ニコロ・パガニーニ:ホン・ジュチャン

ルチオ・アモス:ペク・インテ

コルレン・ボネール:キ・セジュン

アキレ・パガニーニ:イ・ジュヌ

シャルロット・ドゥ・ベルニエ:ユ・ソリ

 

 

パガニーニ、3回め。

一ヶ月ぶりに拝見したジュチャンさんのパガニーニは、演奏も演技も歌唱もブラッシュアップされていて、さらに魅力的になっていました!

先月はKoNさんと同じようにシャルロットをバックハグで囲いこむような形で演奏するパフォーマンスをやっておられましたが、今回は演奏しながらシャルロットの周囲を回り、肩でこつんとこづくという形に変わっていました。

それでいいと思います!正解!

KoNさんは大柄なのでその体勢でも余裕があったけど、ジュチャンさんはとっても弾きにくそうにしていたのが気になっていたんです。

初々しい感じがジュチャニーニにとても合っていたと思います!

 

 

終盤の「M27.悪魔の演奏Ⅲ」は、やっぱり息を詰めて見守ってしまいました。

切実感というか悲愴感というか、まさに「命で奏でる」という感じがタマリマセンでした。

切れてしまった弓毛を演奏途中で引きちぎって投げ捨てたり。

弓を口に咥えて腕まくりをしたり。

そういう所作からも「全てを捧げる」という気迫のようなものが伝わってきて、とても感動的だったし格好良かったです!

ジュチャニーニ、ほんっと素敵でした♡♡♡

 

 

ルチオ役のインテさんは、神経症的な役作りが更に進化。

台詞を喋る時の声の高さが先月より高めになっていて、神経質で病的な感じが強調されていたように思います。

でも、歌うと爆音歌ウマ歌唱で音域も低音から高音まで思いのままww

インテさんの歌唱、魅力的で大好きです♡♡♡

 

 

コルレン役のセジュンさんは、とにかく上手い!

歌がお上手なのはもちろんのこと、緩急自在な表現の豊かさに目を奪われました。

ルチオに対して卑屈に振舞っていても、すれ違った瞬間にはめっちゃ悪い笑顔を浮かべていたりとか、目が離せませんでした。

あくまで「人間的」でありながら、その欲望にしたがっていくような「悪党」。

三人のコルレンを観ましたが、それぞれに雰囲気が違っていてとても面白かったです。

 

 

アキレ役のジュヌさん。

とっても良かったです!

正直に申し上げると、先月拝見した時には存在感があまり感じられなかったんですよね(周囲が濃すぎるという面もありますがww)。

今回はストーリーテラーとして中心に立ちながらも、その柔らかい雰囲気で全体を美しくまとめ上げていたように思います。

父から愛されそして父を愛していたことがす~っと納得できるような、優しい佇まいが素敵なアキレでした。

瞠目したのはラストシーケンスの36年後。

見事に36年の過ぎ去った歳月を感じさせる声色と姿勢に変わっていて、それだけの年月を父への愛のために戦い続けたのだと思うとじーんとしてしまいました。

 

 

パガニーニ。

観れば観るほど好きになる沼作品。

すっかりハマってしまいました!