2019年7月のアメリカ紀行です。ボストンの観光をしています。

 

ボストン美術館  Museum of Fine Arts, Boston

いよいよボストン美術館にやってきました。ボストン美術館は全米トップクラスの美術館です。1876年7月4日開館だから、ちょうど独立1世紀の時にできたんですね。

 

なんと!飛んでる奴がいるw

人形かw なんの意味があるの?

モダンな感じはしますね。

壁に人影を描いてるんですよ。

 

 

天心園

岡倉天心を記念してつくられた日本庭園も見えます。ボストン美術館は仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣など日本美術の名品を多数所蔵し、日本との関係が深いことでも知られています。20世紀の初め、天心はこの美術館に在職していたそうですね。

ボストン美術館はとにかく点数が多いので、今回はサクッと西洋美術中心に見ていきました。

一番最初に見えてきたのは・・

 

エドガー・ドガ 「14歳の踊り子」

ドガは絵画でもバレエの踊り子を多く手がけていますが、彫刻作品も有名。

バレエといえば今はいいところの娘さんの習い事とか、上品かつ高級なイメージがあります。

が、当時のバレエ・ダンサーの社会的立場はずっと低く、下層階級の娘たちが多かったらしい。ドガはそこに優しい視線を向けていました。。

 

それにしてもなぜか空いてたんですよ?独立記念日の翌日はみんな遅寝をするからか?

 

 

出た!

クロード・モネ「ラ・ジャポネーズ」

1875年の作品です。

モデルはモネの妻カミーユです。モネは浮世絵のコレクターでもあり、彼の日本趣味のわかりやすい代表作ですね。着物に、団扇に、茣蓙に。

抜刀しようとする武者は鮮やかだが、普通こんな着物ねえだろ。

何か「逆鹿鳴館」という感じ。人種や民族が違うとしっくりこないところが逆に面白いです。

 

クロード・モネ「睡蓮」

1905年の作品です。

ボストンのモネ・コレクションはさすが充実しています。約40点もの作品を所蔵しています。

 

クロード・モネ「夕暮れのポプラ並木」

1891年の作品です。

 

クロード・モネ「ヴェネツィアの大運河」

1908年の作品です。

 

クロード・モネ「ヴェトゥイユの花壇」

1881年の作品です。

 

クロード・モネ「トルーヴィルの海岸」

1881年の作品です。

 

クロード・モネ「ジヴェルニー近郊のセーヌ川の朝」

1896年の作品です。

 

 

クロード・モネ「睡蓮の池に架かる橋

1900年の作品です。

 

 

クロード・モネ「ジヴェルニーのポプラ林」

1887年の作品です。

 

 

 

クロード・モネ「積みわら、雪の効果

1891年の作品です。

 

 

クロード・モネ「積みわら、日没」

1891年の作品です。

 

 

クロード・モネ「ヒナゲシ畑、ジヴェルニー近郊」

1890年の作品です。

 

 

クロード・モネ「くぼ地のヒナゲシ畑、ジヴェルニー近郊」

1885年の作品です。

 

クロード・モネ「サンドニ大通り、冬のアルジャントゥイユ」

1875年の作品です。

 

 

オーギュスト・ルノワール「ブージヴァルのダンス」

1883年の作品です。

オルセー美術館の「田舎のダンス」「都会のダンス」とのシリーズものでしょうね。同じ年に描かれていて、モデルは「都会のダンス」のコンビのシュザンヌ・ヴァラドン(ユトリロの母)とポール=オーギュスト・ロートです。

 

オーギュスト・ルノワール「マントンの近くの海岸の風景」

1883年の作品です。

 

オーギュスト・ルノワール「The Seine at Chatou」

1881年の作品です。

 

