SUNQパスの旅 | ZGS(残塁グランドスラム)

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2019年6月にヤフーブログより移転しました(旧タイトルは「ホークス狂日記」)野球はホークス、サッカーはアビスパ、音楽はBOØWYとポール・マッカートニーが好きです。

コロナ禍以降旅に出ていないな・・・



と思ったけど良く考えるまでもなく、そもそも私はコロナ禍前から大して旅に出ていた訳ではありません。ほぼ居住地の福岡市内及びその周辺だけで仕事も趣味も完結してしまう【井の中の蛙】状態で長年生きていました。一方で旅に出たい願望はそれなりにありました。しかしながら毎年ドームやベススタ通いに私の少ないリソースを殆ど費やす状態なので、結局は旅に出る事は殆どありませんでした。

 

 

 

 

そんな中このような企画を見つけました。

SUNQパスとは該当エリアの高速バスも含むバス路線のほぼ全てが乗り放題という素晴らしい企画チケットです。

SUNQパスの存在は昔から知ってはいましたが、これまでは3日とか4日とか期間が長くて使いづらいところがありました。しかし今回9月に開業した西九州新幹線に対抗すべく期間限定で北部九州2日間が¥5,000で設定されていたので、今回それを利用してちょっとした気分転換として土日でバス旅に出掛けました。

 

SUNQパスには紙タイプとWEBタイプの「WEB SUNQパス」があり、私は「WEB SUNQパス」を利用しました。これだとスマホで高速バスもパスの予約やキャンセルが出来るので窓口には出向く必要がなく、大変便利でした。

 

当初は土曜に熊本大分長崎のどこかで泊まる事も考えましたが、全国旅行支援の影響か土曜のホテル代が軒並み高い。普段なら5,000円程度で朝食まで付いていたホテルが10,000円超えだったりもしたので、2日間とも日帰りにしました。

 

そこからはどのバスに乗るか色々と調べたのですが、それ自体でお腹一杯になって何か「もう別に乗らんでもいいや」的な気持ちになりつつあったのも事実です(笑)

 

 

 

先ずは土曜日、始発の5:50発「ひのくに号」で熊本に向かいました。この時間帯だと路線バスも動いてないので自宅から天神バスセンターまでは徒歩で1時間かけて行きました。

 

「ひのくに号」はほぼ定刻で8:05に熊本の桜町バスセンターに着きました。

久しぶりに熊本市の中心部に行きましたが、交通センターが建て替わって桜町バスセンターに生まれ変わってました。私が知るセンタープラザや岩田屋伊勢丹はもうありません。

桜町バスセンターは新しい施設なだけあって中は綺麗で路線バスと高速バスの全てが集約されてるので、天神バスセンターや博多バスターミナルを上回る規模のバスセンターでした。

 

 

 

到着して取り敢えず熊本城方面をうろつきましたが、まだ入場出来る時間帯ではなかったので外から熊本城を見ました。

 

そして熊本では24時間営業の黄金ラーメンで朝食を摂りました。

 

その後路線バスで熊本駅に移動。ここも覚えていないぐらい久しぶりで、駅舎も建て替わっていました。

 

熊本駅からは10:19発大分行きの「やまびこ号」に乗りました。このバスは一部を高速の無料区間を通りますが、殆どのルートが一般道です。

 

 

途中阿蘇方面を通るので車窓の風景はなかなか素晴らしいものがあり、移動と観光が同時に行う事が可能です。

 

「やまびこ号」は途中道の駅すごうで30分の休憩をします。こういった休憩はだいたい15分が相場なので意外ですが、30分あれば食事も出来そうです。

 

ほぼ下道の「やまびこ号」は定刻の22分遅れで大分駅横の要町バス停に到着しました。途中熊本空港や阿蘇でそれなりの乗降はありましたが、基本空いていて大分まで残っていたのは私を含めて3人でした。実は念の為に事前に予約して乗車したのですが、結果としてそこまでする必要はありませんでした。なお、私が大分駅方面に来たのは27年ぶりぐらいだと思います。

 

大分では駅ビルをうろうろしました。大分駅は数年前に建て替えられて変貌を遂げていました。

 

大分駅には博多駅と同じく屋上広場があって市街地を見下ろす事が出来ます。

 

大分駅にはこのような広告がありました。福岡への移動は高速バスと特急ソニックが激しい競争を繰り広げています。この値段なら高速バスと殆ど変わりません。ただ個人的にはソニックは小倉駅で進行方向が変わるので座席を転回させないといけないのが面倒に感じます。

 

