僕が最も好きな作家である鈴木涼美氏の著作で気に入っているフレーズ(ありすぎるが)の1つに「ペニスは障子を突き破るほど硬く」というのがあるが、そちらを拝借して以下綴らせてもらう(彼女の著作と方向性異なりうること先にお詫びする)。



 人間関係において、男だから女だからとか、その先の快楽への期待可能性とか、そんなの全部一切なく接したい、それが僕のずっとずっとずーっと切に願っていること。




 けど、やはり悲しいかな少なからず僕に性区別があるから、「性」を出してくるやつ、そして「男としての俺をわかってほしい」「男としてカッコいいと称えてほしい」「できたらその象徴を見て褒めてほしい」という輩がとかく多い。

 それって、僕からすると、こんなイメージ(ここで拝借)。




 ズドーン!ズドーン!ズドーン!

 丸出しのペニスで障子を端から端まで突き破り狂って「……どお?(ハァハァ)」と感想を求められているような。

 それに対して僕が「(・__・)」という顔で「むやみやたらに突き破らないでもらえますか?迷惑なんで。てか、何してんの?」と返すと、「やめて、そういう乾いた声」と不満がる。

 それが続くと今度は、「もつ鍋さん、忙しそうだし(別に僕は忙しいとはひとつも言っていない)またいつか機会あれば!」と言い、そして疎遠になる。



 分かるよ分かるよ。

「男としての俺」を見てほしい君にとって僕は、快楽へのほんのりの期待さえもなく、男として立てる言葉をかけるべく「大きなゾウさんだね!」と言ってやるでもなく、かといって

"それでもいい、交友を持つことだけで箔がつく端麗な存在"、でもないからね。

 金も時間も無駄だよね。

 連れて行くとしてもそれなりな毛の生えた居酒屋でいいよね。

 そしてできたら割り勘がいいよね。

(ちなみに、純粋に気兼ねない仲間として、ないし、ただグルメに疎すぎてそのセレクトなら全然いい。大歓迎だ。)




 あと、女性。たまに女性に対しても辟易(へきえき)とすることがある。

 特に既婚女性の謎牽制球。

 僕はあなたの旦那のこと「ヒト」としか思っていないのに、場面場面で「お立場わきまえなさってね」「できればうちのと2人では話さないでね。会う時はみんなでね。」という感じを出されると、なんとも言えない気持ちになる。

 そしてそれを素直に零すと、"アラいやだァ。別にあなたなんかライバル視してません〜"的な返しをされる。

 もちろん旦那(彼氏)は得てしてアホなので、そういう謎攻防に気付かず、いつだって無邪気。




 僕、けろっぴだよ涙

ただ普通に仲良くしたいだけなのに。男とか女とかじゃなく。わかってよぅ。

 ふざけた例えでもなんでもなく、心底そう思っています。けろっぴが困って泣いているような気持ち。




さて。




 




 



初の和歌山。

生まれて初めて見る景色。








イベントそのものだけでここまで来る価値があるので、民宿でもいいくらい(あ、ちょっと無理かも)だったが、開催先のホテルがとんでもなく素敵で。







ホテルのエントランス。ピカピカ綺麗な工房でパンを作っている。







レベチに美味しそうと一目でわかるパンたち。








広いフロア。







休憩スペースも広くて綺麗。









チェックインは15時から。

イベントは14時から。

よって、荷物を預けてテラスへ。









ノベルティの有機カカオチョコレート。

アルバム「BIG WORLD」ジャケット。嬉しい。








あいにくの曇天も思い出。








雨と寒さがとにかく嫌いな僕だけど、それでも傘なんてポイして空間に身を委ねたかった。








スパークリングを飲んで、始まりを待つ。









デイイベントかつホテル開催ということもあり、子ども連れも多かった。







それにしても忘れ得ないすごい場所でのイベント。








やっぱり寒くなってきたので足湯をして待つ。





そして、その時が来た。








…「かっこいい」、それも突き抜けたかっこいい、はこれだよ!!!!!





「かっこいい」に男も女もクソもないんだよ。

 少なくとも僕は、ね。




 これを見て、クラブ?(違いますホテルです)誰かに声かけられた?その人とはやった?とか思ってしまう人は、梅毒とエイズを併発して身体中斑点だらけになって苦しんで死んで欲しいですね。




汚い言葉を連ねると、せっかくの煌めきが失われる。自粛しよう。






始まった…。

「IN THIS WORLD feat.坂本龍一」のイントロと、「ラビリンス」(いずれも歌は満島ひかり)のメロディが混ざり合い、そして高まる…。





























…チープな共感や感想は無用、無条件に突き抜けてクールな存在。



続く。