もう通い始めて5年になろうか。この飲食店のことではない。マッサージ屋(免許云々で、正確にはマッサージ師とは言わないのかもしれないが、面倒なのでマッサージ屋とする)のことだ。
彼が仮に沖縄に移住しても通うというくらい、そこのマッサージ師は僕の足に必要不可欠だ(ちなみに美容師に関しては、今の担当が米国に移住しても通う)。
そんな彼は、心底気のいい優しいやつだ。よくオススメの店を熱弁してくる。これが笑えるほど信用ならない。以前こんなこともあった。
「もつ鍋さん、新宿の○○○マジうまいっすよ。半端ないっす!」
…食べログを見たら、そのラーメン屋は、評価3.0もなかった。なかなかない低評価。でも、隠れた名店かもしれない、そう思い行ってみた。
半端なかった。半端なくまずく、半端なく酷い接客だった。
その他も、磯丸水産の蟹味噌について小1時間熱弁を振るってきたこともある。繰り返すが、彼はとてもいいやつだ。だが、もう舌は信用しないことにした。
…そのはずなのだが、今回、気まぐれに信じてみようかと思った。
「もつ鍋さん、赤坂の一点張ってラーメン屋、餃子がマジやばいっす!でも、炒飯もやばいっす!あーでも味噌ラーメンの店で、ラーメンも外せないし、それも辛味噌っすね!」
…一点張の前は何度も通過したことがあったが、日高屋レベルだと勝手に思って目もくれていなかった。というか、ラーメン屋なのに、そんなに餃子やら炒飯やら、サイドを推すなんて、やはり怪しい。僕的に、ラーメン屋の餃子というと、コンビニか冷凍餃子レベルばかり、何ならたまに食材に不安を覚える変な臭いのものもあるイメージ。それを、そんなに推すのか。よし、行ってやろう。
行ってきた。
写真で既におわかりか。この、パンッパンに皮が張った餃子。効果音かと自分で思うくらい、パリッと音がした。そして、中からふあふあの肉と肉汁が溢れた。ラーメン屋の餃子は変な臭みのあるやつ、コンビニレベルばかりなんて思ってごめんなさい。この瞬間から、登龍を凌駕する餃子になった。あちらは2000円の餃子だが、申し訳ないが個人的に一点張の勝利!
非常に美味い。しっかり麺に絡む濃さがありながら、それでいてくどくない。雑味もない。具もたくさんで食べ応えもバッチリ。
と思っていたら、横の青年のすする冷やし中華の香りが鼻孔を刺激した。冷やし中華の香りがそそるなんて、初めての経験。それくらい美味しそうだった。店主に確認すると、9月中旬まではやるとのこと。この日は8月末日。まだ時間はある。
ところが、偶然にも9月1日、ツイッターのタイムラインで「赤坂一点張冷やし中華今日で食べおさめ」と流れてきた。何ということだ。あいにくその日は激さむ、そして謎の徹夜明けだったが1年は待てない。というわけで夜の赤坂へ。
丁寧に処理された品のいい具材たちが乗っている。そして普段冷やし中華は胡麻派だが、あまりに良い香りの醤油たれ。口に運ぶと、それはもう。甘く酸っぱく香ばしい醤油たれが、もちもちの麺と絡む。
だいぶ派生したネ

いいんだよ、僕のブログだから。