知られたくない店、教えたくない店、という言い方はグルメにありがちで。
それでも教えるのは、ただ恩着せがましいか、身が引きちぎれるほど嫌だが優しさが上回りそうさせるのか。
僕は、恩着せがましさが大気圏を突き破るほど強く、一方で独占欲と歪んだ自尊心もナイアガラ級に威勢がいい。
なので、教えるときは卒論ほどの分厚さで紹介文を書きたいし、その辺の馬鹿舌の有象無象に聖域を侵されたくない。
ここもそのつもりで半年あっためてきた。
2度訪問したが、いずれも、同じく食がわかる友人(女性なのでもちろん激美人)と。
墓場まで持っていくつもりだった。だが、その後、彼女との開拓地が増えに増えたので、まぁいいかと解禁することにした。
数年前に僕が店前を通って、絶対美味いと触角をピピンと反応させた店。
月替わりなのか季節ごとなのかわからないが、とにかく美味しそうなコース。
そのスターターのスープがとにかく美味しそうで。ポタージュ好きな僕からすると、好きを凝縮したスープ。
しかし経日によりほとんど名称失念。以下同じ。
しかしうまかったなぁ。
カウンターがたまらなく。
サラダをとっても、手抜きがない。
葉っぱだけのサラダとは別の食べ物。
をかしのきづし。これは覚えてる。
要は酢漬けみたいな。どれくらい寝かせたのだろうか。しかし、粕漬け押し寿司のような癖や酸っぱさ、変な甘さはない。
これおいしすぎたなぁ。
ホタテのバター焼き。
刺身でもいける新鮮なホタテ。
鮪丼。
どこまでも量がちょうどいい。
コースって、量が苦痛になることもあるんだけど、ここは本当にストレスのない量。
デザートがさっぱり系だとがっかりする僕だが、これは嬉しい。
続く。