大分では遅めの昼ごはんとして駅ビル4階にあるうまやの粋でうまやの粋定食Aをいただきました。大分名物のとり天とりゅうきゅうがセットになっている大変お得な定食で美味しかったです。

 

大分からは中央通り16:30発の「とよのくに号」で福岡に戻りました。

 

このバスは別府湾と別府市街地、そして国東半島、天気が良ければ四国方面が一望でき、また由布岳なども見られて車窓の風景の見所が多いです。「とよのくに号」は定刻の18:56に天神バスセンターに到着しました。初日はここで終わりです。

 

 

 

 

 

2日目は始発の「九州号」で長崎に向かいました。長崎は父の転勤で私が中高生時代を過ごした街です。

 

「九州号」では道中大村湾の絶景や大村市街地を見下ろす形で見る事が出来ます。

 

長崎駅のバスセンターには定刻の4分遅れで到着しました。

 

 

駅前のバスセンターは私が住んでいた頃(1985〜1992)と比べてほぼ変わっていませんでした。なんか親戚の家に来たようでホッとします(笑)

 

 

一方の長崎駅は西九州新幹線開業で大きく変わりました。周辺施設も含めて私が住んでいた頃の面影はもうありません。昔は無かった反対側の出口にも色々な施設が出来ていて、NBC長崎放送がそちらに移転していました。

 

因みにこちらは2006年当時の長崎駅です

 

 

ホームには新幹線「かもめ」が停車していました。長崎駅に新幹線が停まっているのは何とも感慨深いです。中学生の頃社会科の先生が「長崎に新幹線は要らない。それより長崎本線を複線化したらいい」と力説していたのを思い出しました。

 

 

 

長崎では中高の母校巡りとその当時住んでいた地域を巡りました。が、色々変わっていて時の流れの残酷さを痛感しました。何せ私が長崎を離れたのはもう30年前の1992年です。そこから更に30年前は1962年だと思うとその変貌は仕方ないです。


思い出巡りだけだと寂しいので一応観光もという事で眼鏡橋を見て

 

 

 

思案橋ラーメンで「ばくだんちゃんぽん」をいただいて

 

 

大波止の方に行きました。私が住んでいた頃は離島行きのフェリーターミナルぐらいしか無かったのですが、今は立派なショッピングセンターがあるし、いつの間にか県庁も移転していました。

 

そして帆船の奥に見えるのが世界遺産のジャイアント・カンチレバークレーンです。100年以上前に導入して未だに現役なのが凄いですね。

 

そして長崎駅に戻ると何とヴィヴィくんが居ました。どうやら駅の隣の施設でV・ファーレン長崎のパブリックビューイングが行われたようです。トラスタではなく、長崎駅で人だかりが出来るヴィヴィくんって凄いですね。これが◯ビーくんなら博多駅どころかベススタでも人だかりなんて出来な(ry

 

この後佐世保方面にも行こうかと思いましたが、長崎市でお腹いっぱいになったので(笑)、予定を変更して13:45発の「九州号」で福岡に戻りました。天神バスセンターには定刻の3分遅れで16:04に着きました。

 

 

因みに2日間で利用したバス運賃の正規料金を計算すると

 

10/22

福岡→熊本 ¥2,500

熊本市内路線バス ¥160

熊本→大分 ¥3,700

大分→福岡 ¥3,250

 

10/23

福岡↔︎長崎 ¥5,400(往復割引)

長崎市内路線バス ¥600

 

合計 ¥15,610

 

10,000円以上お得でした。長崎往復だけでも余裕で元が取れます。しかし最低でも毎時1〜2本の便がある福岡発着の高速バスはともかく、それ以外の都市を結ぶ高速バスについては便数はそもそも少ない上にコロナ禍で減便されているので、事前に調べておくと良いでしょう。

 

今回熊本大分長崎の中心市街地にいずれもかなり久しぶりに行きましたが、私が知る姿から大きく変わりました。特に熊本桜町バスセンターや熊本大分長崎の各駅が全くの別物になっていました。この三都市だけではなく九州の各県の中心駅は九州新幹線開通を契機に悉く再開発されていますが、街は常に進化するものだと思いました。

 

 

 

ネットでこのような記事がありますが、九州号の利用者が増えたのはSUNQパス北部九州版2日間が販売されている事も要因のひとつかと思います。実際福岡に戻る九州号はほぼ満席でした。いずれにせよこれは大変お得な企画だと思います。キャンペーンが終わっても販売を継続していただきたいぐらいです。移動も含めていつもとは違う街に身を置く事で良い気分転換になりました。とはいえ私のような殆ど観光無しでバスに乗る事自体を目的化した利用法はおすすめしません(笑)