「最近忙しい?」
この質問が非常に苦手だ。
そんなに身構えなくとも、聞いた方は「いい天気ですね」くらいのノリなのだろうとは分かっている。なんなら、返しがなんであろうと時候の挨拶程度にしか受け止めないだろうことも。
なんだけど、チョロ松バリに自意識ライジングな僕は、この質問を浴びると同時に以下の思考が巡る。
「忙しくないよー」と返すことで、こう思われたい。
…本当は並々ならぬ案件を抱えつつ夜遅くまで働きつつ、それでも心も体もやられるどころかエネルギーに満ち満ちて、プライベートも日々謳歌し何十という好きなことに必ず毎日触れて、友人から相談等々LINEや電話が来たら、たとえ急ぎの案件を処理している最中でも(そうと見せずに)即レスする、要領よくて輝きまくって、つまり全知全能の僕です……
けど、これ↑が伝わらず、ただただ額面通り暇人だと思われるのは嫌だぁぁぁぁ。
じゃあ、「うん、そこそこ忙しいよ」と言ってみる?
…そうすると、かわいい子に限って、要らぬ気を遣ってか僕と会わなくていい恰好の抗弁と思ってか
「そっかぁ、お疲れ様ーじゃあ、またいつか落ち着いたら遊ぼうね」と言い始める…待って、待ってくれ、違うんだぁぁぁぁ!
というわけで、少し日は空いたが忙しくはない。
や、嘘。上の通りの意味である。さぁ、そう受け取ってくれ。そんな僕を悲哀の目で見るもよし。
中央線沿線もだいぶ開拓できてきた。
吉祥寺もなかなかに開拓した。
今日はここと決め打ち。
阿佐ヶ谷のギオンと同じくらい、令和に流行り始めた系の、theレトロ。
なのだけど、意外にも空いていた。
こういう内装の喫茶店、中央線沿線に共通の空気感だなぁと思うのは僕だけだろうか。
下町付近とはまた全然違う。
古いけど、流行っているからか不潔とは程遠く(失礼だが、たまにそういう店もある)。
クリームソーダがかなりたくさん種類展開しており、ワインレッドの心ならぬワインレッドの恋とか、おしゃまなエイミー的な名前のやつとかあった。
映えることを考えたら俄然そっちなのだろうけど、僕そんなに甘い炭酸、冷たいドリンクを飲まない(せいぜい風呂上がりくらい)ので、ウインナーにした。
なんでだか、4年前を思い出した。
2017年、神保町の喫茶とカレーを毎日巡り巡りたくて、そのためにあの界隈の大学で聴講生してたなぁ。今とどっちが楽しかったかと問われたら悩むなぁ。そんくらい死ぬほど楽しいモラトリアムだった。
そのとき、神保町でよく飲んでいたウインナー。
ゆりあぺむぺるのウインナー、見るからに美味しそう。
しっかりめの生クリーム(植物性ホイップじゃないことはすぐわかる)と、甘みのつけられたコーヒー。あー沁みるなぁ。
世界史の参考書がスイスイ進んだ。
大学受験時代の世界史講師、彼を超える予備校講師はいないと言い切りたい、そんな荒巻先生の本。実家から送ってもらい、読み返している。
世界史を知ることで本や時事に触れた時の深度が変わる。
何より、馬鹿みたいに用語を暗記するのではなく、きちんと体系立った理解をしようとすれば、今の政治の捉え方(保守ってなあに?そもそも政治ってなあに?)にも大いに応用できる。
心底そう思ってのことだけど、これもセルフプロデュースの一環ですよ、もちろん。
あーいい週末だこと。