留学時代の良き朋友
私が大学院に留学していたのははるか20年以上前のことです。
しかし、当時の友だちとは今も繋がっています。
先日もzoomでミーティングしました。
オーストラリアのシドニー、インドネシアのバリ島とジャカルタ、台湾の台北、中国の上海、そして長野県の私でここ最近、オンラインで2回おしゃべりしています。
(私以外は皆さん男性なのですが。)
友だちもみんな、留学生でした。
私ともう一人の友だちは、一度社会に出て大学院に進学した社会人組。
ニャージーランドからオーストラリアの大学院に進学してきた2人は、ニュージーランドに移民していた台湾出身の方々。
そしてインドネシアの2人は大卒後にオーストラリアの大学院にきました。
地形的に、オーストラリアはアジアと近く、経済活動もアジアとの密接な関係があるため、アジア各国からの留学生が多いです。
また、南半球にあることからなのか?南アフリカからの学生もちらほらいました。
留学生の多かった経済、経営系
ところで私が属していたのは、いわゆる日本で言う経営学部とか商学部にあたる学部でした。私の専攻は留学生の割合が5割くらいでしたが、こっそり参加してみたファイナンス専攻は8割くらいがアジア系の留学生でした。
留学生の割合は多かったですが、日本からの留学生は数えるほどしかいませんでした。
当時、数少ない日本人の留学生が多く通っていたコースはLingustics(言語学)でした。
コモンウェルス国家の人々
オーストラリアの国旗をみると、イギリス国旗が中にあります。
コモンウェルス(Commonwealth of Nations)と言う言葉をよく耳にしましたが、歴史的にはイギリス帝国の旧領土とも関係が深いため、その国々から多くの留学生が来ていた印象です。
コモンウェルスのインド、スリランカ、パキスタン、シンガポール、マレーシアからの留学生は優秀な方も多かったです。中国返還前の香港からも多くいました。
その他、当時多かったのは、タイ、インドネシア、台湾、中国、韓国などです。
日本人はどこに?
オーストラリアにいる日本人は、語学留学やワーホリ組がたくさんいました。
日本では留学と言えばすごく敷居の高いイメージがあります。
多くのアジア諸国では、留学が学業の中で選択肢の一つとして、普通にあるように感じます。
裕福なお家柄、またはとても優秀で奨学金をもらって来ている方々が多かったですが、頑張って株でもうけたお金を使って自費留学していた留学生もいました。
当時の日本の人々は、イギリスやアメリカに留学している人が多く、オーストラリアは観光地としてのイメージが強かったと思います。
アルバイトも可能
私は留学中、2カ所でアルバイトをした経験があります。
一つはイラン人のボスが経営していた移民相談事務所。日本人や韓国人の就労ビザの手配や、法人設立のお手伝いをしていました。
もう一つはシドニーのオフィス街にあったアメリカン・エキスプレスのコールセンターでのお仕事です。
アメックスで働いた時にびっくりしたのは、2週間に1度査定が行われて、パフォーマンスが良いとボーナスが出ました。
当時の時給は18ドルでしたが、簡単に言うと今の日本の1時間1800円くらいの時給で更にボーナスまで出たので、大学院生の私にはとても有難いお仕事でした。
コロナ禍でも留学に行きたい中高校生
ところでご存じですか?
今、世界には一つの言語しか話せない人たちの方が、2つ以上の言語を話せる人たちよりも少ないそうです!
2言語以上話せる人たちは、異なる文化や異なるモノの考え方にも寛容だと言われています。
現在、教室には留学を検討している中高生が数名います。
実際、新型コロナウィルスの収束を待たずとも、ハワイへの旅行者がゴールデンウィークには多かったと報道もあったように、今、どんどん日本から外国へは出かけやすい環境になってきています。
高校の交換留学制度を利用した海外留学や、高校卒業後に韓国への留学を検討している学生もいます。
コロナ禍、国境の往来を緩和している国が増えています。カナダの大学に留学している日本人大学生からの話だと、カナダからはイギリスなどの海外旅行をすることは、今はさほど難しいことではなくなってきているとの話です。
また、同僚のアメリカ人の方も、家族を本国から呼び寄せたり等、海外を行き来している人たちは増えてきました。
新型コロナウィルスの流行ばかりでなく、日本に居て閉塞感を感じているのであれば、海外への進学を検討することもいいと思います。
日本の高校普通科にどれだけ価値があるのか
少し挑発的な見出しですが(!)、日本の高校普通科をみると、教育内容にあまり魅力を感じていない高校生も多いと思います。
関心がなくても履修すべき科目が多かったり、そもそも現代の高校生たちが受講したいような科目がない場合もあります。
昨今、留学先として注目を浴びている国の一つにマレーシアがあります。
マレーシアのインターナショナルスクールに通うと、英語で授業を受けられるばかりか、ICT教育が充実していたり、広々とした設備でスポーツや芸術等にも触れながら、日本よりも格安で質を落とすことなく、子供たちに正規教育を受けさせることができます。
また、インターナショナルスクールが多くあり、留学生の比率も高いことから、「私だけ・僕だけがクラスでたった一人の留学生」という感覚ではなく、多様な背景を持つ子供たちが多く留学に集まってきます。
学校生活の中で直に異文化体験ができますし、英語やマレー語、中国語なども学ぶことができます。
先進国としての日本では高齢化が進み、一世帯当たりの平均年収が下がる一方の中、シンガポール、台湾、韓国などにどんどん追いつかれるばかりか、経済的には追い越されている状態です。
子供たちの将来を考えた時に、日本で継続的に教育を受けさせることもアリだと思いますが、まだまだ若年層の人口も増えていて、これからの経済をけん引していくような国々に留学へ出かけることは、決して冒険ではなく子供たちにはプラスに働くと思います。
英語のできるプログラマーやエンジニア、英語のできる中間管理職や企業のトップ、英語のできる研究者など、今後英語+専門性を持った人々の需要は、どんどん増える一方だと思います。
日本の教科書に従って暗記をする学習が子供たちにとって大事なのか、もしくは英語や外国も習得しながらクリティカルシンキングも身につけて、考える力、判断力、創造性、応用力を養う方が大事なのではないかとも思います。
留学をしなくても、英語を日本で身につけることはできるかもしれませんが、もっと子供たちの生きる力を伸ばしてくれるような教育、21世紀の子供たちにマッチした(いつまでも昭和的画一的な授業ではない)授業を受けさせたいという気持ちがあれば、海外留学の相談にのってくれるエージェント等に早くからコンタクトを取り、情報収集をしてみるのはいかがでしょうか。