グウィンプレン:パク・ガンヒョン
ウルスス:ヤン・ジュンモ
デア:カン・ヘイン
ジョシアナ:キム・ソヒャン
デイビッド:カン・テウル
ペドロ:イ・サンジュン
アン女王:ハン・ユラン
笑う男・再演版、観てまいりました!
再演版の主な変更点は、1幕の劇中劇で表題曲が使われるようになったことと、2幕のシーン入れ替え。
他にも使用曲にrepriseを多用したり少しメロディを変えたり歌詞が変更になったりと、細々とした変更が数多くありました。
再演版、ストーリーもスッキリし、音楽的にも親しみやすくなり、私はとても好きです。
上述した劇中劇での表題曲の使用と2幕のシーン入れ替えは、日本版を参考にしたものと思われます。
日本版を観劇された演出のヨハンソンさんが、インタビューで「劇中劇での表題曲の使用が気に入った」とおっしゃっていたのをどこかの記事で読んだのですが、気に入ったものを躊躇なく取り入れていくスタイルなんですね~。
2幕のシーン入れ替えは、日本版を観た時に「こちらの方が流れがいいな」と私も感じていたので、「ああ、ヨハンソンさんもそうお感じになったのね・・」と、納得の変更でした。
ということで、流れ的には日本版と同じになった韓国再演版。
なのに、舞台の印象がこうも違うのは不思議な感じです・・。
思うに、やっぱりあのバイオリニストの舞台上での演奏って、かなりこの作品の雰囲気を構成する要素として重要じゃないかと思うんですよね・・。
バイオリンの旋律で表現されるものは音楽だけでなく、その場の空気までも包み込んで拡がっていくもののような気がします。
ガンヒョンさんとジュンモさんは、初演に引き続きの出演。
流石のパフォーマンスで物語の世界に没入させてくれました。
デア役のヘインさん。
まだ少し固さがあったように思いましたが、歌も演技もお上手で、これからが楽しみ。
ジョシアナ役のソヒャンさん。
「私の中の怪物」のナンバーは、心の内に抱える醜さへの葛藤と激情が見事に表現されていて素晴らしかった!
迫力のある歌い上げに、客席からの歓声も大きかったです。
ただ、やっぱりこのジョシアナという役は、かなりの難役なんだと思います。
葛藤だけでなく、コミカルな演技からシリアスな演技まで多彩な表現力が必要ですし、ラストにかけての心境の変化にも説得力が必要ですし・・。
そういう意味では、少し物足りなさも感じてしまったのですが・・。
でも、まだ幕は開いたばかり。
ソヒャンさんはもう私の中では「信じて観る俳優さん」のお一人なので、今後の進化&深化を見届けたいと思います!
ガンヒョンさんは、初演に比べるとなんだか「風格」まで出てきたような・・。
ラストシーケンスでは、本当に泣かせてくれました。
「泣きながら歌う」感情のこもったパフォーマンスが素晴らしくて・・。
もう、あの演技&歌唱を見せられたら、泣かずにはいられませんって・・。
カテコでのガンヒョンさんへの歓声も、初演の時とは比べ物にならないほど大きく熱狂的になっていて、押しも押されぬスターになったんだな~・・と実感。
カテコでは「その目を開いて」のラストを、ヒョシンさんと同じように上げて歌ってくれて、めっちゃテンション上がりました!!
笑う男。
改めて、私はこの作品が大好きなんだな~・・としみじみ。
ガンヒョングウィンプレンはこれで見納めですが、初演・再演、両方を観ることが出来て幸せでした♪