前々から気にはなっていたが、246沿いの目立つ場所にあるため、どうせチェーン店バリに混雑しているのだろうと忌避していた。

 友人と半日遊んだ帰り、喫茶店を探すのも珍しく面倒で、何となく入店。大正解。ここ最近でトップレベルの居心地の良さ。




 もちろん、偶然空いていただけかもしれないが、混雑具合抜きにしても、非常に清潔だ。ソファや家具、トイレに至るまで、他人の使用感が感じられないほどに掃除が行き届いている。





 満腹だったので不本意にもコーヒーのみの利用となったが、シフォンケーキなど魅力的なフードも多かった。これは多用したい。


  店紹介もそこそこに、私見をつらつら書いてみる。いつもながら、見たくない人は右の×を押せばいいだけの話。



 再三、しつこいほどに記述しているが、人と飯に行くのは「1人で行くだけで十分幸せだけど、それでも1人を凌駕するほどにその人と行きたい」場合だけだ。仕事上のやむなき付き合いも今のところないので、行ったということは上記例外的場合ということだ(多分)。

なぜにそれほど1人がいいのか、思いつく限り列挙してみる。


※これら全てを、気を遣わず口に出せる間柄の場合(僕の方ははっきり言明するタイプなので、気を遣うのは主にお相手さん)や、どうあったってその人と食事したいと思える相手を除く。



①時間の問題

 当然だが、人と食べるとなると、"完全に自分のペース"というわけにはいかない。そろそろおそ松さん始まるんでこの辺で帰りますネー、と言っても、「はぁ?」と思わず、1人残ってくれる人がありがたい。現実はなかなか難しかろう。食べるペースの早い遅いも、気を遣われるポイントだ。
 せっかくの飯、自分のペースで食べれば良いのだ。互いに自分的タイムオーバーになれば、速やかに申告し、代金を置いて帰ればよい。


②食べる量の問題

 食いっぷりがいい女子は好きだ、という男は多い。そういう奴は、女子が残しまくると俺が食わなきゃで面倒と愚痴ったりする。
 逆に、ガツガツ大量に食う奴は恥ずかしいとか零す人も(男女問わず)いるから、実に厄介だ。
 飯の量くらい、好きにすればいい、好きにさせてくれと思う。たくさん食べたい時も、セーブしたい時もある。そのタイミングは人それぞれだ。多めに食うときはその人が多めに払えばいい。一方がドリンクだけで済ましたいときも、もう一方が食べたければ好きに食べればいい。自分だけ悪いとか、気まずいとか、あまつさえ「俺といるときくらい食えよ、飲めよ」と不満を垂れられると、なんてけったるいのだろうと思う。
 女性で、カレー屋でライス丸々残したり、ラーメン屋でほぼ麺全量残す人もいるが、それでさえ、他人が食う量にいちいち口出しする必要はない。お店の人にごめんなさいするかどうかは、その人次第。他人がビービー言うことではない。


③シェアする問題

 これは女性に特に多い。何でもかんでも、1から10までシェア。
 確かにシェアした方が品数多く食べられてよいとも思う。でも、シメの卵かけご飯やラーメンもシェアするの??分けてる間に冷めちゃうよ伸びちゃうよ。…あぁ、もういいっす僕帰りに一蘭寄るんで…。え、デザートのシフォンケーキも?ただでさえ小さい居酒屋のケーキ、分けたら親指ほどしかないんだけど…これじゃ、ゴミ食ってんのと変わらな…あぁ、もういいっす僕帰りにセブンのロールケーキ買うんで…。

 でもせめて、ラーメン屋やカレー屋などそもそもシェアを前提としない飯屋でシェア求めるのはやめて…(断るけど)。


④どっちが払うの問題

 立場が明らかで、食う前から奢り奢られが分かっていると、気遣いもオーダー時から発動し、厄介だ。奢られ側なら、悪いから高いのはよそう、少なめにしようとなるし、奢る側も、大盤振る舞いできるほど手持ちがないと、"上カルビは出来れば控えてよね。シャトーブリアン?やめてぇぇぇ"と心で叫ぶ羽目になる。
 あと、「雀の涙ほど多めに支払ったくらいで、"2000円でいいよ?"とか恩着せるなよ」問題もある。はした金で空気が悪くなるほど残念なことはない。


⑤苦手食材、なんで事前申告しないの問題


 これも女性に多い。悪いと思って言えないのだろう。でも、どのみち食べる前に言うのだ。
 以前、こんなことがあった。事前に苦手はないか聞いたにも関わらず、彼女は大丈夫と首を振った。なので、カプレーゼにムール貝のアヒージョに、マルゲリータにオーダーして、いざ料理が目の前に来たところで、曇りがちな彼女。聞けば、トマトと貝類がダメだから、四郎さん1人で食べていいよ、私、フランスパンあるから。と。
 …えぇぇぇぇぇぇぇぇ?いやいやいや、僕、無類の貝好きでもトマト好きでもなかったよ?他にもたっっくさんメニューあったよね、美味しそうなやつ。…追加オーダーしようと言えば大丈夫と彼女は拒絶する。だからって、気にせず1人で全部食う図太さもさすがにない。僕まで半端に残す謎の会となった。


⑥喋りに夢中で味わからなかったよ問題

 これも女性に多い。女性はだいたいおしゃべり好き。なんなら、その日までの出来事を日記形式でまくし立てて来たりもする。そうすると、話の途中で「ほら、筍美味しいね」とか言う暇もない。それでもたまにぶった切って「来てよかったね、ここのモッツァレラ、うんまいねー」とか言うんだが、「あ、うん、そうだね。でさー、コリドーで会った32歳がねぇ…」と続く。僕まで話に気が行き、食べ終わる頃には、もはや何を食べたんだかよくわからなかった!なんてことも少なくない。なんなら、ガストでよかったんじゃない?話をしたいなら高い店、美味しい店に行かなくてもよい、これは心から思う。


⑦店が微妙だったときのテンション下がり具合異常問題

 これは男性に多い。料理の味、接客、雰囲気、衛生面等々、初めての店ならなおのこと当たり外れはやむを得ない。それもまた御一興、思い出と、一緒に楽しめるくらいでありたい。
 だが、こちらも慄くほどに怒りに震えたりテンションだだ下がりになられると、帰り道なだめることに終始せねばならなくなる。こちらが店選びした日なんざ、土下座しましょうかって勢いで謝罪することになる。
 ぶっちゃけ、実に面倒である。



 ここまで読了して下さった方、ありがとう、うんざりしただろう。得体の知れぬもつ鍋四郎だと思うから不快さを感じるのであって、井之頭ゴローこと松重豊さんだと思えばマイナスイメージも薄れよう。ま、どっちでもいっか。