ハワイ島 キラウエア火山 ラヴァチューブ洞窟の中(息子当時9歳)
ここに入った時、地球の産道(膣)に居る感じがした。
こんな風に、息子は産道を通って生まれてきたのかな…。。。
ALOHA!
30歳シリーズの山場に入ってきました。
今回は「出産」についてです。
出産の前には、必ず妊娠期間があります。
前回、実は人間はそう簡単に妊娠しないということ、頭で計算して妊活を始めてもそう直ぐに妊娠が出来るケースは少ない、また、性に目覚め寝ても覚めても恋人と密着していたい熱愛期!に授かった命、これこそが超自然!なスーパーナチュラルチャイルド…生命力豊かな自然の授けた子どもであることを書きました。
ただ、子どもを授かったら育てることが必須です。
なので、そう出来ない場合があるから予めのバースコントロールが存在します。
が、今の自分が、その相手と命を共に育みたい気持ちも無いのに、SEXだけがしたい! と思う、その性欲だけが在る…ことがそもそもそこがアンバランスなのです。
でも、それが人間にとって自然なのか?、不自然なのか?
人間は一年中発情する不思議な生物と言われています。そうでなければ実は命が授かりにくい生物であり、その一方で、人間に対してSEXが担う役割が、愛を交わすという目的の他に、ストレス発散、慰め合い、スポーツ化…している複雑な生き物とも言えます。
理想を言えば、例えどんな状況だろうが自分の人生が変わってしまおうが、この人との遺伝子を授かったら絶対育てる!!と思う人とだけ、つまり、自分の人生を賭けられる本当に本当に好きな相手とだけやりなさい!
というのが私の性教育です。
まぁ、…、、、そんな事言ったって誰もそんな事を守らないだろうし、特に男性は常に発情しているのでそんな後先など考えていません。なので、その辺りのあしらいは女性の手腕にかかってくるのだと思います。
さて、出産ですが、
お腹に命が宿るやいなや、つわり が始まります。
最初は「これも赤ちゃんが元気に生きてる証拠!」とプラスに捉えてましたが、居ても立っても居られないほど常にオエ〜〜っと感 が続くと、「誰か私を妊娠という船から下ろして…」と弱音を吐いていました。毎日揺れてる感じで辛かったです。
これだけ毎日私を気持ち悪くさせてる、この人(赤ちゃん)は一体誰なんだ?!?!
そのお顔を拝むまでは死んでも死にきれない‼︎
と、
私も自分が親になるなんて少し前まで想像もしていなかったので、一体、このお腹に、どんな人が入ってるんだろう??と、、、
どんな顔で、どんな声なんだろう?
どんな物が好きで、一緒に何をするんだろう?
大きくなったら、私に何を話すのかな?、
何に笑って、何に怒るのかな??
と、自分のお腹がチョコエッグで、中から何が出てくるのか、超お楽しみでした。
実際、なかなか生まれず、予定日が遅れてお腹でどんどん大きくなり、難産で本当に大変でしたが、
今だから言いますが、
デザイナー時代に仕事をもらい、毎日毎日アイデアを考え作ってダメ出しされてプレッシャーかかえて残業して、熱が出ても這って会社へ行き、上司や先輩に気を使い毎日寝不足で少ないお給料をもらう日々の(好きな仕事だけに誰にも負けたくないという気持ちも強く)その日々の繰り返しの辛さに比べたら…
約5時間の生死彷徨うほどの超激痛は大変でしたが、私には短距離走みたいなものでした。
それだけ仕事に命を賭けていたということです。
母体は生まれる準備が出来ているのに、赤ちゃんがなかなか出ないから、看護師さんが私に跨り、お腹を押したり吸引で赤ちゃんの頭を引っ張ったりと、当初ソフロロジー分娩という夢の様な流行の方式で産む予定が大波乱&大騒ぎになってしまいました。ここまで来てしまうと、アロマの香りやヒーヒーフ〜 (呼吸法) とか、もう何の役にも立ちません。
先生もヒートアップして「イタイとか言ってんじゃねー!」と怒鳴る始末…。
でも、なんでお腹から何かを出すのに、ベッドに仰向けなの??
これは医療を行う側が安全に処置出来るから…と出産がいつしか医療の分野になったから。すっごく不自然な体勢です。
「あの、、、床にしゃがんで産んでもいいですか?」
と言ったら、責任取れないのでやめてください!!と看護師さんが言いました。
「責任てなんの責任ですか?衛生的な話なら、ベッドの上でしゃがめばいいですよね」
と言い返すと、
「ほんともう、無理ですので、お願いします!」と看護師さんが困ってかわいそうでした。
産むのはオメーじゃなくて私なんだよ!!!
