強剪定❗木を小さくする‼️ | 植木屋  明秀園(奈良) のブログ 植栽 外構工事 その他なんでも?・・・

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使い勝手がよく、美しい景観のお庭づくりをめざして
太陽のもと がんばっております 感謝! 感謝! でございます

 どうも 明秀園 代表です

お客様のご依頼で

 

『大きくなった樹を

小さくしてほしい』

ということが多々あります

 

 

思い入れのある木なのでしょうね

根元から切るのではなく

小さくして生かしてやりたい・・・

 

春の木漏れ日や 夏の木陰を

楽しんだのでしょうか

もしかして 子供さんが小さいときに

苗木をもらってきて植えたのでしょうか

 

植木屋として わたくしの仕事は

木を痛めず小さくすることですが

それだけではないのです

時間を戻すということが
ほんとうの任務で
あるような気がします
木をそのままの形で
小さくする
昔・・・
こんな形であったような
こんな大きさであったような・・・
 
 
木の種類にもよるのですが
強剪定 木を小さくするのに
適切な時期があります
夏は絶対にダメ!
これはどの木にもいえます
特に 常緑樹は
夏に葉っぱをなくしてしまうと
南側の幹(本幹、もとの太い幹)が
太陽にさらされて
焼けてひびギザギザがはいってしまいます
そうなると 水揚げがおちて
南側半分が枯れることがあります
庭木で おかしな形になっているのは
剪定の時期をまちがったか
強剪定のしすぎ!
たまに見かけますが
夏にノコギリ、チェーンソーを使って
木を小さくしている
植木屋さん
だいじょうぶ? 
わっかってる?
 
だいたい どの木も
強剪定で小さくできるのは
冬の終わりから
新芽の吹くまえ
秋の終わりからこれから
凍てつく冬が来る前も
おすすめできません
暖かい気候を好む
常緑樹、たとえば
クスノキ ブラシの木
オリーブ 竹 アカシア
西洋シャクナゲ コウヤマキなど
冬の寒い時期の強剪定で
樹形をくずしているのを
よく 見かけます
よく 考えてみてくだい!
これらの木は 東北、北海道では
育ちませんからービックリマーク
最近は異常な暖冬で
冬の強剪定でも木に影響がない
ことが増えてますが
今年のように霜柱が立つような
冬は強剪定で傷む木もちらほら・・・
 
 
さて 明秀園 が去年の3月に
強剪定 をしたクスノキですが
いったんは 幹だけにして
サル山の木のようにしましたが
ほとんどの枝から芽が吹き
そのまま形で小さくなりました
 
 

 
本幹に近い部分も
大胆にチェーンソーで
枝払いをしましたが
肉をまいて修復しています
 
 
 
 
明秀園
ノコギリ、チェーンソーで
切ったら切りっぱなしにはしないのです
ちゃんと 専用の薬を使っています
人も すり傷などケガすると
薬を塗って絆創膏をはるでしょ!
そうしないと化膿して
たいへんなことに・・・
木も 切り口からばい菌が入って腐って
本幹(もとの太い幹)近くまで
枯れ込むことがあるのです
 
だから 切り口に薬を塗って
保護するのです
その薬が これ !
カルスメイト
チューブから薬を出して
切り口全体にヘラで塗るのです
 
 
 
 
 
 
 
この薬の中には
殺菌剤が入っていて雑菌の
侵入を防ぎます
シリコンコーキングでも代替は
できますが 念には念をいれて
 
よく 植木屋さんが
写真のトップジンMのペーストを
使っているのをみますが
はっきり言って
素人っ!
 
 
 
トップジンMのペーストは
やわらかくゲル状の薬品が垂れるので
大きな切り口にはむいていない!
作業するにしても 服につくし
付いたら洗濯してもとれないので
作業着がパーになることも
それに木から 薬液が落ちるので
石やタイルを汚してしまうことも
のちが大変
まだ コーキングでやるほうがまし
基本 カルスメイトを使うときも
高い切り口から順番に塗って
降りてこないと作業着が汚れます
 
明秀園
植木屋さん みんなが嫌う
サクラの木の強剪定、小さくすることも
やってしまいます
サクラはばい菌に弱く
大きな枝をきると 本幹まで
枯れこんで弱ってぼろぼろに
なることが多いのですが
わたしのところでは
特殊な方法で処置します
ここでは書けませんが・・・
 
このやり方は植木屋である
父から教えてもらいました
理にかなってます
エキスパートの植木屋の
息子、2代目でよかった思います
 
今のところ 
小さくしたサクラ
枯れずに生きてます
花を咲かしています
 
 
 
 
残酷な写真になりますが
 
明秀園 ブログを
ご覧になっているみなさんに
お見せしましょう
 
季節はずれに
強剪定をして
切り口を
処置しなかった
サクラの末路を
 
 

 
 
 
 
 
ぼろぼろになっても
季節がくれば花を咲かせる姿が
快晴の春の空の下ですが
もの悲しさが漂っています
 
このサクラがある施設・・・
国が監督のもと
地方自治体が管理している
自転車を走らすギャンブル場
もうすぐ閉鎖されます
このサクラのように
朽ち果てていくのです
 
大阪のIR問題
はじめはうまくいくかも
しれませんが
時間がたってこのサクラのように
朽ち果てなければいいのですが・・・

 

 

 
さて話は戻りますが
 
切り口を処置をせずに
ほっておくと 樹形がわるくなり
もし シンボルツリーなら
お庭が台無しになってしまいます
 
わたくしのおそまつな絵で
解説しましょうニヤリ
 
 
 
明秀園 が強剪定をして 切り口を
処置しますと
1年後は そのままの形で
小さくなります
切り口を処置せずに
強剪定した場合
切り口から 本幹まで枯れてしまい
見るも無残な樹形に 
ほぼもとには戻りません
 
おわかりいただけましたか
 
明秀園
お客様のことを考えて
植木のことを考えて
お仕事をさせてもらってます
 
熱いやつなんですよ
 
 
ご依頼お待ちしております わんわん