僕の友人知人史上、コロナを気にして生活してた人ツートップの1人に誘われて。



2020年4月以降、本当に誰とも会食していなかったらしい。もちろん、3年前だかに第一子が生まれたばかりで、我が子かわいさゆえというのはわかる。

けど、子供がいようが高齢の両親がいようが、気にせず奔放に(ついでに下半身も奔放に)外出する人も多いのに。価値観の差は性別で一概に測れないにしても、彼は男で、そしてそれなり以上に遊べるだけの社会的地位と資力と(ヤニでだいぶすすけているけど)まぁまぁの容姿を兼ね備えているのに。



すげぇ。素直に尊敬する。

そして、そんな中会ってくれたことに心底感謝している。




しかし、これはいただけない。






いや、スイパラやビタスイに行ったと思えば全然いいのだよ。いわゆる「普通に美味しい」だ。

しかし、曲がりなりにもここはホテルラウンジ。

そして、眺望や雰囲気の良い場所をリクエストした僕に対して「俺のよく知ってる場所でいいかな。外したくないから。だから眺めは期待できないけど、中身勝負ってことで。」と返した彼。




や、むしろ雰囲気はかなりよかったぞ。

広々ゆったりした開放感ある空間と全面ガラス張りで陽射しが心地よいラウンジで。

スタッフの接客は、ホテルマンとしてはうーんもっとどこかで教育を、という感じだけど、昨今帝国でも期待できないから、致し方ない。



というか、全然知ってる場所だけど。

ホテルメトロポリタンエドモント(本田はつかない)。



上のローストビーフ、実演販売してくれたコックさんはいかにもホテルシェフで感じよかったが、肝心のローストビーフの質は、うん。

そしてわかめサラダはシェーキーズのそれと同程度で、冷製ポタージュにいたっては残してしまった。



右から、豚バラ煮(あまり全然いい肉ではない)、ナムル的なやつ(学食の小鉢と思えば)、点心的なやつ(皮がゼラチンみたいにぶりんぶりんで、これなら味の素の焼売の方がいい)。


唯一、パンがめちゃくちゃ美味しかった。

フォカッチャと、このマウンテンというやつ。




あとから調べたら、メトロポリタンで昔からある名物らしい。ブリオッシュのようなバターの効いた生地に、じゅわっとまるでサバランのようにシロップがしみっしみ、じゅんわりしみている。

もはや無添加とか期待していないが、無添加というのも意外で(ホテルベーカリーでも添加物まみれは多い)、嬉しかった。






よって、以上で食事はほぼ取るのをやめ、パン(クロワッサンやカイザーもあったが、やはりこのマウンテンばかり)を10個近く取って貪り続けた。




からのデザート。

ショコラロールとプリン、パイ的なやつ、ショートケーキ、パンオショコラ。



しかしデザートも及第とは言えない。

コロナ禍とはいえ、なんかプラスチックに超一口サイズずつ乗ってる感じもいただけないし、味もまぁよくあるデザートに力入れていないランチビュッフェのそれという感じ。






コーヒーのクリームがコーヒーフレッシュじゃなかったこと、都度スタッフが淹れてくれたことは、パンと並んで意外かつ好印象。







またおかわりを。

マウンテンもまた。多分11個目。




久々で、4時間も話し込んでしまったが全く追い出されることもなく過ごせた。

年末の時期にしては、落ち着いて話せる穴場だったと思う。

マウンテンはお土産にも持って帰り、帰宅してすぐ食べた。



友人には「ご馳走様。コロナ気にする中、本当にありがとう。パンがやたら美味しかったよ」と伝えた。


感謝と感想は別、が確固たる僕のポリシーなもんで。





ベルテンポ