香川旅行記~香川県・高松駅のすぐそばにある高松城跡
現在は「玉藻公園」として整備され、瀬戸内海を望む開放感あふれる城跡として人気を集めています。
高松城最大の特徴は、“海に面した城”であること。
堀には実際に海水が引き込まれていて、日本三大水城のひとつにも数えられています。
天守は現存していませんが、重要文化財の櫓や門、見事な庭園など見どころは豊富。
今回は、高松城でぜひ注目したいスポットと、周辺観光をあわせてご紹介します。
高松城とは? 生駒氏が築いた海辺の城
高松城は、豊臣秀吉から讃岐一国を与えられた生駒親正によって1588年頃から築城が始まりました。その後、生駒氏の改易を経て、1642年に松平頼重が入城。以後、明治時代まで松平家の居城として使われました。
築城には黒田官兵衛(黒田如水)や細川忠興が関わったとも伝えられており、海を防御に利用した独特の構造が特徴です。
高松城の見どころ3選
1.海を望む優美な「月見櫓」
高松城でまず見ておきたいのが、重要文化財の「月見櫓」。
三重三階の櫓で、白壁と瓦屋根が美しく、城郭建築としても非常に見応えがあります。
松と石垣を添えて眺める姿は絵画のような美しさです。
実は「月見櫓」という名前ですが、月を見るための櫓ではないとも言われています。
本来は「着見櫓(つきみやぐら)」で、江戸から船で戻る藩主の到着を見守るための櫓だったそうです。
櫓のすぐそばには「水手御門」があり、海から直接城へ入れる構造になっています。
海城ならではの景観は、他の城ではなかなか見られません。
内部公開日には、櫓の窓から瀬戸内海を眺めることもできます。
窓を額縁のように切り取って見る海の景色は、本当に美しく、時間を忘れてしまうほどでした。
2.静けさに癒やされる「披雲閣庭園」
披雲閣の南側に広がる庭園も、高松城の大きな魅力です。
江戸時代からの景観を一部残す庭園には、大きな石灯籠や手水鉢が配置され、丁寧に整えられた植栽が続きます。
歩いているだけで気持ちが落ち着き、自然と深呼吸したくなる空間です。
視線をどこへ向けても美しく、写真好きにはたまらない場所。
城跡というより、上質な日本庭園を散策している感覚に近いかもしれません。
3.海水が流れ込む珍しい堀
高松城を語るうえで外せないのが、「海水の堀」。
高松城は平城でありながら、水城としての機能も持っています。
堀には瀬戸内海の海水が引き込まれており、実際に鯛やヒラメなどの海の魚が泳いでいます。
本丸と二の丸を結ぶ橋の周辺では、黒鯛が泳ぐ姿をかなり近くで見ることができました。
「お城のお堀に海の魚がいる」という光景はかなり不思議で、高松城ならではの体験です。
77年ぶりに復元された「桜御門」
園内でぜひ見てほしいのが、2022年に復元された「桜御門」。
この門は1945年の高松空襲で焼失しましたが、古写真や発掘調査、柱跡などをもとに復元されました。
近くで見ると、石垣にぴったり沿うよう加工された柱の精巧さに驚かされます。
伝統技術の細やかさを間近で感じられるスポットでした。
高松城周辺で立ち寄りたい観光スポット3選
1.石垣のすぐ横を走る「ことでん」
高松城のすぐ隣を走るローカル電車「ことでん」。
城の石垣の真横を電車が通過する風景はかなり珍しく、鉄道好きや写真好きにも人気です。
タイミングが合えば、櫓と電車を一緒に撮影することもできます。
都市と城が自然につながっている、高松らしい景色でした。
2.香川県立ミュージアム
高松城から徒歩圏内にある香川県立ミュージアムもおすすめ。
空海の生涯を紹介する展示や、原始時代から現代までの香川の歴史を学べる展示が充実しています。
竪穴式住居の再現展示など体験型の展示もあり、想像以上に見応えがありました。
歴史好きなら、長居してしまうと思います。
3.レトロな倉庫街「北浜アリー」
高松城から徒歩約10分。
港近くに広がる「北浜アリー」は、古い倉庫街をリノベーションした人気スポットです。
雑貨店やカフェ、ベーカリー、結婚式場などが並び、どこを歩いてもおしゃれ。
写真映えするスポットが多く、若い観光客にも人気があります。
私はキッシュ専門店でランチをいただきましたが、パン屋さん「I am. with bread」も評判のようでした。
高松城は“海と城”を一度に楽しめる貴重なスポット
高松城は、一般的な山城とはまったく違う魅力を持つ城でした。
海とつながる堀、瀬戸内海を望む櫓、美しい庭園。
さらに駅から徒歩すぐというアクセスの良さも魅力です。
「城めぐりが好きな人」はもちろん、
写真旅やゆったりした歴史散歩を楽しみたい人にもおすすめできる場所でした。

