ジャン=フランソワ・ミレー「種をまく人」

1850年の作品です。同じ構図の作品が日本の山梨県立美術館にありますね。

これも有名な作品です。新約聖書を踏まえながら、労働の尊さを描いた作品だと思います。しかし2月革命の時代のフランスで、この作品は政治運動・社会運動の象徴と受け取られ、物議をかもしました。岩波書店のマークになってるところから、やはり左翼との親和性はあるのかも。

ミレーの持つ「勤勉と信仰」の精神は、プロテスタンティズムとの親和性も高く、生前からアメリカでは評価されていました。

 

ジャン=フランソワ・ミレー「若い女の羊飼い」

1870年〜1873年の作品です。

 

エドガー・ドガ 「田舎の競馬場にて」

1869年頃の作品です。

ドガは競馬場の絵を好んで取り上げました。これは南仏プロヴァンスの競馬場の様子。

今でこそ欧州競馬の最高峰である凱旋門賞が行われ、フランス=競馬大国のイメージがありますが。19世紀に本格的に始まったそうですね。

 

エドガー・ドガ 「エドモンドとテレーズ・モルビリ夫妻」

1865年頃の作品です。

 

エドガー・ドガ 「Duchessa di Montejasi with her daughters、Elena And Camilla」

1876年頃の作品です。

 

エドガー・ドガ 「美術館への訪問」

1879年〜1890年頃の作品です。

 

エドガー・ドガ 「腕を組んだ踊り子」

1872年頃の作品です。

 

 

ポール・ゴーギャン「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」

1897年〜1898年の作品です。

タヒチで描かれ、作品の右から左へと、人生の始まりから成熟→晩年と、人の生がテーマとなっているとか。

ゴーギャンの作品のうち、最も有名な絵画の1つで、これを描いた後にゴーギャンは自らの命を絶とうとしたとか?

 

ポール・ゴーギャン「二人のブルターニュ女のいる風景」

1889年の作品です。

 

ポール・ゴーギャン「オズニー村の入り口」

1882年〜1883年の作品です。

 

 

ポール・セザンヌ「自画像」

1898~1900年の作品です。

 

ポール・セザンヌ「赤い肘かけ椅子のセザンヌ夫人」

1877年の作品です。

 

ポール・セザンヌ「曲がり角」

1881年の作品です。

 

ポール・セザンヌ「卓上の果物と水差し」

1890年〜1894年の作品です。

 

 

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ「ルーラン夫人、ゆりかごを揺らす女」

1889年作品です。

ゴッホがアルルにいた頃に親交があったルーラン家の夫人です。

同じテーマでいっぱい描くゴッホですが、このルーラン夫人も5点くらいあるそうです。

 

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」

1888年作品です。

ルーラン夫人の旦那さんがこの人。こっちの人の方が有名ですね。

精神に異常をきたして、どう見ても危ない人だったゴッホに、手を差し伸べた優しい夫婦だったようです。

 

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ「渓谷の小道」

1889年の作品です。

サンレミの療養院のすぐそばの渓谷らしいですね。南仏の山岳の様子がグネグネと描かれています。

 

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ「オーヴェールの家々」

1881年作品です。

 

 

エドゥアール・マネ「ヴィクトリーヌ・ムーラン」

1862年の作品です。「草上の昼食」「オランピア」のモデルを務めたことで有名な女性です。

 

エドゥアール・マネ「皇帝マキシミリアンの処刑」

1867年の作品です。

 

エドゥアール・マネ「ストリート・シンガー」

1862年の作品です。

 

ギュスターヴ・クールベ「入浴する男性」

1884年の作品です。

 

ウジェーヌ・ドラクロワ「嘆き(キリストの埋葬)」

1848年の作品です。

 

カミーユ・ピサロ「春の牧草地」

1889年の作品です。

 

カミーユ・ピサロ「牧草地の二人の農婦」

1893年の作品です。

 

カミーユ・ピサロ「Pontoise,the Road to Gisors in Winter」

1873年の作品です。

 

アルフレッド・シスレー「The Loing at Saint-Mammes」

1882年の作品です。