僕史上最高…というレベルの話じゃなくて。


記事にしておいてサイテーだが、無邪気に
「いいなー( ◠‿◠ )私も俺も行ってみたい〜。」
という感想を抱くことさえ恥ずかしいと思いますよと言いたくなる空間だった。

というか、僕自身次行けるとは思えないし、身の丈に合っていたとは全く思わない。最後まで、顔から火が出るほど恥ずかしいと感じつつ食べ終えた。



ロオジエ、カンテサンス…それらが富裕層が行くべき頂点だと思っていたが、大間違いだった。
世の中には、庶民の目耳に触れることさえない空間が星の数ほどあるのだ。


この日、僕を誘ってくれた別格富裕層別格激美人の口から溢れたお気に入りの店々、ほぼどれ一つ僕は知らなかった。鮨も、おそらく僕の同業は、すきやばしのあそこや荒木町のあそこでドヤドヤするのが精一杯だろうが、そんな名の知れた店一つも挙がらなかった。





雑居ビルの中の入り口を抜けてエレベーターを上がると、







チャールズさんでもいらっしゃるんですかwwwという空間がそこに。

というか広すぎる個室www








この日、彼女に誘われて笑いながら「ありがとう。どうしよう、みすぼらしい服しかないよ笑」と返したが、本当に結局この場に相応しくないミザリーな服で来ることになってしまった。

せめて自分がミザリーで身の丈に合っていない自覚があるだけマシだと思いたい。




こういうところに来て、「うまうま!」とマナーも何もなくガツガツ貪るやつや、価値もわからず「コスパわりぃよ!」とか悪態つくやつや、「お高く止まったやつが行くとこでしょ?別にパスタは五右衛門でいいし、近所の赤提灯のもつ煮込みの方が美味いって!」と吐くやつにだけは絶対に成り下がりたくない。




そういう奴らに教えてあげたい。

この激美人は、ガード下の赤提灯の旨さも知っているんだよ。

そして、身につけたプラダやグッチは、自分の頭脳と身体で稼いだものなんだよ(親リッチも僕は才能だと思うので、他人がとやかくいう筋合いはないと思うけど)。

何より、激務の合間に毎朝ジムに通ったり、仕事に真剣に向き合う姿は、カッコいい以外の何ものでもないんだよ。



やっかみなんて、見苦しいからしてはいけないよ。





僕はこちらの料理以上に、眩さをこの日の収穫と噛み締めていた。




さて。

大きな百合根。

(その隣は何か失念)

こちらは食材全てが美しく、大きい。







巨大なカラスミと、巨大帆立。

巨大なものって大味になりがちだけど、そんなはずもなく。








しかしおびただしい数のワイングラス。

その全てに、日本でここでしか飲めないワインが注がれた。






美しすぎるプレート。

オーナー菅氏のセンスが随所に光る。







先ほどのホタテのスープ。

すごいのが、一切コンソメを使用していないこと。

ここまで濃ゆいものが絞り出せるとは。






そして、ここでしか味わえない最高級オリーブオイルを垂らして。








リゾット(馬鹿でごめんなさい。白子?ふぐ?味の記憶は白子なのだが)

すごいのが、バターなど一切乳製品を使用せずこのコクを引き出していること。







ワイン農家の方々の写真が。

これ、もうね悶絶するほど美味かった。

甘いから美味しい、なんて単純なもんじゃなく。

思わず何杯もおかわりを。






百合根がこんな美しいムースに。

そして自炊マンの僕はすぐわかった。

アイスプラントが飾られている。

自宅で使った際は、こんなバルタン星人に朝露がかかったみたいな野菜薄気味悪くて食えないぜ、と思っていたが、これが神と凡人の差。自明なり。







本当に器が素晴らしい。








ロゼと激美人の服の色合いが似ている。

本当に美しい。

この場所に誰よりも相応しい。





玉ねぎを揚げたスープ。

これもすごいのが一切コンソメなしで、そして無水。トマトと玉ねぎのみの長時間調理。







カラスミのパスタ。

こちらもノー乳製品。信じられない。







蟹とレモンのパスタ。

レモン?酸っぱいの、さっぱりなの苦手なんだが…と思って口に運んだ自分がなんて愚かなんだと思った。こんなにレモンのパスタが美味いなんて。








光ってしまっているが、こちらでしか食せないチーズ。

なんと、菅氏自らその日の状態をその場で確認し、納得いかない場合は出さないらしい。



…というフリかな、と思ったら、本当にかなりの高頻度でサーブしないようで。








なのに、ラッキー!!!

ブッラータで万歳する僕にはもったいないがすぎるチーズだった。







先ほどの大粒すぎる帆立のポルチーニソース。







説明が神がかり。







上記説明を受けた、まさに焼き立てのパン。

世の偽物パンよ、全て消え去れ!




ちなみに火傷した。

そして、バターマンの僕だが、突き抜けてラグジュアリーな店ではバターではなくオリーブオイルだ。先ほどの、ド級高級なそれを。






ここで、米。







A 5ランクにもピンキリあれど、極上にも程のあるサシの入りの、そしてピンク色のレア加減の美しいフィレ肉。

岩塩と、米を添えて。





おかわりしてしまった。

僕はパンがいい。どうしても。







あれ?これもカニ?いかん、失念。恥ずかしい。








紅茶。

全てクルクル回して香りを楽しんで飲む。







いちごだってよ笑。

もう笑ってしまうよねすごすぎて。







グラッパ一気飲みしてしまったよ、ねぇ激美人。





もちろん僕は会員ではないが、会員割引だったようだ。

聞苦しかろうがどうしても言いたいこれだけは。




きっちり自分の分自腹で払ったぞ!ちゃんと。

(ギャラ飲みの女の子と違うからな僕は。おっとやっかみじゃないよ)

領収書を見た時、僕が男気全奢りなのかな??と思うほどの額だった。

(よって、持ち金尽きて2軒目など行けるはずもなく、ミスドでエンゼルフレンチ5個買って帰ったよね)




最近ジュエリーの賞を受賞した田中みな実が言っていたよ。

「自分の稼いだお金でこのような素晴らしいものを身に纏うことに意味があります。」と。



絶対彼女と同じではないけど(帰って脛掻きむしりながらエンゼルフレンチ食ってるしな)、夢のやうな体験だった。心から、ありがとう。