【エリザベート観劇レポ/8月28日夜公演】
エリザベート:リナトート:KAIルキーニ:パク・ウンテフランツ:ミン・ヨンギルドルフ:チャン・ユンソク今期2回めの「エリザベート」を観てまいりました!今回もめっっちゃ良かったです♪というか、凄かった!!リナさん、カイさん、ウンテさん。三人ともパワフルボイスで声量豊か、そして歌唱表現力も高い!オープニングナンバー終わりにウンテルキーニとカイトートが「エリ~ザベ~~ト♪」と歌い上げるところからテンション爆上がりでした。ナンバーが終わった瞬間、客席からも大歓声。序盤の勢いのままラストまで駆け抜ける、極上の舞台でした♡まず驚いたのが、リナさんの歌声です。これまでに何度も舞台で拝見していますし、歌がお上手なのはもちろん知っていました。でも、こんなにも声量豊かに歌い上げる方だったとは!カイさんにもウンテさんにもまったく負けていない。そんなパワフルな歌声もあってか、リナさんのシシィはとても「生命力」の強いシシィに感じました。少女時代は天真爛漫。「自由」な魂そのものが、キラキラと光を放ちながら駆け回っているかのよう。そんな彼女が宮廷という鳥籠の中へ閉じ込められてしまうけれど、それでも「私は自由に生きたい!」という力は失われないんです。特に素晴らしかったのが「私だけに」。リナさんのパワフルな歌唱にシシィの感情が乗って、「自由になりたい」「私は私として生きたい」、そんな切実な思いが伝わってきて、ぐっと心を掴まれました。精神病院で歌うナンバーも、とても印象的でした。精神的に追い詰められ、今にも壊れてしまいそうなのに、「私は生きたい!」という心の叫びが聞こえてくるよう。壊れそうになりながら、それでも生きる。自由を求めて、生きる。リナエリは、最後までそんな強烈な「生」の力を感じるシシィだったように思います。カイトートは、基本的には前回と同じ路線だったと感じました。ところが今回、リナエリのパワーに引っ張られたのか、カイトート自身のパワーも明らかにアップ!!二人が真正面からバチバチにぶつかり合う感じが、もう堪らなかったです。強烈な「生」を発散するリナエリ。それに拮抗するような存在感の、黄泉の国の帝王カイトート。<生>と<死>そのものがぶつかっているような感じがシビレました!そして!カイトート、前回より色気が増してる~~~っ!表情が豊かになったというわけではないけれど、全身から発散される色気が~っ!「最後のダンス」でシシィをグッと抱き寄せて顔を近づけた時など、本当にキスしちゃうんじゃないかとドキドキしました。まあ、ここで本当にキスしちゃったら物語が終わってしまいますがwwさらに前回も大変印象に残った「最後のダンス」の、バッ!!今回もありました~♡ただし前回は、シャツを両手で、バッ!!だったのが、今回は左手だけで、バッ!!素敵~~っ♡♡しかも今回は、前回以上に最初からシャツの胸元が開いているようなwwそして何故かカーテンコールでも、この片手バッ!!をもう一度披露!本編ではぐっとこらえた歓声を、カテコで存分に上げることができて満足でしたっ!www今回のカイトートで一番印象に残った場面、それはルドルフの死後、シシィがトートに「連れて行って」と懇願する場面です。その言葉を聞いた時、カイトートが一瞬、動揺したんです。ほんの一瞬。それまで表情をかなり抑えていたトートだからこそ、その小さな揺らぎがとても大きく見えました。そして、その直後。怒り大爆発!!ものすごい声量で、「必要ない! 行け!」と怒鳴るように歌いました。その激怒ぶりが凄かったです。<生>と<死>の対決の、極限のような緊張感がありました。ラストの白トート、シシィに向かって手を静かに差し伸べる姿は優雅で優しくて・・。角度を変えて重ねられた口づけも甘い雰囲気でした。ところが。シシィが息絶えた後、彼女を腕に抱いたままカイトートは上空を見上げ――その顔から、再び表情が消えたんです。シシィが悲しめば、哀愁を帯びる。シシィが抗えば、怒りを発散させる。死を受け入れれば、穏やかに迎える。でも・・。シシィの生命が消えた瞬間、そこに残るのは、ただの<死>。もう<死>が映し取るべきシシィの感情はない。だから表情が消える・・。上手く言えませんが、そんな風に感じました。ウンテさんのルキーニは、もう「流石でございます」の一言です。舞台掌握力が凄い!「ミルク」は圧巻でした♪歌唱力はもちろんですが、お芝居も吸引力があるので、とにかく舞台上にいると目で追いたくなって困りましたww役作り的には、かなり毒気の強いタイプのルキーニだったかと思います。序盤と終盤の毒気は強烈。物語の語りに入ってからは、どこか冷笑的。コミカルに演じている場面でも、その奥にシニカルなものが滲んでいる感じ。そして1幕から2幕へ進むにつれて、「黒」の濃度がどんどん上がっていくんです。「黒」としか上手く言えないのですが、世の中に対する不満や不信、鬱屈、悪意などの「負」の感情。それが、少しずつ濃縮されていくような印象でした。見応え聴き応え満点のウンテルキーニ。念願かなって観ることができて、嬉しかったです!リナエリの強烈な<生>。それに拮抗するカイトートの<死>。そして二人の物語を冷笑的に語りながら、少しずつ「黒」を濃くしていくウンテルキーニ。三人とも圧倒的な歌唱力と舞台掌握力を持っているのに、それぞれの個性が潰し合うことなく互いの力を引き出すような舞台。「私、凄いもの観ちゃった~♡」という幸せを感じることができた公演でした♪