秋おしまいのお知らせ( ◠‿◠ )?


今年はラニーニャだかなんだかで秋が短く冬が長いとは聞いていたが、本当にマジに急にきた猛烈な冬。
寒いの無理です選手権大会を開催したら確実に表彰台に乗れる僕、もう既にモスクワにいる気分。



寒すぎて、家出る前から「おうち帰りたい…あ、まだ布団だった。」とぼやく始末。
家出る前からおうち帰りたいのは春夏秋冬関係なかったが。




なので基本的に何もしたくないのだけれど、それでも持てる時間余すところなく吸い付くし視座を養いたい僕、秋を感じられる場所に。





ここはアトリエモリヒコ。

時間がなくて下見だけ。

モリヒコゲイジュツゲキジョウは訪問済みなので、まぁ行かなくてもいいかなと。

中は文字通りアトリエな感じで場所柄人もまばらで心地よかった。








大通公園の最果て。

これなんだっけ。







しかし秋だね。








外苑前じゃないよ。すっごく似てるけど。

中島公園。









ニセコ?

北海道の空気はしかし綺麗だね。

空気が美味しいって、何言ってんだろ霞は食えないだろと思ったけど、その意味がわかるような。









道立文学館。

北大出身の友人に、北大とピカンティに続いて教えてもらった。僕の好みを知り尽くしているね、とても嬉しい。







そう、金子みすゞの特設展示があり、幸い期間終了ギリギリに間に合った。

金子みすゞ、ほぼ知らなかったが、このためにバッチリ本も予習済み。

今後も文化的施設を訪れる際は必ず予習したい。

漫然と眺めて、インスタのためだけに写真を撮りまくって終わりたくない。




「こだまでしょうか、いいえ誰でも。」



この詩の1フレーズで金子みすゞを知っている人も多いのではなかろうか。

なぜこんなに記憶に残っているんだろうと思ったけど、あれだ、東日本大地震の直後、金子みすゞ、子宮頸がん健診啓蒙、そしてポポポポーンのACトリオがエンドレスに流れたからだ。




「あー!」と思った方も多かろう。



金子みすゞ、とりあえずものすごく暗い。

子供向け文学のはずだけど、よくよく読むと「こぇぇよ」と思わずにいられない。

魚やお花やいろんな生きとし生けるものを擬人化させて、そして彼らに憐憫の念なんか抱いて。

そんなこと思って眺めると、何とも切ない。




そして彼女の最期の悲惨さは有名だが、複雑な家族関係の中、弟からは本当に愛されていたようで。


上京した弟から送られた何通もの手紙、そこには「みすゞ女史ーーーーーーーーー」と興奮した文字が。



さすがにビックリマークはついていないか、と思ったが、その興奮ぶりは記号なしでも伝わってくる。

遥か昔の偉人も、言わずと溢れる心情に触れることができると、何だか身近に感じる。






残念ながら館内撮影NGだったが、常設展示含め、実に濃かった。

常設は、北海道ゆかりの文学者、俳人、アイヌ民俗学の紹介だった。


半数以上は存じ上げない方ばかりだったが、北海道の歴史とともに彼らの苦悩を知ることができた。



そうそう、辻仁成氏も紹介されていて、あれ?彼って東京では?と思ったけれど、転勤族ゆえ北海道にもゆかりがあるとのこと。






文学館に2時間半もいたのでほぼ時間切れで5分少々でこちらを。




眩い!








紅葉の中に佇む、ウルトラマリンブルー。







本当、絵葉書みたい。

豊平館。

明治、昭和天皇が滞在中宿泊された施設。









家具などがほぼすっからかんなので殺風景だが、建築は豪奢。
















特にこの螺旋階段。








この窓からの景色が最高だった。











ガイダンスは見る時間なく。









あ、そっか、大正天皇もいたね。

ついつい、すっ飛ばしがち。









天蓋付きベッドって、こういう皇室御用達の宿泊施設か石油王以外使わないよね。









ヨーロッパではなく、アメリカ様式なんだね。









有名な建築家なのだろう。









本当にウルトラマリンブルー。










ここまで色彩を維持しているのはすごい。








しかし、大概訪れるに限界の季節かな。








次回訪問時は多分無理だろうものを食べた。

ずっと気になってたやつ。

わーい。




新千歳空港保安検査所すぐの、ミルキッシモ。

本店は別のところにあるらしい。




かぼちゃクリリンとミルク。




普通に美味しいくらいだろと期待していなかったからか、すっごく美味しく感じられた(どっち)。でも多分それは、保安検査所ギリギリ通過して、出た先の広々した待合で足投げ出して味わえた至福さゆえだろう。

ジェラートって保安検査所通過できるのな。





この旅以降、辻さんのこの懐かしい曲がずっと流れている。



slow




「嫉妬の香り」のテーマソングだった。

今は絶対コンプライアンス真っ向反して、というかそもそも若者のニーズに真っ向反して需要ないだろう作品。

サンタの格好で包丁持って川原亜矢子に突進するオダギリジョー、2枚目でしかない寺脇康文、生真面目が振り切れて不倫に走り絶叫する堺雅人(ちなみに生真面目のくせに振り切れてロマンスを夢想して…は、現実世界ではむしろありがち。実にキモい)。


辻さんの生き方はとても好きだ。

そう思って今日、すぐさま本屋に走った。



「♪あーの日の約束を口にすることもなくて そばにいるのによそよそしい秋風が染みる〜」



※ちなみにこの後の歌詞は、僕のキャラとおよそかけ離れた「♪あんなに燃えて抱き合〜った去年の今頃はどーこへ」というものなのでキモくてあまり発語したくない。

おじさんの勘違いロマンス、ノーサンキュー。




しかし本当にいい曲、いい声なので気が向かれた方是非。


ミルキッシモ