○宮武外骨1867年-1955年

○宮武は明治憲法発布の式典を風刺して、骸骨の議会の絵にして出版し、不敬罪で逮捕されて入獄しました。しかし、宮武の出すさまざまな雑誌は、学者や文化人の支持を得て長く続きました。

〇昔から使われてきた言葉で人を表す符丁の様ないい方を集めたものです。たとえば落語に出てくる「与太郎」は少し間抜けな者をいいます。このように今でも使われているものと忘れられたものがあります。宮武はここでは江戸期のものを多く集めています。

 

〇ここからいくつか面白いものを紹介していきます。

 

●宮武外骨 日本擬人名辞書  16 「た」の部

 

●「田中十内」   口という、田の字の中に十がない字、これもうそ字ずくしの一、これらうその氏名は総て、子供の文字遊びなり、

 

〇1+1=(は) たんぼの田

 

●「陀羅尼助」(だらにすけ)   黄柏の生皮を練りつめて製せし薬をいう、味極めて苦し陀羅的とも称す、昔の僧が、陀羅尼経を誦する時、睡眠を防ぐ助けとして服用せし名なりという、腹痛にも効ある薬なり、『和漢三才図会』には腎薬として最も特効ありと記せり

 

〇「陀羅尼助」(だらにすけ)は昭和30年初めの古雑誌に奈良の漢方薬店の看板として写っていたのを見たのが初めです。どんな漢方薬かこれを読むまで分かりませんでした。

 

〇『和漢三才図会』は江戸期の百科事典です。項目ごとに木版絵入で印刷されています。100冊以上在ります。そこにはいつ頃渡来したのかなども詳しく書かれているのでもっと詳しいことが分かるはずです。

私は、「陀羅尼助が」『和漢三才図会』の何巻に記載されているのかは分かりません。

 

〇『和漢三才図会』は端本が古書市やヤフーオークションで時々見ることが出来ます。