北口かずこ と江津湖 | メイユーの福岡水遊び 2nd

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福岡在住。バス釣り歴25年。ソルトもするようになったアングラーです。

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北口和皇(きたぐち かずこ)

 
 
という人物をご存知ですか。
知らない方は、ぜひこの機会に覚えてください。
名前だけは大層な、熊本市の市議です。
 



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議員辞職勧告が全会一致で可決され、問題になっている人物です。
もしかしたら全国ニュースでも取り上げられているかもしれません。
私は熊本に住んでいるため、熊本のニュースで見ました。
 
 
主に問題が指摘されているのは、パワハラ。
あの胸くそ悪い「豊田真由子」の熊本ローカル版と言ったところで、普段から市職員に対して暴言や威嚇、脅迫ともとれるような言動を繰り返していたそうです。
 



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これまでに3回も辞職勧告を受けていましたが、その度に態度をコロッと変えて言い訳して辞職を免れてきた、面の皮の厚い奴です。
なんでも祖父が議員で地元の大富豪であり、力を持っているらしいですね。
こんな問題のある人が熊本市議に7期(28年間)も当選し続けているのは、支援者が祖父の代から支持しているため、盲目的に投票してもらえるかららしいです。
まあ、カネの力でしょうね。
まあ金持ちなのは罪ではありませんからそれは仕方ないとして、なぜこの人をわざわざここで取り上げようと思ったか。
 
 
それはこの人が、江津湖の外来魚駆除事業に関わっているからです。
ご存知の方もいらっしゃいますよね。
 
 
 
2012年から開始した(という名目の)、熊本市江津湖の外来魚駆除事業。
これを実施するべきとされた理由として、
 
・江津湖周辺の漁民が、外来魚の増殖で経済的に打撃を受けている
・熊本市漁協の事業収入に影響を及ぼしている
 
ということを主張しています。
 
 
しかしこの熊本市漁協の実態。
こちらの記事をご覧ください。
 
 
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はい、こちらを見ていただいたらわかるように、
上記のような事業目的をでっちあげ、熊本市漁協に駆除費用として610万円余りを請求するのが目的だったと。
しかも当初は200万円だった補助金を、北口氏は「これでは足りない!」と主張し強引に追加の補助金を請求したとのこと。
外部監査委員から必要性のない事業だったと指摘が入っており、外部だけでなく内部の熊本市職員からも「必要性を感じない事業」との声が当初からあがっていたとの報道もありました。
 



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まず熊本市漁協自体が、実体の(ほぼ)ない架空の団体なのです。
それを裏付けるのが、この漁協の代表者と所在地。
 
 
なんと、
この漁協の代表者は、北口氏であり、
この漁協の所在地は、北口氏の自宅なのです。
 
 
外部監査委員の指摘によると、実際に駆除活動すら十分に実施している状況ではなく、
普段から全く活動がない団体であるということがわかっています。
自らが代表を務める(架空の)団体が実施する、実体のない駆除活動に対して補助金を請求する。
要するに架空請求、詐欺の疑いが非常に強いと言える案件ですよね。
現時点では疑いと言っておきますが、ほぼクロで間違いないでしょう。
慎重に捜査されれば、逮捕される可能性もあります。
 
 
熊本市は北口氏に対し議員辞職勧告を全会一致で可決していますが、辞職勧告には法的拘束力はなく、満期を迎えるまでは本人が続けると言えば続けることができるのが実状です。
ここまで明らかで、外部からも内部からも四面楚歌の状態の北口氏ですが、辞職はしないと言っている模様。
人間カネに狂うと、なにがなんでもそれにしがみつこうとするのでしょうか…
 
 
江津湖の外来魚駆除事業、また外来魚リリース禁止の発議者も北口氏だそうです。
表向きには在来種を守り外来種を滅亡させるという正義を掲げながら、条例さえ通してしまえば後はお金が降ってくると。
実際には外来魚問題にも在来種の存続にも、ほぼ存在しないと言われている漁民?の方にも一切興味はないのです。
ただ補助金が自分に入ってくればそれでいい。
 
 
私はこの、江津湖に限らず全国で議論されているもしくは既に施行されている外来魚(主にブラックバス)駆除に関する問題。
うすうすこんなことではないかと、利権・カネ絡みの癒着なんだろうということはわかっていました。
今回北口氏がパワハラで話題になったのを機に、言動だけでなく実態のない活動から補助金を請求するという問題にまで話題が及んだのは良かったと思います。
おそらくですが、全国の琵琶湖や佐賀県、秋田県などリリース禁止条例が施行されているところも、私たちが知らないところでこういうことが起こっているのではないかと。思わずにはいられませんね。
琵琶湖では億単位でカネが動いているらしいですから。もっと巧妙に行政と癒着して行われている可能性はありますね。
それを認識できただけでも良かったかと。
 
 
こんな人のために江津湖でバス釣りができなくなったかと思うと悔しくやるせない気持ちですが、今回問題が表面化したことだけは収穫だったのではないかと思います。
 
 
私も4年前のパブリックコメント、送りましたが、一説によると反対意見が大多数だったそうで。
これは市が内訳を公表していないため正確な数字はソースがありませんが、8割とも9割とも言われています。
在来種を守るというのは大事ですし、ブラックバスが在来種を食べるのも事実ではありますが、それだけではないはずです。
バス釣りをしにくる人が地元に落とすお金というのはばかにできません。これは本当です。
江津湖であれば、家族を連れてバス釣りをして公園を散策したり、隣の動物園に立ち寄ったり。
近隣の外食店で食事をしたりします。
熊本まで高速道路を利用してバス釣りに行く、福岡や他県からの来訪もあります。
実態のない駆除活動、意味のないリリース禁止条例を進めるより、バスとの共存を考えてほしかったというのが意見ですが、
最初から反対意見を聞き入れる気がない回答でしたもんね。パブリックコメントの市からの返答を見る限り。
果たして江津湖からバサーを遠ざけ、また釣りを楽しんでいた子供たちに釣った魚をその場でゴミ箱に捨てるという行為を見せつけることが正義なのか?
良識ある熊本市の市議の方にはもう一度考えてほしいと思います。
 
 
条例が施行されている以上、今後覆ることはありませんが、
北口氏には正義の鉄槌が下ることを期待しています。
 
 
※この記事は北口氏の問題を扱うことが主旨であり、外来魚問題の本質を議論したいわけではありません。
 駆除賛成派の方のコメントなどがついても削除させていただく場合があります。
 解決しない問題なので、その件はここでは扱うつもりはありません。
 
 
以上、読んでいただきありがとうございました。