日常的に取り入れている最高の息抜き、その1つに、
「歌舞伎町へ浄化されに行く」
というのがある。
先日、愛すべきハナエ嬢のインスタライブで「昔から、日常の真面目すぎる環境が嫌すぎて、歌舞伎町に浄化されに行くのが日課です!」という僕のコメントを拾ってもらえたのだが、さすがのハナエ嬢も「歌舞伎で浄化って、どゆこと笑」と笑っていた(嬉しい)。
でも、欠片の嘘もない事実であり僕の本音。
学生の頃からこの感覚は変わらない。歩くコンプライアンス集団の、"そこそこあそびも知ってますよ西麻布の会員制バーとか最近よく行きますよ下半身も割と使ってます"的アプローチが、公園の公衆トイレに入るより無理すぎて、なので飲み会も(そもそもほぼ行かないけど)泣き叫ぶほど無理で、うっかり参加した日は必ず足早に歌舞伎町へ向かう。浄化されに。
何言ってんだ、こいつ、と思われそうなボヤキをしつつ、主に再訪の店を紹介。
大好きな下北沢三日月カリー。
この日は欲張って、さくさくブロッコリー、北海道ザンギ、チーズいももちをトッピング。
やはり唐揚げはガリッガリでなんぼ。
そして、1年ぶりに訪問した、超ヘビーユーズなこの店。店員の、帰れビームに怯えることなく何時間でも読書できる店。
初台、フヅクエ。
店名とパネルを見なくても、上の写真の肉質で相場が分かりそう。
何でも思ったことは相手に伝えるほうがいい、思いやりさえあれば、ネチネチ陰で言ったり顔に不満を出すより数億倍いい、というポリシーの僕、
「千円のものを、奢る奢る連呼しないほうがいいよ。恥ずかしいぜ。」
と言ってみた。
優しい友人は、こう返した。
「この後オイスターバーも行こうと思ってたんだよ!あくまでライクは、一緒にご飯行くきっかけというか。安くてもこんな美味いメシあるんだぜ、的な!でも、感じたこと素直に言ってくれてありがとう、嬉しいよ」
…ありがとうごめんよありがとう。そして、この友人とは、近々また飯に行く予定。ライクに、ね。
丁寧に作られたものは本当に美味しい。身体も喜んでいる。愛読書と共に過ごす、幸せな時間。
…文章かっ飛ばしてスクロールしていても、ちゃんと写真だけは見てくれている人はおわかりか、上述の三日月カリー。別日。相変わらずザンギといももち追加で、野菜ももりもりに。
こちらもレベル高きパン屋の1つ。
とうもろこしスープと、豚肉と香草のベトナムサンド。
サーモンクリチサンドイッチと、季節限定のハーベストラテ。
サンドイッチは工場製造品だが、コンビニよりは格段美味い。
ハーベストラテは、秋っぽい栗やかぼちゃやチョコやいろいろ入りすぎて、絵の具混ぜて謎色できちゃいましたな風味だった。
最後は、わざわざこのために早朝から浅草に行く価値のある日本一のどら焼き。
亀十。老舗の古き良き店、どこまでも接客が素晴らしい。贈答品に選んでも安心。
「ゲンキ?」
区役所通りパセラ前で、黒人の客引きが話し掛けてくる。
僕「ポケットにアルコール消毒綿入れてるの?意識高いね!」
「イシキカタイ?」
僕「えらいよ、すごいよ、素晴らしい!」
「スバラシイ!アリガトウ、マタネ」
ありがとう、ありがとう。
歩くコンプライアンス集団もちゃんと愛しているよ。でも、これがなきゃダメなんだ。
歌舞伎町といえば「新宿ナナ」だったが、最近はもっぱらこれ。
「♪さっきまた女が飛び降りたんだってさ すれ違ったチャラそうな男が笑ってた」の部分が特に好きでたまらない。ビルの上を指す男の仕草、表情、指の先まで再現率完成度が素晴らしい。
実際にあった話では、「早く降りろー」と煽ったと聞いたが、真偽はわからないし、どっちでもいい。僕がこの先ずっと、歌舞伎町に浄化されることに変わりはないから。