〇池田弥三郎の「食前食後」旺文社刊に幕末明治に流行ったしりとり歌が出ていました。最後まで書いてあるのは私としては珍しいので書いてみます。
〇池田は慶応大学の国文の先生で、昭和のころにはよくテレビに出てきました。早稲田の暉峻康隆先生や確か筑波大の金田一春彦先生などが、タレント先生としてなじみがあります。
〇その二
●勝頼様は 武田菱
●菱餅 三月 ひな祭り
●祭り 万灯 山車屋台
●鯛に鰹に たこ まぐろ
●ロンドン 異国の 大港
●登山するのは お富士さん
●三べん廻って 煙草にしょう
●正直正太夫 伊勢のこと
●琴や三味線 笛太鼓
●太閤様は関白じゃ
●白蛇の出るのは 柳島
(江戸 柳島の妙見様)
●しまの財布に 五十両
●五郎十郎 曽我兄弟
●鏡台 針台 莨盆
●坊やはよい子だ、ねんねしな
●品川女郎衆は 十匁
(女郎揚げ代 銀十匁)
●十匁の 鉄砲玉
(玉の重さ)
●玉屋は 花火の大元祖
●宗匠のでるのは 芭蕉庵
●あんかけ豆腐に夜鷹そば
(屋台店 夜遅くまでやる夜鷹そば)
●ちゃんや おっかあ 四文くれ
(子供の買い食い)
●おくれがすぎたら お正月
(お暮れ)
〇なぜかその二は長いです。