大森駅の東口を出て、3分ほど歩くとあるのが、1971年創業の老舗喫茶店  「珈琲亭ルアン」。



磨かれたガラスの扉を押して中に入ると、まず深いブラウンの革張りソファと、ランプの柔らかな灯りが、目に飛び込んできます。


ふと時間が巻き戻ったような空気が漂い始めます。


 昭和の空気がそのまま残る店内



店内は広く、1階と2階があります。


壁にはアンティーク調の額縁、すりガラスの仕切り、厚手のカーペット――昭和の映画のワンシーンに迷い込んだようです。



照明はやや暗め。
天井のランプが作り出す黄金色の光が、コーヒー豆をそっと照らしていました。



 ☕️ 炎が揺らめく、特別な一杯


ルアンを訪れたら、ぜひ味わってほしいのが「カフェ・ロワイヤル」。


角砂糖にブランデーを染み込ませ、目の前で火を灯すと青い炎がゆらゆら揺れる、そんなパフォーマンスがあります。




その光がカップの縁を照らし出す瞬間、思わず息をのむほど美しい。

ほのかに香るアルコールとカラメルの甘い香りが混ざり合い、口に含むと心まで温まるような深い味わいが広がります。

 🎬 映画やドラマが惹かれる理由



実はこの店、多くのドラマや映画のロケ地としても知られています。
『花束みたいな恋をした』『相棒』『HERO』などなど。

時代もジャンルも異なる作品に選ばれるのは、それだけルアンの空間が通いたくなる親しみやすさと、絵になる美しさを持っているからでしょうね。




🚶‍♀️ 最後に


大森駅からほんの数分。
時間を少し巻き戻したくなったら、ぜひ「珈琲亭ルアン」の扉を開けてみてほしい。

どこか懐かしく、それでいて凛とした空気が漂っています





店舗情報(参考)

📍東京都大田区大森北1-36-2
🚃大森駅より徒歩3分
🚪7:00〜19:00頃(変動あり)





 

