谷根千エリアの魅力に気付いたのは、ほんの数年前。夕焼けだんだんも、テレビでしか観たことがなかった。
それがすっかり、暇を見つけては足繁く通うように。
こんな佃煮屋さんを横目に、
1つ目は、谷中銀座にある食器店で箸置きと茶碗を調達すること。
半年近く前、僕が坊やの頃からお世話になっている病院の先生に案内してもらったのだ。
このお店は、やたらお茶を勧められ(その流れで買わされそうになり笑)要注意だよ、なんて、微笑ましく面白い話を先生はしてくれた。
微笑ましく思いながらも、何だかその時の楽しさと相まって、「また来よう、お茶碗と箸置きを買いに」と密かに心に決めていた。
この「新幹線」も箸置きなのかな。そして隣の箸置き?のネームプレートを見て欲しい。
結局、味噌汁用の碗、白飯用の碗、小鉢2つ、カエルとクジラの箸置きを購入した。
ちなみに、全くしつこくされなかった。お茶も勧められなかった。閉店間際でみんな帰りたかったのかな。物欲しげに割と長時間、ニコニコうろうろしてたのにな。
お茶碗を大事に大事に抱えて、わくわくの僕は谷中銀座の脇道に入った。
2つ目の目的、前から来たかったリノベーションカフェ、ハギカフェだ。
なぜ来たかったって、雰囲気もそうなのだが、名物のサバサンドが美味しそうで。
まずはウインナーコーヒーで一息。
生クリームにうるさい僕好みの、市販のホイップクリームじゃない、泡立て器で仕上げられたポテッとしたクリームが嬉しい。
そしてサバサンドをオーダーしようとしてメニュー(メニューはかわいい絵付きで、持ち帰ることができる)を見ると、ヤァ困った。
サバサンドが2つもあるではないか。2つ、というのは、正確には2種類で、サバをカリッと焼き上げて食パンでサンドしたサバサンドと、ピタパンに野菜とスパイシーなサバをむぎゅむぎゅとインしたサバのスパイシーポケット。
店員のお姉さんを呼んだ。
「すみませぇん、どっちのサバサンドの方が大きいですか?」
お姉さん「あ…同じくらいかもしれません」
「じゃあ、どちらがガツンとスパイシーですか?」
お姉さん「ポケットサンドの方がスパイシーです」(名前の通りだしそらそうだよな)
「えー、じゃあ、…あーでも、カリッとガリガリが好きな人ならこっちですよねぇ、、うー、あー、また来ればいっか、こっちのサバサンドにします。」
大きい!見るからにザクザク!
頬張ると、ザクゥゥッと音がした。サバって、パリッと焼くとこんなに美味しいのな。大きいと言いつつ、一気に平らげてしまった。はぁ、美味い。
この店は他にも夢のように美味しそうなメニューばかり。半熟卵のキーマカレー、ハンバーグ、チーズケーキなどのスイーツの数々。