さめざめを知ってもうすぐ3年、ライブで初めて泣いてしまった。
文字通りさめざめと涙が止まらなかった。
この日は、あり得ないくらい贅沢な曲数だったのだが、まさかの出来事が起きた。
事前に曲のリクエストを受け付けていたため、僕もすかさずメッセージを送った。
もっとも、事前開示されたリクエストの数々に、僕のしたリクエスト曲と同じものはなかった。
僕がさめざめを知るきっかけとなった曲であり、死ぬほど思い入れが強いのだけれど、「さめざめっぽい」とはやや遠いからか、残念ながらライブで聞いたことがなかった(少なくとも僕は)。
勘違いだろうと思った。
普段やらない曲をやる、なんてことは、どのアーティストもよくある。
別に僕が…とかじゃない、わかってる。
そう思いながら、泣きながら、1人最前で、完コピしたサビの振りを無心でやった。
…勘違いじゃなかった。
帰り道も涙が止まらなかった。
他にも、昨年今頃リリースされた「洗脳B」も、今の環境で僕らしさを失いたくないと必死に抗う中、はちゃめちゃに染みた。救ってくれた。
…変則的なメロディも、歌詞も何もかも好きだ。
「ラブホのシュシュ」では、サオリさんが花咲か爺さんのように桜の花びらを撒きながら歌っていて、曲の春感と相まっていやでも春を感じさせてくれた。
「強くヤバく潔く」
多分きっと、「一生あたし女の子宣言」のMVの世界観が似合う、そしてこの言葉が似合う自分でいられている。そう自負し、サオリさんに改めて感謝しつつ、やわらかな気持ちで春を迎えた。