バンがたまらなく好きで、バターもたまらなく好きで、唐揚げでもカレーパンでもカリッカリではなくガリッガリでなんぼ、な僕、ホットサンドが好きでないはずがない。
(あーなんていい画)
コンセントに繋ぐタイプのホットサンドメーカーがわんさか置いてあった。
違う、違うんだよ、こう、銅板で挟み込んでプレスして、持ち手のところにカチッと止める留め具があって、コンロで炙って作るタイプの…。
以前記事を書いた、愛すべき喫茶『カフェデプリマヴェーラ』のホットサンドは、老夫婦が丁寧に銅板で焼いてくれた。あれが理想なのだが、なかなか見つからない。
ネットで買えばいいのだろうが、アナログな僕は目で見て買いたいんだよ。
…なのでしばらくはホットサンドは外で楽しむことにした。この店も、かなり前からブックマークしていたが、年明け(お、ついに年明け)、満を辞して訪れた。
渋谷並木橋付近にある、バイミースタンド。ホットサンドの専門店だ。
迷い迷って僕がオーダーしたのは、マッシュルームアイ。マッシュルーム、玉ねぎ、チェダーチーズ、赤ワインソース、それに目玉焼きトッピングだ。
ホットサンドといっても、僕の望んでいた銅板プレスタイプではない。その代わり、とっても大きい鉄板の上で、パンの上に具材を乗せ、バターたっぷりの揚げ焼き状態で、ジューッとプレスするのだ。
メニューも豊富すぎるわ名前に代官山感が出過ぎてるわで(ヘラグリーン、ハムアクター、ブルーマンデーなど)、もうレジ前で興奮止まらない。ちなみに店員さんは塩。いいのだ、悪いわけではない、代官山らしくてむしろいい。
あー、何ていい焼き色。
望む通りの、ガリッガリでバターがじゅわぁぁつとしみたトースト、マッシュルームとソースとたっぷりのチェダーチーズ、そしてどのタイミングで崩せば良いかわからない目玉焼き。
なお、平日の夜20時頃だったが、店内は僕だけ。僕が入店する直前までは、玉城ティナ風のスタイルよき女性2人が座っていた。撮影中と言われても頷けるほど絵になっていた。
銅板がとか四の五の言わずに大人しく買っておけばよかったなぁ。
ここで、僕の願望をそのまま体現した夢のような動画を紹介したい。
少し前、僕が坊やの頃からお世話になっている病院の先生に教えてもらったのだ。
決して贅沢とは言えないが、豊かな、満たされた暮らしのヒントが詰まっている。清潔感しかないキッチンと、調理する音、慎ましくも美味しそうに食べる音もたまらない。
この動画も素敵だが、この動画に良さを見出す先生も素敵だと思った。
これこれ、このホットサンド器だよ、僕が欲しかったのは。早く合羽橋に買いに行きたいな。