〇池田弥三郎の「食前食後」旺文社刊に幕末明治に流行ったしりとり歌が出ていました。最後まで書いてあるのは私としては珍しいので書いてみます。
〇池田は慶応大学の国文の先生で、昭和のころにはよくテレビに出てきました。早稲田の暉峻康隆先生や確か筑波大の金田一春彦先生などが、タレント先生としてなじみがあります。
〇その一
●牡丹に唐獅子 竹に虎
●虎をふんまえ 和藤内
(和藤内は鄭成功の別姓虎退治)
●内藤様は さがり藤
(家紋)
●富士見西行 後ろ向き
●むきみ はまぐり ばか はしら
(貝の名前)
●柱は二階と 縁の下
●下谷 上野の 山かずら
●桂文治は はなしかで
(幕末の人気落語家)
●でんでん 太鼓に 笙の笛
●えんまは お盆とお正月
〇百五十年くらいの前の言葉で分らないものがあるのは、私としては残念なことです。