12月になった。今年も終わりだ。一応、令和最初のクリスマス、年末、ということになるが、今のところそんなフレーズを耳にしたことはない。メディアも企業も国民も、5月から令和令和言いすぎて飽きちゃったのかな。
 ひねくれ者の僕は、世間が興味を示さなくなると、周回遅れでマイブームが来る。数年後にはタピオカをガブ飲みしているかもしれない。とりあえず、令和最後を噛み締めて残りの3週間ほどを過ごそう。



 ここのところソトメシの機会が以前にも増しに増して、更新が追いつかない。この店は10月に行った。ここ最近で1番くらい、抜群メシテロな画となった。






 僕の写真の腕が上がったとかではない。パンケーキ屋は街にうじゃうじゃ溢れているといえど、このシクスバイオリエンタルホテルのパンケーキは段違い。
 この日は、僕が友人に美味いものを紹介するグルメツアーを敢行した。昼に東京駅で待ち合わせ、ツォップのガリッガリ熱々スパイシーなカレーパンを頬張り、丸ノ内を歩いてエシレで焼き立てカリカリバターじゅわぁぁのフィナンシェを食べ、そしてこちらへ。






 他人に美味い店を教えるときは、あたかも僕がスタートアップから携わったかのように力説する。「最近パンケーキだけじゃなくてバスクチーズケーキもはやってるっしょ?パンケーキはどこでも食べることができるけど、バスクはまだなかなかないでしょ?そして、パンケーキはどこでも食べることができるけど、どこも大差なくインスタ映えなだけでしょ?ここはそのどちらも食せる上に、そのどちらも天下一品の天一だから!」





 写真ではわかりにくいだろうが、なかなかにでかい。





 友人が「横に切っていい?(この状態の横)」と提案しつつ、まさか許可が下りないと思わなかったのかナイフを入れようとした。慌てて制止した。


「待って!明らかにそれ、先端の人がかわいそうだから。焦げの部分と端っこの太くて固くて美味しいところ、全部奥の人に持っていかれるから。」
 ちなみに、この日は友人と僕の2人なので、先端の人とは(この写真から分かるように)僕のこと。奥の人は彼女のことである。



 真面目が歩いているような真面目な彼女、ナイフとフォークを持って、なにやらぶつぶつ言い始めた。聞けば、数学式で均等になるよう計算できないか考えていたとのこと。
 …大変申し訳ない気持ちになった。なったのだが、面白いのでこのまましばし放置してみることにした。
 …結果、聡明な彼女でも均等は困難で、僕が大きいのをいただくことで納得した。
 もう、ナイフを入れるとソースのようにとろける。中身も外見も、いわゆるチーズケーキとは一線を画している。





 バスクチーズケーキに比べてパンケーキは分割がしやすい。二枚あるからね。
バターもちゃんと2個ある素晴らしい。
 パンケーキはとろっとろのじゅんわり。ふわふわ綿菓子系パンケーキではなく、かといってコンビニフードのような冷凍生地でもない。本当にうまかった。





 さて、今年の年末は何しよう。
令和٩( ᐛ )و