僕は僕の、この肥えに肥えた舌を信じ、愛している。
愛しすぎて、方々で嫌われているのも自覚している。

あの子やあいつが「ここ、ものすごくレベル高いんだよ!」と力説するところが僕にとってガストと同列、安全面にも不安を覚える店だったり、あの子やあいつが、好きだと豪語する食べ物の名称を堂々間違えていたり(クリームブリュレとか)すると「www」という悪い笑いを堪えきれない。




そんな僕は、インスタの写真を見ても、映えだけの地雷店かレベチか、瞬時に見抜ける。
食べログの評価がやたら高くても、馬鹿舌さんたちの恩恵に預かっているだけか、逆にやたら低くてもオープンしたばかりや知る人ぞ知るパターンなど、予測がつく。





ここも、また僕の審美眼ならぬ審飯眼が光った。







インスタで見かけ、絶対レベチだなと思った。

下北にカレー店が多いのは周知の通りだが、僕の知る限りレベチなのは「旧ヤム邸」くらいだった。(あれはマジレベチ)






いい店は、とにかく綺麗だ。






カフェでもここまで綺麗に保っているところは珍しい。

そしてかわいい。







インスタ記事を書いている店主の溢れる優しさ、素材へのこだわりが僕をここに誘(いざな)った。







カレーとスイーツどちらも食べたかったが、閉店30分前なのでカレーのみにして、スイーツはテイクアウトした。

とにかくバスチーとプリンいずれもめちゃくちゃ美味しそう。

僕のオーダーは、抹茶バスチー。







骨付きチキンと7種野菜のカリーにした。

チキンは素揚げが選べたので素揚げにしてもらった。

ベースはトマト。

辛さは辛口。

トッピングは、炙りチーズといももち(いももち大好きすぎるぜ)。



豚肉もほろほろ角煮のようで悩ましかったが、初回なのでまずは鶏。

外食では、豚や牛よりも鶏は躊躇う。味の淡白さからか、唐揚げにしてしまえばともかく、裸のままだと、質の悪さが如実に出る気がするからだ。





もちろん、この店でその心配は無用。

うっは!







こんな空間と食器でいただけるなんて、それだけで豊かな時間を過ごせた幸せでいっぱいになるよね。







具沢山。

鶏も野菜もでかい。

そしておっきい、ザクザク感のあるいももち。






スープカレーの店は多いが、それ特有の独特な匂いがダメな時もままある。黒い謎の物体(香辛料なのはわかっているが)が浮かんだスープが、なんだか汚らしく思えてしまい、ビジュアル的に無理な時もある。



だが、目の前のそれはとにかく美味しそう!







トマトベース正解。

甘い。全然辛くない。でも美味しい。

そして変な癖はゼロ。








にんじん、れんこん、じゃがいも、かぼちゃ、アスパラ、ブロッコリー、ナス、だったかな。

とにかく野菜が美味しい。

炙りチーズのチーズも美味しいし、かなりたっぷり乗っている。







ラクレットみたいに野菜に絡めたり。







そして素揚げの骨付き鶏のうまいこと。

フォークを入れたら、小気味良いほどスッと骨から肉が剥がれた。

パリッパリの皮とふっくらした身がたまらん。








そして愛してやまないいももち。

半分はカレーに浸して。

うっっっまぁぁぁぁぃ。



この後会った友人にこの写真を見せたところ「スープカレーでいももちって珍しいね。」と。
僕「スープカレーといえばザンギといももちだが?本当にスープカレーを食べたことあるのかい?」
…これを堪えられるようになったら、未読スルーからの疎遠も減るのかもしれないな。無理だなぁ。