夫と旧岩崎邸に行った後は湯島天満宮(湯島天神)へ。
その前にコーヒーでも飲もうってことになりましたが、こんなお店を見つけてしまいました。
もう、甘酒をいただくしかないでしょう。
金魚鉢の前にある、赤い毛氈の所で飲みたいとわがままを言いました。
すると店主はちゃんと用意してくれました。
甘酒は本当に久しぶり。
以前、近くの氷川神社で甘酒が振る舞われたとき、日本酒を入れる飲み方を教わりました。
酒飲みには堪らなく旨いんですよ、これが。
店先にあった東京国立博物館の国宝展のポスターを見ていたら、店主に声をかけられました。
すでに国宝展にいらっしゃったとのことで、私たちは11月に予約してあるので様子を聞いてみました。
よくよくお話を聞けば、甘酒屋さんは骨董品のディーラーとのこと。
だから素人とは目の付け所が違い、博物館では古文書などしっかり読んじゃうらしい。
そんなこんなで店内に置いてあるアンティークを見せていただきました。
入口の棚にあったガラス製のテーブルスタンドを見て「ガレ風ですね」と私。
「いいえ、本物のガレです」
すみません私としたことが、大変失礼いたしました
ガレの壁掛けランプ、マイセンの人形、ガラス食器など西洋アンティークの他にも日本画などもありました。
思わぬところで目の保養をさせていただきました
湯島天神ではしっかりお参りをしました。
もう受験はしないけど、頭が良くなりますようにって
ここは458年に雄略天皇によって建立、祀られている神様は天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と菅原道真公です。
う〜ん、菅公は845年生まれだから完全な後付けだよね。
今や天神様と呼ばれる神社は日本で一万以上あるらしい。
ここで思い出すのは「通りゃんせ」、夫と歩きながら歌ってみます。
通りゃんせ 通りゃんせ
ここは どこの細道じゃ
天神様の細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
ご用のない者 通しゃせぬ
この子の7つのお祝いに お札を納めに参ります
行きはよいよい 帰りは怖い
怖いながらも 通りゃんせ 通りゃんせ
ってすらすらと出てきましたが、考えたら結構怖い歌詞かも。
写真を撮り忘れましたが、境内には泉鏡花の筆塚があります。
ここはお蔦と主税の恋を描いた小説「婦系図」の舞台になった場所でもあります。
「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉、今の私には死ねと言ってください」はお芝居で有名ですね。
菅原道真と言えば
東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて 春を忘るな
政敵に陥れられて太宰府に左遷され、都を発つときに詠まれた和歌です。
ここから飛び梅の伝説も生まれました。
荒唐無稽だけどね
2〜3月には梅まつりが開催されます。
桜の前に見に行きたい気分です。
全国旅行支援の恩恵に預かることがないであろう、私たちのせめてもの楽しみです。
だって、いくら申し込んでも全然ダメなんだもん