モリケンスピードバイト 912dot4+ スピナーベイト インプレ | メイユーの福岡水遊び 2nd

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福岡在住。バス釣り歴25年。ソルトもするようになったアングラーです。

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こんにちは。


今日はルアーの話です。
久しぶりに素晴らしいスピナーベイトに出会えたので紹介させていただきます。



こちらのスピナーベイトです。




※画像は公式より引用




「モリケンスピードバイト」さんのスピナーベイト、「912dot4+」です。
名前を覚えるのに一週間ぐらいかかりました(笑)


このルアー名は、
9g〜12.4g〜15.9gまでウェイトを変更できるという意味から来ているんです。








5/16 > 7/16 > 9/16(oz)
とパッケージに表記があるのはそういうことです。








このようウェイト部をスプリットリングで止めてあり、このウェイト部を積み増したり抜いたりすることで1つのスピナーベイトでウェイトを3種類使い分けられるようにしてあります。


ちなみに以前制作されていた「912dot4」は、5/16 > 5/17 つまり9gと12.4gの2種類で使えたスピナーベイトだったのですが、2018年モデルの「912dot4+」は更にウェイトを増して15.9gで使用できるようになっています。
最後の+はそういう意味ですね。


これが最大の特徴にして他にない部分ということになるかと思いますが。
実は私は可変ウェイトシステム自体は良いと思いつつも、このルアーの優れた点はもっと基本的な部分、スピナーベイトに求められる要素をシンプルにかつ高度に盛り込んでいるところにあると感じています。




・ヘッド部






セルロースでコーティングされていて、塗装が簡単に剥がれない。
ハンドメイドクランクを彷彿とさせるような目、そしてバイトマーカーとなるドット。
スピナベには珍しく、機能美とクラシック感を両立した仕上がり。



・スカート






ノーマルとフラットカットのシリコンラバーの組み合わせで広がりすぎずかつ水流で絶妙になびくセッティング。
ワイヤーで固定されています。


昔のアメリカンによく見られたフラットラバースカート(ハムディンガーなど)は水押しとなびきが魅力ですが、保管に難があり劣化もしやすいですよね。
このシリコンフラットスカートはフラットラバースカートの良いところを持ちつつも耐久性と保管性を両立しています。
素晴らしい。




・ロワーアーム、アイ






ツイストアイを採用し、ワイヤーを曲げないことで高い強度を実現。
スナップ使用時にストッパーも必要ありません。
ローリングスイベルが標準装備されており、ラインのヨレを軽減。


ただ私が使用した感触では、このローリングスイベルにスナップ使用で接地すると、さすがにフックまでのパワーロスがありフッキングしにくくバラしやすくなる可能性があるかなと思っています。


よって直結時はローリングスイベル、スナップ使用時はローリングスイベルを無視してアイ部分にスナップ装着、がおすすめです。






スナップ派の私はこの方法でも使用しましたが、バランスやフッキングに問題はありませんでした。



・ブレード





ミラー処理系の非常にフラッシングが強いタイプ。
ウォーイーグルと同系統ですかね。
カップは浅め、ハイピッチャーと同系統。
まあカップは自分で曲げて調整できるので、デフォルトでの話です。
ウォーイーグル+ハイピッチャーとイメージしていただければ。
強フラッシング&引き抵抗は弱く手元に伝わる振動はわかりやすいです。
もともとDWはバイブレーション性能を推してくるタイプではないですが、DWにしてはなかなかビビットな部類かと。
地味に両立は難しいですからね。




・アッパーアーム、ビーズ







アッパーアームは、この、指で押さえている部分までが溶接固定されています。
これによって無駄なブレードの暴れや干渉を抑えています。


ビーズはアメリカン得意の赤(ピンク)ビーズ。
これはご存知の方も多いと思います。
ブレードが回る時に赤がチラッと見えたり消えたりすることでバスの気を引くワンポイントです。




・使用感


使用感としては、先述のように引き抵抗は軽め、バイブは明確、横倒しは起きにくくフッキング性能もバラしにくさも良い感じ。
つまり基本的なことは全て高次元でクリアしていると。
私は感じました。




・カラー










個人的にはチャートホワイトが好きなのですが、ブレードはシルバーのほうが好きなため見送り。
ツボを抑えた必要十分なラインナップです。
ギルとかアユみたいな人間が好きそうなカラーは普通のスピナベに任せていいという割り切り感が伝わってきます。
ワイヤーベイトの基本は、やはり白、黒、チャート、だと私は思います。


意外に注目は唯一のタンデムウィローであるチャート/レッドゴールド。
詳細は忘れましたが、このチャートスカート+赤コロ+金ウィローでマッディウォーターを攻略してB.A.S.Sを優勝した人がいたはずです。
濁りにはこのカラーパターンだ!と力説されていたのを覚えています。
ブーヤーのカラーブレードだったかなあ…記憶が曖昧です。




・まとめ


このように一見何の変哲もないようなスピナーベイトなのですが、細部を見ていくと感心しきり!
アメリカンやハンドメイドの良さを残しつつも、さすがメイド・イン・ジャパンと言いたくなるような繊細な仕上がりです。


本当に素晴らしいと思います。
これで定価は税込み約1900円。
正直、スピナーベイトとしては高額な部類です。
ただ、このように細部まで考えて作り込んであるのを考えると、むしろ安いとすら思えますね。
普通のスピナべを2個買うなら私はこちらを買いますね。
早速リピ買いしました(笑)



私はこのスピナべ、初めて巻いた時から「おお…」と感銘を受け、先日の釣行では自信を持って巻き倒せました。








前に小バスには入魂していましたが、











期待に応えるビッグフィッシュ(49.5cm/1920g)が早速あがりました。
ワイヤーベイトではこのクラスはなかなか出ないエリアなので、ルアーの力はあると思います。


注目してほしいのは、魚自体よりもアーム。
全く曲がっていません。
通常1500クラスを掛けるとアームが曲がることも多いのですが。
2キロクラスのヘビーファイトですらビクともしていません。




基本的に釣れないスピナーベイトなんかないですが、僅かな差でキャッチ数や魚のクオリティに違いは出ると思っています。
特に個人的にダメだと思うスピナべはウェイトからアームにかけて全体のバランスが悪く、姿勢が斜め立ちになりすぎたり横倒しになりやすかったりします。フックのゲイブがアームとバランスが取れていないものは掛かりにくくバラしやすいですし。
どのスピナべとは言いませんが。


現在様々なスピナーベイトを試していますが、スタンダードなスピナーベイトではなかなかこれを超えるものは出てこないかな、と思えるルアーでした。



興味がある方は使ってみてください。
高いし、なかなか販売もしていないと思いますが(^_^;)