お金と時間の価値観は本当に人によって異なる。お金については、ドケチ(ドケチの基準も人によるだろう)だったり懐が大きかったり、一円単位の割り勘を望んだり、はした金で恩着せてきたり。時間はもう、とことんルーズだったり、1分の遅刻も徹底的に糾弾するタイプだったり。
 この点については言い出せばキリがないが、まぁそれはいつかの未来に繰り越す。自分のスタンスを端的に述べると「めんどくさいから相手に合わせる」ようにしている。結婚相手ならともかく、その人と会う時くらい価値観を合わせる。それで何ら苦痛なく楽しめる。


 こんな感じの、議論を一切求めない、ゆうたら"異論反論受け付けません自分のブログくらい好き勝手にしたいんですわ"的なことを、ちょいちょいかましていこうと思う。


 
 という前振りからの突然の美味しそうなご飯!




 この日から宿を提供してくれた友人と、大名を歩いていた。目指すはインスタ映えな喫茶店。
 と、道中で彼女が「あ、ここの串焼き屋さん、最近できたの。気になっとうよ」と足を止めた。
 


 え、ここ、ケーキ屋さんじゃないの?あ、でも串って書いてある。。。





 入ってみようかと僕が言うと彼女は嬉しそう。僕も嬉しい。
 わー、すごい数の串が並んでいる。そして、立ち飲み屋とは思えない、無機質だけど洗練された店内。これはすごい、なかなかないぞ。




 そして尋常じゃないほど安いのだ。どれも、1人で食べるにはどでかいのだが、1串100円ほど!鳥貴族だってそんなもん、とか阿呆な返しをするなかれ。まぁ鳥貴族よりも安いが。






 このとりつくねの、まんまる大きいこと。いやぁ、目移りする。




 まずは生レモンサワーで乾杯。





 最初に千円分コインを買い、そこから適宜串やら酒を買うというシステム。ばっちぃお金を触らなくていいように配慮したらしい。


 これは茶碗蒸し?プリン?
聞けば、「洋風茶碗蒸しです。どんな味かは…食べてみて下さい」とのこと。
 

 言わずもがな、すーぱー美味かった。洋風出汁とミルクの滑らかなプリンに、貝柱やトマトなどの食材がたくさん入っている。センスの良さが尋常ではない。脱帽。


 そして鶏つくね。写真だと分かりづらいが、1つがめちゃくちゃ大きい。それも、カウンターすぐ横で捏ねては焼いている手作り出来立てだ。
 あっつい!火傷しそうに熱い!こりこりふあふあの中身と、かりっかりの外側がたまらない。





 厚焼き卵。これも焼きたて。そして、持つのが大変なほど大きいのなんの。ほんのり甘くて、出汁が効いていて、大根おろしがどっちゃり乗っている、僕好みの卵焼き。しっとりふんわり濃厚。



 こちらは蟹味噌豆腐なるもの。蟹味噌も豆腐にしたら、濃さも程よく食べやすいのだな。とはいえ、粘度しっかりの濃厚さ。



 こちらは、横の男性がオーダーしていて思わず目を見張りマネをしたもの。白身魚のフライだが、タルタルの量がやばい。このタルタルも、清潔感ある店員さんがボールで作っていた。タルタルだけでも、ご飯にかけて食べたい。





 親鶏の湯引き。さっぱりと酢で仕上げた、こりこり硬めの親鶏が酒と合う。酒が美味いよ美味すぎるよ。
 ちなみに、普段下戸のように思われることが多いが、繰り返しかつ、どう思われるか構わず本心を吐露すると「心底心底好きな人との飯じゃない限り、肝臓の無駄遣いをしたくない。飯も然り。胃の無駄遣いをしたくない。(こいつとの飲みで、僅かの0.0001%でも肝臓や胃の疾患のリスクを上がるなんて、泣き叫ぶほど苦痛!)」
 もちろん、本当に体調が悪かったり、太りすぎて節制したいとか他の事情の場合もある。でも、飲まないで食わないで文句言われる筋合いはないと思うのだ。俺との飯が酒が食えないのか飲めないのかと言われるくらいなら、すみませんでした謝るから二度と誘わないで、というか僕のことを放っておいて下さいと思う。あー、1人最高。



 でもこのときは、2人最高。好きな人との時間にだけ人生を費やして何が悪い。誰にも迷惑掛けていないぞ。異論反論受け付けません。



 最後はかしわ飯のおにぎり。と、無料の鶏出汁スープ。かしわ飯弁当は、以前、折尾に住む友人のお母さんが持たせてくれて食べた。とても美味しかった。あれとは少し違うがこちらも美味いに変わりはない。




 はー、お腹いっぱい。そして幸せ。
 正直、1人じゃないなら、何を食べるかなんてどうでも良いのだ。逆に、心底心底好きな人ではないなら、そこがミシュランでも行きたくない。文句言われるならお金だけ払うから解放して下さいと懇願する。というか、接待でもなき限り正直に断る。
 なぁんて、彼女に話してたら「あははは、相変わらずだねー、四郎笑。でも私も楽しいよ!」


 さて、このあとは夜の街へ。


続くけろけろけろっぴ