お子さんに、ただ質問するだけで、学習習慣ができるってホント?
お子さんに、ただ質問するだけで、学習習慣ができるってホント?
お子さんに、習慣化を促す事はとても難しいことですね。
毎日漢字の書き取りをしなさい。
毎日計算練習をしなさい。
親としてもガミガミ言うのは嫌なず。
こういう嫌な指示を出さなくても、
ただ質問をしてみるだけで、相手が行動してくれると言う可能性が高まります
次の実験データをご覧ください。
ニューヨーク大学の、
ビッキーもう1通は、
あるグループに、
「あなたはこれから半年以内に、
自転車(またはパソコン)を買うつもりはありますか?」と質問してみました。
ただ質問しただけで、
買いなさいとか、買ったほうがいいですよ的なアドバイスは一切していません。
残りのグループには、そういった質問はしませんでした。
それから半年後、
その人が自転車またはパソコンを買ったかどうか調べたところ表のようなデータが得られました。
【自動車を買った人の割合のグラフ】
質問したグループ3518名に対して、
実際買った人は、3.30% 質問しなかったグループ4776名に対して、実際買った人は、2.40%
【パソコンを買った人の割合のグラフ】
質問したグループ2239名に対して、実際に勝った人は、4.48%
質問しなかったグループ5641名に対して、実際勝った人は、3.80%
面白いデータですね。
買いますか?と質問しただけで、
買ってしまったのです。
脳科学的な考察をするならば、
買いますか?と言う問いかけに対して、脳がいろいろ考えたわけです。
「そういえば自分の自動車(パソコン)は古くなっているなぁ。」
「新しい機種も出ているし、買ってもいいかもな?」
そういう脳内の変化があったわけですね。
一方、質問されなかったグループは、
そういう疑問も考えも、
何も起こらなかったから行動しなかったとも言えるでしょう。
これは勉強や学習方法にも応用できるのではないでしょうか。
「毎日計算練習をしなさいね。」
「毎日書き取りの練習だけはしなさいね。」
と言うのではなく、
「毎日計算練習を
簡単に楽ちんにするのにはどうしたらいいんだろうね?」
「算数のテストをもう少しアップするには
どんな勉強法をしたらいいのかな?」
などの質問を投げかけてあげればどうでしょうか?
「そんなの知らねーよ」
「わからない」
と言う答えが返ってくると思いますが、
お子さんの脳の中には、しっかりと質問事項がインプットされています。
本人の意思にかかわらず、
脳内はその問題の解決に対してじっくりと取り組んでいるのですよ。
ぜひこういう前向きな質問はどんどんお子さんに投げかけてあげてください。
参考文献
「心理学ベスト100」内藤義弘