平日の朝でも上野動物園は賑わっています。
シャンシャンはもう整理券が無くても会えるみたいだね。心惹かれたけれどまた今度。
すごく久しぶりに来たよ!
はじめに、いろんな国や時代のおべんとう箱の展示を見ました。江戸時代のものとか、ユニークな形のものとか、ときめきます。
ずっと昔から親しまれてきた文化なのですね。
私が幼稚園の頃に使っていたのは、メルモちゃんのアルミのおべんとう箱。母がハンバーグと卵焼きとポークビッツをよく入れてくれていました。のり玉のふりかけも懐かしい。
卒園する頃には、メルモちゃんはだいぶ色あせていました。大好きでした。今でもアルミのおべんとう箱を見ると胸がきゅっとします。
おべんとうも、いれものも、味も、きもちも、記憶に根強く残っていて、今の私を作ってくれたとてもとても大事なもの。
大人用と子供用、どちらも聴いてみましたが、私は子供用の方が良かったな。
難しくないと言うのもありますが、純粋な疑問提起にハッとさせられるからです。
例えば、「牛や豚は食べるのに、何で犬や猫は食べないの?同じ生き物なのに」と言うニュアンスの話が聴けたりします。
どうしてだろう、どうしてだろう?
もし自分に子供がいたならば、なんて答えるのだろうと、ぐるぐる考えていました。
未だ、答えは出ず。きっとずっと出ず。
イーティングデザイナーの、マライエフォーゲルザングさんという方の作品です。
上から見るとこんな風におべんとう箱の部屋がわかれています。それぞれの部屋に小さなオブジェがありました。
誰かと一緒におべんとうを食べるときのおすそわけに着目し、その気持ちや文化を考えるエリアです。
とても気に入っているのであなたもどうぞ!もおすそわけですし、私は不要だけれどあなたの必要になるならどうぞ!もおすそわけ。
文化自体はもちろん世界各国にあるのでしょうけれど、おすそわけ、って美しい日本語だなと思います。
青春時代を想いながら、何度も何度も聴いたのかしら?
なんだか分からないものまでごっちゃり!
それを掘り出して気に入ったものに出会えると、より愛着がわくのだよね。
所有欲、私は強い自覚があります。そんなに必要ないのに、足りているのに、つい独占してしまおうとする狡さもあります。
手元にあることで安心したいのか?
溢れ出たものや抱えきれないものを、どうやって持っていればいいのか?
まわりに渡せる人がいるじゃないか。
受け取ってくれる人もいるじゃないか。
もっと、ゆるくやさしく生きたいです。
そんなに所有しなくても大丈夫。手が空いているからこそ、あたたかいおすそわけを誰かから受けとることもできるのだと気づきました。