11月の終わりに、奈良の飛鳥地方を歩いてきました。
聖徳太子や、大化の改新の登場人物などにまつわるお寺や古墳が、点在しています。
ハイキングのコースは
甘樫丘(あまかしのおか:飛鳥が一望できる展望台。蘇我蝦夷・入鹿の館があった。)
~水落遺跡(中大兄皇子が造った最古の水時計の遺構といわれる。)
~飛鳥寺(蘇我馬子が建てた日本最初の寺。)
~飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ:結びの神、幸福を招く神として知られる。)
~岡寺(おかでら:日本最古の厄除けの寺。)
~橘寺(たちばなでら:聖徳太子の生誕地。当時は太子の祖父の欽明天皇の別宮があった。)
~天武・持統天皇陵(天武天皇・持統天皇夫妻の合葬墳。)
~吉備姫王墓(きびひめのみこのはか:天智・天武天皇の祖母。)
~欽明天皇陵(聖徳太子の祖父で、百済王から日本に公式に仏教と経典が伝えられた時の天皇。)
そしてスタートの甘樫丘までの、約10キロの行程でした。
紅葉と歴史ロマン満喫でしたが、この周辺には謎の石造物が点在しているので、それらを紹介します。
まず、岡寺から橘寺に向かう途中の山中にある、「酒船石」です。
巨大な花崗岩で、表面には奇妙な彫刻が・・・。
酒造りや庭園の流水設備など諸説ありますが、今なお不明です。
次は巨石ではありませんが、橘寺の太子堂の横にある飛鳥時代の石造物「二面石」。
高さ1メートルくらいで、人の心の善悪二相を表しているそうです。
そうそう、石造ではありませんが、こういうのもあります~。
聖徳太子の愛馬の「黒の駒」です。達磨大師の化身だって!(=゚ω゚)ノ
次の謎の巨石は、橘寺を東に行ったところにある、「亀石」です。
左下が亀の顔です。今は南南西を向いていますが、以前は東を向いていたらしい。(。-`ω-)
亀が西を向いた時、大和一円が泥の海と化す・・・・・・という伝説があるそうです。
次の不思議な石像は、吉備姫王墓の墓前にある「猿石」です。
墳墓の中に4体あるのですが、「猿」「僧」「男」「女」だそうで(総称して「猿石」)
たぶん「猿」はこれかなぁ・・・
猿というより、宇宙人か爬虫類に見える(のは、私だけ?)
初めからここにあったのではなく、江戸時代に近くの水田(今は大きな池になってる)から出たそう。
最後にこの猿石と亀石の中間地点にある、巨大な石造物「鬼の雪隠」「鬼の俎」です。
「雪隠」とはトイレのこと(笑)。
結構な大きさですが、これだけ見れば「何?」なのかわかりづらい・・・。
で、写真の上の方にある竹やぶに入ってみると
こちらが「俎(まないた)」。
じつはこれらは、セットだったようです。
これらの石造物は、地元(大阪)の小学校で遠足に行く、定番の場所です。
もっと大きかった記憶があるのは、成長した証拠かな~( `ー´)ノ