明徳会 職員研修
ご利用者様体験研修編
目 的
① 理想は、たとえ施設内であろうとも障がいがある人も、無い人も生き生きとした暮らしが出来ること。
② 団体生活では、どうしても守らなければならない事などもあり、身を持って体験しなければ分からない事もある。
③ 施設での生活に不具合や訴えたいことはないか。
④ ご利用者さまの立場で、支援、サービス、活動を受け感じる事を今後の支援に生かす。
(権利擁護、自分の担当ご利用者様の立場に立つなど)
この研修は、うわべだけの施設環境つくりではなく真剣にご利用者さまのことを考えるために、また、施設のレベルアップ、または一個人としての支援員のスキルアップのためには逃げたり避けたりはできない研修。
気付きや、モチベーションアップ、初心を思い起すなどの効果を期待したい。
最後に一番大切な、相手の立場に立って考え行動し、思いやりの気持ちをしっかり持てるようになることで、支援員としての技術や専門性を身につける前の土台を作り上げる。
着眼点
① 全体的な、一日の生活を体験し心身的に無理や不具合、また、暇、憂鬱、などストレスに思うところは無いか。
② 個人別で感じるところは違うので、担当ご利用者様の行動や同じサービスを受けどう感じたかを検証する。
③ ここは良かったと思えるところは、今後も継続するべきところはどこか。
④ これだけは、改善するべきと感じたところはどこか。
⑤ 日課やスケジュールなど見通しのきかないことの不安を感じ共感する。
⑥ 孤独、意見を聞いてもらえない、プライバシーの尊重などをどのように感じたか。
⑦ 必ず、研修の前に個人の目標を設定し“自分のスキルアップの為の研修”とする。
上記の項目について、自分の為にレポートを作成する。
ルール
①時間 午前9時から翌午前9時
②対象 正規職支援員
③部屋 短期入所個室を利用
④鍵 鍵は預かり 短期の部屋の鍵を使用
⑤支援員室の入室禁止 あくまでもご利用者さまの立場に立つために
⑥入浴 強制はしないので個人で選択可(夜間入浴可)
⑦個別の課題を朝礼時に発表し、周囲に協力をお願いする。
⑧ チュータ― 新人職員の場合はフォローをすること。
終了後、1週間以内に(新人職員はチューターへ)レポート提出
(着眼点の①~⑧の項目についてと、総合感想を。)
※ 注意事項
決してふざけたり、ご利用者様に不愉快な気持ちをさせないこと。
ご利用者様権利擁護については、十分に気をつけ、また配慮すること。
明徳会で始めた研修です。昨日と今日3人のスタッフが施設内で研修をしています。
H支援員の課題設定をご紹介します。
課題
①今回の研修で、言葉で意思表示ができないご利用者様の気持ちを理解したい。
②行動、時間、場所の認識が困難なご利用者様が、どのように接してもらえたら心地よいと感じるのか考察したい。 ③衣類の着脱支援を受けてどのような感じか体験したい。
④管理された団体生活がどのようなものか、ご利用者様体験する私個人だけでなく、他のご利用者様、職員との関係から施設で過ごす気持ちを理解したい。
協力してもらうこと
①発語無しで生活したいと思います。言葉で理解するのか、視覚的表現で理解するのか試みて頂けたらと思います。
②行動面で動かなかったり、勝手に行動したりしますので、どのように接したら受け入れるのか試みて頂けたらと思います。
③朝の更衣時に衣類の着脱支援をお願いします。
24時間しゃべれない事を自ら課題としたH支援員。ご利用者様になりきり
貴重な体験をされました。
後日レポートも公開したいと思います。