と・・・さすがにここまで言うのは我慢しましたが、
仰向けじゃ出ないし!!、力が入らないじゃん、こんなんじゃ出ねーぞ!
と、普段文句を言わない大人しい私でしたが、赤ちゃんの命に関わることなので看護師さんが居なくなった隙に床にしゃがんで勝手に産もうとしました。
時代劇の、天井からロープが下がっててつかまりながら産むアレ…
そうそう、こんな感じ。
これがいかに理に適ったスタイルか…。
思い知りました。やっぱ昔ってスゴい。。
しかし勝手に床にしゃがんでるのを見られ怒られてベッドに戻されましたが、それで少し出が良くなり、やっと!!赤ちゃんが生まれました。
オギャー〜〜〜〜…
いま、古典フラを習っているのですが、
その中に、
「kua loloa kea'au i ka nahelehele」という曲があります。
長谷川潤ちゃんが踊っているこの曲。
まさにキラウエア火山が噴火する時の破壊の歌。
非常に力強い歌と振付なのです。
でも、今思うと、正に出産とはこういうこと…と思います。
破壊…というとマイナスの言葉の様ですが、何かが生まれる時、必ず何かをぶち破って創造がはじまる。
無事出産を終え、赤ちゃんが私の胸にやってきました。お腹がら出て来たばかりの赤ちゃんは、これまで見て来た人間の中で一番光ってるオーラを放っていました。人からは、頭おかしいんじゃない?と言われそうですが、本当に赤ちゃんから金のオーラがキラキラと出ていて、
「すごい!こんな人に初めて出会った!!」
と思いました。
キラキラのオーラに包まれた赤ちゃんを抱っこする…
ボロボロな私。。
この瞬間、
「ああ、私の時代は終わった、
これからは、この子が生きるという新しい時間がはじまる」
と、自分の中から声がしました。
そう、この瞬間に自分が娘である時間が終わり、金色のこの人が生きるのを支える母親になる、
私の破壊と創造は、ここにありました。
それまで10年間、私が私が!と、マジで死ぬ気で働いて来ましたが、そんなキャリアとか、この金色の人に比べたら、小っちぇえなぁと。
子どもを産んでボロボロの身体で、自分の古びた仕事という経験を維持するのもいいけれど、新しい金色のこの人に全く新しい経験を自分のエネルギーと自分の手でさせることの方が、いつか何十倍の、ものスゴいエネルギーになる…と、直感的にわかりました。
これから自分がするであろう、今までより多少デカい仕事をしたとしても所詮先の想像できてる仕事なんかより、
この人が作る未来はたぶんもっとスゴいものになる。
それなら、私はそっちに全エネルギーを注いでみよう!とその時、迷いなく思えました。
だから子どもが小学生になるまで、敢えて私は専業主婦!をしました。
なので、今のロミロミをしている自分ももちろん頑張ってはいるけれど、どこか力を抜いて、若い頃とは違って楽しく働けているのです。
好きなHawai'iの探求をする為に、そして健康を追求する為に働いています。
絶対成功させようとか、ここまでやりたいとか別段思っていません。
それは、本業が今も、わたしは、
「お母さん」
だからなのです。
もちろん楽しく働けてこんなに幸せなことはありませんが、
全ては、「息子を幸せな大人にする計画」
そこさえ達成すれば後の私の人生はオマケみたいなものなので。すごく気楽なのです。
私はよく人に質問をします。
これまで生きていて、一番嬉しかった一日はどの一日でしたか??と。
旅行で見たことの無い景色に出会った日
無理だと思った試験に合格した日
病気が治って退院した日
色んな答えがあります。
私は、「出産した日」、
つまり、息子の誕生した日が一生の中で一番嬉しかった日になりました。
人生が大きく変わる事項は2つあり、
一つは引越し、
もう一つは人との出会いです。
出産は、「出会い」なのです。
自分の子どもとの。
子宮という大宇宙を旅して帰って来た人が、お腹から出て私に会いにくる日なのです。
腕に抱いた金色の人を見つめて、
「今日からよろしくお願いします。」
と言いました。
宇宙を旅して来た子どもに、私は彗星にちなんだ名前をつけました。
これから私は、
この人と一緒に
生きていくのです。
彗星というカヌー・・
「Hōkū lele号」
息子が漕ぐカヌーに、自分が乗せていただく感じでした。
Hōkū lele号は海に漕ぎ出し、
それは大変な発見と喜び、そして忍耐!の連続の旅となるのでした。
次回
30歳のあなたへ❺
「全世界随一の修行 【子育て】」
をお楽しみに…
me ke aloha!