fuzkueが僕にとってどれだけ特別な空間で、どれだけ通っているかは過去散々書いたので、気が向いた方は過去記事を是非。


コロナ禍ゆえ、平素24時まで営業しているフヅクエもしばしば超時短になってしまった。
加えて、僕の自由時間が2年前と比べて爆発的に増え、いろんな喫茶店に行くようになったこともあり、かなり行く頻度が減ってしまっていた。



それでも、桁違いに素晴らしい空間、フードのクオリティがいつでも担保されていることに変わりはなく。





この2年で、下北沢と西荻窪にもフヅクエができた。いずれもちょこちょこ行くエリアではあったが、なかなか訪問に至らず、今回ようやっと、下北沢の方へ。





どうして、もっと早くこなかったんだろ。






こんなに素晴らしいところに。



なにこれ。溜息。








いつもこの状態かはわからないが、この日は一階、二階ともノーゲスで、さながら僕の家状態。







フヅクエのメニューにあるのは知っていたが、初めてオーダーしたホットチョコレート。



美味いのは飲む前からわかっていた。

ちまたのエセココアやエセチョコレートドリンクとはそもそも生まれが違うことも分かっていた。

(ココアやホットチョコレートとして販売されているものの多くが本来のソレでない。マーガリンをバターだと言って塗ったくり、ホイップを生クリームだと言って頬張り、何ならカニカマを蟹だと言って食べるのと同じである。

そして、そんなこと分からず、ココアだ〜ホットチョコだ〜と無邪気に飲んでいる人口の多さよ)





あーーほんっっとに美味しい。

ガラスの器がまたいい。

木のスプーンでかき混ぜながら、大切に、でもあったかいうちに。



この日は、今更ながらのZ会速読英単語2400をおともに。




下北フヅクエは、ボーナストラックという、旧線路沿いの場所にある。下北らしい飲食店が集まるログロード的なエリア。駅からは少し離れる(僕はかなり迷ってしまった)。

ちなみに駅前に、リロード的な似て非なるエリアもあるので注意。






そして、フヅクエ熱が迸り、本家初台フヅクエへ。

阿久津さん、久しぶり。



確か、この本を見て、阿久津さんはスープメニューを始めたような(違ったらごめんなさい)。

今は味噌汁一択になってしまったけど(味噌汁も具沢山で美味しい)、以前は塩豚のスープやら日毎のスープがあった。



この本、素晴らしかった。

シンプルで素材の味を活かしたスープとパンのレシピがたくさん。






そして、絶対頼むと決めていたオムレツサンドイッチ。




閉店20分前にオーダーしてしまい、阿久津さんに心配そうにされる&急いで作らせてしまった。

じゅーじゅーと、卵焼き器の上でオムレツが焼ける音、トースターのチンという音、ザッザッとバターを塗る音、そしてたまらなくいい香りが広がる。





大好きだ。







おばんざい盛り合わせも頼んでしまった。

どうしても食べたくて。




左から、小松菜お浸し、人参と卵の炒り煮、茄子と椎茸の煮浸し、ポテサラ(いずれも、多分)。



それぞれ、程よくスパイスを効かせてあり、毎日食べても飽きないおいしさ。何より身体に良い。






「ガラガラで来ないもつ鍋さん、不思議な感じですね」



…そう、2年半前までの僕は、ここで11時間とか過ごしていたのだ。資格試験の勉強のために(ちなみに、その後勉強目的の利用は完全に禁止になった。一応自己弁護すると僕が理由ではない…はず)。

禁止されようが何だろうが、もうそんな利用の仕方をしなくてよくなった今が死ぬほど幸せでならない。



ちなみに100冊近くあったその頃の本は、全て友人らに譲るか捨てるかして、その分野の本は自宅から駆逐して、1冊も残っていない。