目層の肉まんを知ってもらえたから。
ちなみに"バラモン"肉まんはまたいつか。
※僕の舌はまだ、元祖とちゃんと区別がついていないので近々食べ比べたい。
からのぐんぐんと小日向、茗荷谷、大塚エリアを抜けて池袋ホテル街へ。
みつわベーカリーが開いていたら焼きたてメープルをパイセンにも食べてもらいたかったが、生憎お休み。
よって目的地へ。
行列なし!ラッキー!
札幌が夜パフェ発祥の地というのは、ちょっとスイーツ好きな方であれば当然ご存じかと思うが(嫌味)、こちらも札幌発の店。
場所柄と一瞬見た店内の雰囲気は、安いコンカフェぽい(ごめんなさい)のに、まさに逆詐欺。
しかも、SNSで話題のコメダシロノワールと異なり、詐欺ってるのは量でなく質。
解説がすげぇ…。
いや、すげぇ…。
内装は、札幌のany cafeやalleecafeに似ている。
そして、まじまじとメニューを眺めていると解説を持ってきてくれた。
すげぇぇぇ。この繊細な小さめのグラスに、これだけの…。
そして、パイセンはまさかの2つ。
いやいや既定路線。肉まんで胃袋開放したようなので、そりゃ2つでも足りなかろう。
僕のピスタチオとチョコレート。
少し押したら崩れそう!
中が空洞で、下までアイスクリームが垂れないようにクッキーで栓がしてある。
パフェって、ホテルにも、ファミレスにも、ファーストフード店にもあって、ホテルだからってどこも高品質美味しいとは思わない(むしろブランドに胡座を掻いているパターンも多い)が、ここのはかなりレベルが高い。
まずピスタチオアイスクリームが美味い。
いや、全部美味い。
そして本当に、ただ可愛く、インパクトを与えるためだけに作られたのではなく、スプーンを入れる度に変わる食感まで計算され尽くしている。
終盤のピスタチオプリンと苦めカラメルも美味しかった。
そしてパイセンの一個目。
命名がすごすぎる。
テクノに親近感。
金柑がたっぷり!
「金柑のパフェって珍しいよね!」と興奮しつつ、金柑をポンカンか何かと勘違いしていたパイセン。
そんなパイセンのグルメ知識を信じられるはずもなく。「カタラーナ」を知っていると言ってきたもんだから、絶対嘘だと思って「じゃあなあに?」と聞き返してしまった。
「ティラミスみたいなののアイス!」
…おぉぉ、不正確だがおよそ当たっている!
そしてパイセンの2発目!
こりゃまたすごい。
苺くらうん。
ここでも、クレームダンジュが何か、分かって食べているのか、詰問した僕。
分からなかったくせに、「うんうん、確かにチーズケーキの味がする!」と無邪気に貪るパイセン。多分、ブランマンジェのことだよ、と言っても同じ返しをしてそう。
なんて意地悪をしても、意地悪で返してこないパイセン。
僕がひたすら近況捲し立てても、そしてそれをネタとして笑われてガチ怒りしても、決して不快さを出さないパイセン。
無邪気なだけ?優しさ?
※ここのウリらしいきなこラテ。
しかしこれ、美味しそうだったなぁ。
このお皿、フランフランに似たのあったな。
可愛い店員さんの解説。
この店のすごいのが、店員さんのギャップすぎるハイクオリティなホスピタリティ。
見た目はレイヤー(アキバのメイドとも、ガールズバーのキャストとも違う)、黒ネイルに青カラコン、なのに異常に気が効く。
パフェについて何を聞いても詳しいし、解説し終わってお辞儀して、こちらが「あ、ありがとうございます。」と言い終わるまで顔を上げないし、パイセンのパフェのいちごが受け皿に落ちただけで盛り直しに行くし。
何よりみんな可愛かった。
日々ブスばっか見てると鬱々としてくるので、こういう補給は絶対必要。
可愛い人は優しい。
そして、
自分でいろいろ見方を変えて、「あの人のあの発言は意地悪なんかじゃない!そんな悪魔この世にいるわけない!優しさだよ!」「というかこうやって逡巡する自分こそ性悪!」「そもそも、みんな僕を傷つけようとしてないし、考えすぎだし!」「全て全て気にすることなんかなーし!ね、そうだろう?」…ハァハァゼィゼィ…な、なんか疲れたな、おやすみ……みたいな脳内葛藤をしなくとも、無条件に楽しく何でも話せる間柄の人は絶対いる。
パイセン、次はあそこに行こう。
そして、ありがとう。