レベチってこういうことだよね。
それなりの対価を払えばレベチ遭遇率は上がるが、リーズナブル(ゆうたら五右衛門とさして変わらないとか)でありつつレベチな店はそんなに多くはない。
そんな、リーズナブルレベチの代名詞に出逢った。
ずっと気になっていた、plantplanetさん。
ただ、営業時間が16時までで、僕の生活リズム的に難しいなと思っていた。
Uberなら20時まで対応しているそうだが、Uberな距離でもないし、うーん……と、ものの試しに、20時頃のテイクアウトは無理か、問い合わせてみた。
オーナーから、なんとも優しい快諾の言葉をもらった。
ワクワクしながら向かった、白金台の住宅街。
テイクアウトしてサクサク帰宅しようとしたところ、これまた優しいオーナーから、まさかの提案。
「僕からのお願いです。せっかく初めてうちのご飯食べるなら、出来立てを食べてほしいんで、よかったら食べていってもらえませんか。」
そんなことってあるのかと、返す言葉を失いかけていたところに着丼。
15種類のスパイスカレーと、きのこのクリームシチューあいがけ(美味しい素揚げ野菜がたくさん!)
美味しさがこれでもかと伝わる写真。
オーナー曰く、「無駄な添加物とか変な素材使いたくなくて、なるべく素材の味で旨味を出したくて、一つ一つの野菜、調理法変えてるんですよ。」
まさに意図された通りで、かぼちゃはホクホクが最大限引き出され、人参は肉が入っているのかと思うほど食べ応えがあって、そして甘い。
ヴィーガンなお店、最近は増えてきたが、ここまでご飯が美味しくて、オーナーの思いが熱いヴィーガンレストランは初めてだ。
スイーツならまだしも、ヴィーガンなご飯って、どこか"肉の代わりに得体の知れない謎食材が入ってるwww"な感じがあったりして、非ヴィーガンの僕的には割と抵抗があったのだが。
あまりにも感動したので、日を置かずして再訪。
そして前回以上に感動した。
クリームパスタ。きのこやら野菜もりもりでカスタムオーダーしたら、こうなった。
クリーム系って一口目が一番美味い(特にカルボ)ことが多いのに、むしろ最後の一口が名残惜しく、そしてペロリ。
食べ終わっても全くもたれない。
そして、パスタを含む麺類って、野菜多め系はさっぱり系、こってりクリーム系は野菜なしなことが多いのに、クリーム系かつ野菜たくさん!
調理過程を拝見していると、味を見ながらいろんな食材を入れてるようだが、どれも見ていて安心&美味しい。
味も、クリーム一辺倒ではなく、歯ごたえのあるナッツが香ばしかったり、自家製のパルメザンチーズ風なやつ(ヴィーガンなのでノットチーズ)が、最高にいいアクセントになっている。
唐辛子も入っているようで、クリーム系にピリ辛味があるとか斬新だけど、これがまたとんでもなく合う。
とにかく美味しくてたまらんかった。
前回も感じたが、野菜がうまい…蓮根の食感、あんなに薄くてもしっかり甘いかぼちゃ…。
極め付けにすごいのが、食べたその日は、全然間食をしたくならないのだ。
ちなみに、普段は必ず寝る前に、お菓子やアイスやケーキを5個も6個も食べる僕なのに、だ。
お土産用に、チョコレートと、いちごのスコーンをそれぞれの日に購入したが、これまたとんでもない。
こちらは、パティシエの女性が作っているようで(お会いしたが、これまた物腰柔らかで癖がなく、とても素敵な方だった)。巷の、パンかよ!的なスコーンに対して「パンじゃんこれ」と不満を抱いたことから自分で作り始めたそう。
ちなみに、彼女の作るキャロットケーキは予約しないと売切必至の絶品。
サービスでいただいたハーブティーも、帰宅後に飲んだところ、これまたうんまぁぁぁいぁぁ。
オーナーが帰り際かけてくれた温かい言葉通り、これを飲んでゆっくり眠るに最高。豊かなおやすみ前タイムになった。
自分のためにご飯を作ってくれている、とすごく感じた。
自分が食べるものを店の人が作る、、という意味では、別にどこの飲食店だって同じなはずだけど、何故だかその感覚が強い。
最高に贅沢だ。
それでいて、2回目にして、友達のお家に遊びに行ったような心地よさ、なのに一方で「素敵なお店で過ごしたぞ」という特別感。
決して広いわけでも、内装凝りまくってるわけでもないのに(手が回ってないと仰ってたけど)すごく特別感をくれる空間。
とっても感じがよいのに、「ホスピタリティ重視してまっせ!」なマニュアル感とかはなく、こんな接客受けたことない!という感じのあったかさ。
不思議。
とにかく不思議。
また行こう、何回でも。
そして、ありがとう豊かな時間を。