先月と今月の脳病院、まとめて記事にするのは不本意だが、前回記事を載せぬまま今年も早速足を運んでしまったので、やむなく。
にしても、おかげで素晴らしい一年の締めくくりとなり、そして素晴らしい一年の幕開けとなった。
まずは年末(2021.12.14)の回。
珍しくケーキも。
紅茶シフォンケーキ。
そういえばこれ、2017年のこの時期、trick(shuseさんのバンド)のライブをo-westだかでやったときにも食べたな懐かしい。
※前回も今回も、写真撮影、SNSアップOKタイムに撮影している。
BAR永天馬こと、松永天馬氏。
この日はギタリスト高慶さんがゲストで、一年の松永天馬振り返りトークと曲数多めのライブというファンには嬉しいラインナップだった。
セトリは
1 ポルノグラファー(イントロからして大好きだ。セカンド〇〇〇やリベンジ〇〇〇が何度も歌詞として出てくるところも)
2 blood.semen and death.
3 スピってる(シニカルで、聴いてて口が耳まで裂けそう)
4 僕たちは失敗(高校教師、森田童子をご存知ない方は人生の半分損してます)
5 好きな男の名前、腕にコンパスの針で書いた(タイトルからしてもうwww)
6 ラブハラスメント(ポルノグラファーに曲調もテーマも似ている)
素晴らしすぎて、ため息が出るぜ。
天馬氏をご存知ない方、ニッチな需要なんでしょと思った方、彼は「リコカツ」で北川景子と共演してますよ。このままのキャラで。
まぁ僕は万人受けする昨今のテレビドラマ観ないので内容は知らないけど。
しかし、この日は刺さる発言があまりに多くて。ファンからの質問への回答やフリートーク中、メモを取る手が止まらなかった。
一部紹介させてほしい。
「昨年の元旦ですか?1人で松屋ですよ。元旦に1人で松屋に行ってみて下さい?死にたい気持ちになりますから。」(僕もその類の人間ですwww)
「パワハラは良くないですね。人って、叱られると一時的にIQ2分の1になるらしいですよ。」(どこかの誰かに聞かせてあげたい笑)
「人から褒められた時、過剰に『そんなそんな!私なんて!』という人いるでしょ?あれ、二重に良くないですよね。まず、そう言ってくれた相手を否定してることになるし、自分をそんなに卑下する自体、自分にも良くない。そうじゃなくて、自然な笑顔で、ありがとう(握手)。これでいいじゃないですか。」(僕は常にそう思ってます。拍手喝采。)
「大人になってから、損得勘定抜きにして付き合える人って稀少じゃないですか?友人知人がどんなに多くても。力関係ない感じでお話とかしたいもんですけどね。」(これは、相手から利害追及意図が垣間見られることが多いという、嘆きの話。納得。利害って、経済的なものに限らず、ネ)
「もともと日本人の気質的に、三大欲求のうち食の比重が大きいみたいですよ性よりも。カップルでも、好きな人と性的なことをしたいより、美味しいものを一緒に食べたい気持ちが強い人が多いんですって。ドラマとかも、そういうシーンの方が多いですよね。逆に、韓国ドラマなんかは国民性もあるのか、貧乏人が大富豪を見返してやった的な作品が多いですよね、怒りの感情が強いというのか。…それに比べて、日本の配信サイトの上位見てくださいよ。見事にメシばっか!!」
(wwwwwwちなみに僕のハードディスクも見事に飯系ばっかです)
続いて年明け。
こちらも高慶さんゲストで。高慶さん、好きだなぁ…。素人耳でも分かるギターの上手さ、温厚なモナー顔でブラックなことをいうキャラクター、たまらない。
虎をかむった天馬氏。
ラブハラスメント熱唱。
この日は、高慶さんのネタが秀逸だった。
音楽家になる前、やっててよかったアルバイトの話。
一つ目が、貝を起こすバイト。なんでも、魚屋のねんねした貝をトントンと小突いて起こすらしい。気絶していると売り物にならないからとか。
これに天馬氏「どうせすぐ殺されるのに貝もかわいそうですね」
二つ目が、ラブホの清掃。ラブホの清掃をしていた知人はそこそこいるのでまぁそう驚くものはないだろうと思ったら、超えてきた。
「ある日、浴室を清掃していたら、リンスボトルのノズル部分が血まみれで、よく見たらあちこち血まみれで。…どうやらノズルを…(記事消されると嫌なので省略。想像は容易かと)…らしいんですよ。あとは女性用生理用品入れに排泄してた人とか」
…これらを目を細めて嬉々として話す高慶氏。
天馬氏「それ、よかったエピソードなんですか?つらくなかったんですか?」
ちなみに、クリスマス前の記事で、僕の毎年恒例行事、円山町練り歩きについて書いたところ、心根が優しすぎる方からこんなLINEをもらった。
「寒い中、カップルを見て、あったまってたのかな?」
…う、、うぅぅぅぅ…ごめんなさい心優しい人、ごめんなさい、ごめんなさい…でも、、、
そんなわけねぇじゃんwwwwww
コンビニ袋ぶら下げつつ、寒空の下満室でどこも入れない不細工カップルをせせら笑ってます!!と書いたはずだがおかしいな。
心が綺麗だと、僕の紡ぐブラックな文章もフィルターかかって見えるのかな。
とりあえず、練り歩きながら僕は、拡声器を持って歌っている気分で、アーバンギャルドのこれらの曲を聴いていました。
とか、
♪醜い髪にリボンを 醜い顔にルージュを 醜い指にビーズを 醜い足にヒールを 醜い歌にギターを 醜い愛にポーズを 醜い街にジープを 醜い朝にショーツを もうじき三日三晩でコウノトリ撃ち抜くの
とか、
♪神様 今夜エイズ検査に行ったの 神様 街はエレクトリカルパレードだけど…
どれもこれも、この天馬氏が紡いだ詞だということを知った時は衝撃的感銘を受けた。
曲は、よこたんこと浜崎容子氏が手掛けたものも多いが、作詞はほぼ天馬氏。
女性の機微がなぜこんなに分かるのか、という音楽家は僕の中でつんくさんが突出、次いで小室哲哉氏だった(秋元康は僕にはありきたりに思えて響かない)が、天馬氏は卓越して凄い。本当に描写できないほどに、詞を噛み締めて胸が苦しい。
今年もアーバンギャルドの曲がどこまでも似合う僕でありたい、そう強く思いながら、今宵も「天使にしやがれ」の歌詞に震える共感を覚えて眠ろう。