いつからか、道を聞くことも(外国人以外から)聞かれることも、昔に比べて格段に減ったのではなかろうか。スマホを駆使して何とか目的地に辿り着けるからか、路上の案内板を見る人も減ったように思う。
とはいえ、かくいう僕はまだまだ「すみませーん」の声かけと案内板に頼っている。もっとも、極力自動車用の青い看板("厚木 30Km"とか書いているアレ)で東西南北を確認し、自力で解決するようにしているし、時間的制約があるときは、さすがに意地を張らずにスマホに頼る。
スマホのマップ機能のメリットは、目的地までの最短経路と所要時間がわかること。デメリットは、最短を目指すあまり時々とんでもない方向に導かれること。「あー、そっちは人っこ1人いない墓地裏だよーというか既にこわいゾーンに来ちゃったじゃんか、わー」みたいなことも多々ある。あとは、たまに自分がどっちを向いているのかわけわからなくなり、歩けば歩くほど所要時間が延びていってしまう。何より、目的地発見の楽しみがない。
予約時間が決まっていたこの店には、最初から素直にマップを利用して向かった。が、全く辿り着けず、目的地周辺を延々とうろうろした。
この日は、これと冒頭の赤身肉でフィニッシュ。品よく程よく、美味しくいただけた。食事量について、気を遣ったり遣われたりの一切ない関係は本当にありがたい。というか、友人であればそうあるべきと思うのだが、現実なかなかそうもいかない。そうなると、無理をしたくないのでますます1人飯を好むようになる。食べ過ぎの後悔(決して減量のためではなく、専ら食後の不快感のため)はあっても、食べ足りないことによる後悔はない。今後は、程よく美味しくをモットーにしようかなぁ、なんて言いつつ、帰りに1人ラーメンをすすってしまった。重ね重ね、程よくが好きなのだよ僕は。