ここのエリアで長年営業していくのは本当に至難の技なのか、とにかく移り変わりがやばい。もう一度言う。マジでやばい。僅かの数年で蕎麦屋→うどんつけ麺屋→パスタ屋→肉バルと変遷したところもある。
 そして四谷三丁目の交差点には、かつて銀だこ酒場があった。それが潰れ、しばらく空き地のあとラーメン屋ができた。TOKIという名前だった。
 一度行ったが、顔が歪むほどのまずさだった。1年かそこらで潰れた。


 そして出来たのが一學だった。
内装はほぼ変わらずだが、メニューはまるで違う。そして客の入りがすごい。食べログの評価もすごい。駅前という最高の立地ゆえの集客かと思い、試しに入ってみることに。




 初回にこれを頼むのは邪道かもしれないが。。
辛さも、痺れ含めて段階を選べる。無難に普通の辛さを。
 おー、いい辛さ!癖がなくさらりとした辛さだ。コクは中本には遥か及ばないが、中本の営業時間に間に合わないときは代替可能かもしれない。
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 そして2度目になってようやくこちらの真髄を。
ポタージュのようなスープ。鶏豚どちらの出汁も入っているそうな。喧嘩しそうでしない、というかふわふわポタージュのまろやかさが勝る。まるで豆乳のようなクリーミーさで、麺とよく絡む。ラーメンはそこそこなかなかの数食べ歩いてきた僕的には、まぁまぁかなぁくらいの辛め評価だが、少なくとも前の店よりは格段に美味い。

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 というわけで、帰り際、店主と思わしきに声をかける。
『本当に美味しかったです!以前の店は、身の毛がよだつほどまずかったんですが、こちらは本当に美味しいです!また来ます』


店主(仮)『ありがとうございます。以前の店も、オーナー僕なんですよ。すみませんでしたね、まずくて。今後ともご贔屓に』


 身の毛がよだつほど動揺し、平謝りして店を出たのは言わずもがな。