○坊城俊良著 宮中五十年 明徳出版 昭和35年刊

○坊城俊良1893-1966 幼少にして侍従職出仕以来、宮内官として皇室に奉仕した。旧伯爵。

○明治天皇1852-1912

○英照皇太后1835-1897(孝明天皇女御 のち皇太后に冊立)

○昭憲皇后1849-1914(明治天皇皇后)

○貞明皇后1884-1951(大正天皇皇后)

 

●大帝崩御の日

 

●御発病の翌日は早朝から、表の方は混雑を極めた。御容態も刻々に発表され始めた。しかし、お奧は実に静かで時には天皇のお声も聞こえ、お枕辺にわたしをお呼びになることも幾度かあった。

 

●私はいつものように石板をもってお枕もとに伺候し、御用を筆記するのであったが、のちには、お言葉が途中で消えてしまうことがあった。いつまでも、つぎのお言葉を待っている私に「もう下がってよろしいから」といってくださったのは皇后(昭憲皇太后)様であった。勝手に下がることは許されないことであったからである。

 

○石板 小型の黒板。明治時代の小学生は石板を使い、計算や字の練習をした。ノートは高価な物であった。

 

○明治天皇の御用態が深刻さを増していることがうかがえます。

 

◎阪神タイガース久しぶりの快勝。佐藤輝明が技術を向上させているのがうれしい。もうじきに5位になれるのかな。矢野は相変わらず守備位置を動かして楽しんでいる。私には理解不能。