兜町のチョコレート&アイスクリームショップtealで一期一会のスイーツ



季節ごとに店内でしか味わえない限定メニューを展開されています。

旬の訪れとともに「無花果のミルフィーユ」が店内限定で登場。

無花果が出回るわずかな時期だけ提供される、まさに一期一会のスイーツでした。


tealとは



兜町のチョコレート&アイスクリームショップ teal(ティール) は、独特の世界観と匠の技で知られるショコラティエの眞砂翔平氏が手がける人気店です。

お店は歴史的建築物の中にあり、開放的で明るい空間が特徴。




店名の「teal」は鴨や青緑色を意味し、かつてこの地の水運や幸運を運ぶ鳥としての意味合いをもつそうです。


無花果のミルフィーユの味わい



パイ生地にはアマゾンカカオのパウダーが練り込まれており、焼き上がりとともにふわりと広がる香ばしいカカオの香りが印象的。


サクッと軽やかな食感の中に、力強いカカオの風味が潜んでいます。



そのパイで挟むのは、やわらかく瑞々しいフレッシュ無花果と、ホワイトチョコレートを忍ばせたなめらかなカスタードクリーム。


果実の甘みとクリームのまろやかさが一体となり、口の中でとろけるような幸福感を生み出します。



さらに、鮮やかな酸味のカシスとほのかな甘酸っぱさのバルサミコソースが、甘美な層にキリッとしたアクセントを加えます。

仕上げにはレモンのキャラメルが添えられ、柑橘のほのかな苦味と香りが全体を引き締め、後味を軽やかにまとめています。


一緒に味わえる「アマゾンカカオのジェラート」



アマゾンカカオのジェラート は、tealの看板メニュー。

通年の定番として高い人気を誇っています。


濃厚ながらも洗練されたフルーティーなカカオの香りが口いっぱいに広がり、ミルキーでなめらかな舌触りはミルフィーユの食感と絶妙にマッチします。


そもそもアマゾンカカオはペルーのアマゾン奥地で無農薬栽培された希少なカカオなんですよね。



tealでは、ジェラートを毎日気候に合わせて微調整されるそう。

まさにカカオ豆そのものを味わっているかのようなリッチな味わいで、スイーツ全体のクオリティを一層引き上げています。


まとめ



tealはチョコレートとアイスクリームを中心に、ケーキや季節のデセールを提供。

店内でしか味わえない季節限定のスイーツは、素材の持ち味を最大限に活かした繊細かつ斬新な一皿ばかりです。

特にいちじくのミルフィーユは、秋の味覚とチョコレートの絶妙なハーモニーを楽しめる唯一無二のデザートとして、訪問の価値が非常に高いといえます。




なお、イートインはワンドリンク制。

ミルフィーユは常時ではなく、果実の収穫状況によります。

運が良ければ、カカオの香りと秋の果実が織りなす極上のマリアージュに出会えるはずです


店舗情報



◇チョコレート&アイスクリームショップteal

📍東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館1F

🚪11:00〜18:00

🚃茅場町駅徒歩約5分、日本橋駅徒歩約8分

ALPHA BETA COFFEE CLUBでクリスマスシーズンに登場していた「オレンジシナモンミルクティー」🍊



やさしいミルクティーに、オレンジの明るい香りと
シナモンのスパイシーさが重なる、冬らしい一杯。


カップから立ちのぼる湯気とともに、ふわっと香りが広がります。


ふわふわのミルクもたっぷり。


オレンジピールが乗っていてほんのり苦味がアクセントに。


体があたたまるのはもちろん、良い香りやミルクのまろやかさを感じると心までゆるんでいくような感覚になりますね。



ガラス戸の向こうにはテラス席が続き、日の光を存分に取り込む店内は明るい雰囲気です。



📍 ALPHA BETA COFFEE CLUB(アルファベータコーヒークラブ)自由が丘

🚶‍♀️ 自由が丘駅すぐ
☕ 季節限定ドリンクやスペシャルティコーヒーが楽しめるカフェ

2025年の夏に奥沢にオープンしたチーズケーキ専門店「CHEESECAKE CLUB」。


クリスマス限定の可愛いブラウニーチーズケーキをイートインしてきましたクリスマスツリークリスマスベルジンジャーブレッドマン



東急目黒線・奥沢駅を出てすぐ、通り沿いに青い庇と椅子が並んだお店が見えてきます。

通りから見えるショーケースには、プレーンや季節限定フレーバーなど、8種類ほどのチーズケーキが並んでました。



2Fイートインでほっと一息

店内に入ると、先に1Fのカウンターで注文と会計を済ませ、出来上がりを持って2Fのイートインスペースへ向かいます。



急な階段を上がった先には、木のぬくもりを感じるテーブル席がゆったりと配置されていて、落ち着いたカフェ時間を過ごせる空間が広がっています。​


クリスマスブラウニーチーズケーキのビジュアル


今回のお目当ては、クリスマスシーズン限定のブラウニーチーズケーキメニュー。


濃厚なチョコブラウニーの上にレアチーズクリームをデコレーション。

「サンタ」や「ツリー」をイメージしクリームの絞りを工夫した華やかな一皿です。


私は「ツリー」にしました🎄




ホールケーキをカットした三角形をツリーやサンタ帽に見立てるなんて素敵なアイデアです✨


このブラウニーチーズケーキはイートイン限定です。

プレートにはバタークッキーが付いてきました宝石緑



一口ごとに変わる味わい

フォークを入れると、ブラウニー部分はしっかりとした密度がありながら、クリームはなめらかで、二つが口の中で溶け合うような一体感があります。


チョコレートのコクにクリームチーズの酸味が重なることで、見た目の可愛さだけではない、大人も満足できるバランスのよい味わいになっていました。



コーヒーと一緒に楽しむ時間

合わせてオーダーしたコーヒーは、香ばしい苦味が印象的な一杯で、甘さのしっかりしたブラウニーチーズケーキとの相性が抜群です。


カップは大きくてたっぷり。


少しずつケーキを頬張ると、クリスマス前の慌ただしさを忘れてしまうような、穏やかな時間が流れていきます。 



テイクアウトも楽しめる

ショーケースには、定番のベイクドチーズケーキから季節限定フレーバーまで、思わず迷ってしまうほどの種類が並んでいます。



店舗基本情報

◇CHEESECAKE CLUB 自由が丘店
🚃奥沢駅から徒歩1分
🚪11:00〜19:00

江ノ島の丼もの屋さん、ベタ凪



江ノ島へお出かけ。


江ノ島へ行ったら、やっぱり「しらす」は外せない。

ランチはに天丼がウリの食堂「べたなぎ」で、釜揚げしらすをいただいてきました。


江ノ電の江ノ島駅から海岸まで歩くのが好きです。



「釜揚げしらすとマグロの二食丼」¥1,540




運ばれてきた二食丼は、見た目からして美しい。

白い釜揚げしらすがふわっと盛られ、その隣には艶やかな赤身のマグロが並ぶコントラスト。

しらすはふんわりとやわらかく、ほんのり塩気が効いていて、ご飯との相性が抜群。


身の引き締まったマグロ。

添えられたワカメの味の濃さに感動。



「単品しらすかき揚げ」¥825



そして感動したのが、単品のしらすかき揚げ

箸を入れるとサクッと軽い音がして、中はふっくら。


つなぎが極力少なくされていて、たっぷりのしらすはサクサク。


噛むたびにうま味がじんわり。


塩とレモンが付いてきますが、私はしらすの元々の塩味で食べきれました。


同席していた方によれば塩で食べると、しらすの甘みがより引き立つそうで、それもオススメ。


まとめ



江ノ電も江ノ島も最近はとっても混んでいます。

もう江ノ島には、平日にしか伺わなくなりました。

平日は江ノ電の座れて景色を楽しむ余裕があり、ランチどきでもレストラン並ばないです。


べたなぎでのランチ、一口ごとに、江ノ島の海を感じるような幸せなひとときでした。