皆様は、お店へのクレームを入れた経験はおありだろうか。ご自身がなくとも、ご両親や連れの方が…ということは一度はあるのではなかろうか。


  サービス業に対する不平不満というものは大変やっかいで、善悪の基準で測れないことも多い。そして皆、自分の立場で物を言いすぎる(自分がバイトの時は、客に対して早く帰れよと思う一方で、客の立場になると横柄になることもザラ)。そして、不快と感じるポイント、さらにはクレームしようと思うポイントも人それぞれ。仕事の出来不出来なのか、はたまた態度の悪さなのか。


  個人的には、物理的に損害賠償に値することでもない限りクレームはしない、というかそれ以前に、マジの感情を抱かないことにしている。するようになった。昔は若気の至りか、コンビニやカフェの本社までクレームを入れることもあったが、そんな自分が嫌になった。バイト君や社員の非を認めさせて"上の者"に謝罪させて、何になるのだろうか。精神を癒すためなら、初めからまともに受け取らない方がよい。「不快→本社に電話→謝罪→癒える」のプロセスが有意とも思えないし迂遠だ。なんなら、この過程を経るうちに、やばいやつなのは僕の方だと自他共に認めさせられてるような心持ちにもなる。ならば、ネタとしてモヤモヤ接客も笑い飛ばすのが良かろう。




  からの、なんとも美味しそうなお料理。
豚肉の、、なんかお洒落なグリルだった。とても美味しかった。







  ここは、昨年だかにオープンした、都庁前辺りのホテル、the knot tokyo のダイニング。場所的にも穴場中の穴場。僕が愛読しているグルメブロガーさんの記事で知り、ずっと行きたかったのだ。





  最近こういうホテルが流行っているのだろうか。小伝馬町の、バースコーヒーがあったホテル、赤坂のウニールカフェのあるインソムニア(両者とも以前記事にした)もこれに近い。客も店員も外国の方が多い、洗練されたユースホステルといった印象。














エントランスをくぐると、この大音量。およそ想像するホテルではなかなかない。もちろん、褒め言葉だ。大変洒落ている。



  これが、1番楽しみにしていた、スシピンチョス。真鯛や鱈や牡蠣を、とてもお洒落にアレンジしている。そしてとても美味しかった。




  こちらのホテルはベーカリーが併設されており、パンがウリ。この豆腐スプレッドが他にない味だった。パンも本当に美味い。ツレがトイレに行った隙に勝手におかわりしたほどだ(有料)。




  アボカドとマグロのタルタル。こちらも新鮮なマグロ。総じて海鮮ものが美味しい。




  シーザーサラダ。ツレがシーザーサラダが好きとのことで、サラダはこれに即決。




  バスクチーズケーキ。今流行りの。白金高輪のガスタにはまだ行けておらず、こちらで初バスク。普通のチーズケーキとは全然の全然違う。どこが違うと言われると何も答えられないほどに違う。




  冒頭の話に戻ろう。非常に書くのを躊躇った。
ただ、僕自身、先述のように「マジの不快」は卒業したということ、雰囲気もロケーションも何より料理も抜群だということ、衛生面等々経済的信用に関わる問題ではないこと、全ての従業員がそうというわけではないだろうこと、外国人の方なのもあり文化の違い等々もあるのかもしれなくもなくもないこと、僕も連れも幻覚幻聴に襲われただけかもしれないことを留保した上で書く。


  シーザーサラダをオーダーしたら、ガーデンサラダが来た。それ自体はいい。よくあることだ。確かにシーザーと連れは発したし酒も入っていなかったが、もしかすると僕も連れも耳が遠く滑舌も悪いのかもしれない。そのまま食しても良かったが、連れも僕もその日はシーザーサラダ気分だったため、オーダーを取った方と別の方に、やんわりとその旨告げた。
  数分後、オーダーを取った従業員さんが卓にやってきた。そしてこう言った。


「シーザーサラダを頼むのですね?でも確かにあなたはガーデンサラダと言いました。」



  (・ロ・)…


僕も連れもこの顔になった。
今のは何だったのだろう。き、聞き違いかなぁ??もしのもしのもし、本当に言ったとしても…いやぁ、、えぇっ?笑
  その後も、シーザーの件を凌駕する目玉の飛び出そうな発言…いや、幻覚幻聴に襲われた。


  そんなことも含めて、マジの不快にもクレームどうのにもならず、それも一興として楽しめる人と食事をされたい(ついでに、この件の真偽もどなたか確かめて欲しい。本当に幻覚幻聴かもしれないと思っている)。
  ちなみに僕は再訪しようと思っている。誰を連れて行こうかな。