純正スピーカーとDSPからスタートし、7年かけて進化を続けてきたカーオーディオシステム。ABYSS、FlexUnits、DD2、Etani Oneを組み合わせたハイエンドシステム完成までをご紹介します。

 

カーオーディオ&セキュリティ マイスターの佐藤です。

 

今回ご紹介するのは、長年にわたって進化を続けてきた一台です。

 

今回のシステムアップグレードは非常に印象的な内容となりました。

 

実はこのシステム、最初から現在の形だったわけではありません。

純正スピーカーとSAIACO製8ch DSPからスタートし、その後スピーカー交換やアンプ追加などを繰り返しながら少しずつ進化。

 

約7年という歳月を掛けて育ててきたシステムです。

 

そして今回、ABYSSデュアルモノアンプを中心とした大幅なシステムアップグレードを行いました。

 

今回最も苦労したのがトランク内のレイアウトです。

 

ABYSSデュアルモノアンプ2台をはじめ、Etani One、大容量リチウムバッテリー、走行充電システム、キャパシターなど多数の機材を限られたスペースへ収納。

 

完成した姿だけを見るとシンプルですが、実際には何度も仮組みを繰り返しながらレイアウトを決定しています。

 

製作期間だけでも約1週間。

 

想像以上に時間の掛かる作業となりました。

そして作業開始直後には予想外の出来事もありました。

 

現状確認のため試聴を行ったところ、左ドアのミッドウーファーが正常に動作していません。

 

測定してみるとスピーカーの抵抗値は0Ω。

 

急遽スピーカー構成の見直しを行うことになりました。


 

今回のシステム構成はこちら。

 

DSP
・Etani One

 

HIGH
・Scan-Speak D3004

 

MID
・Venture Audio DD2SR

 

LOW
・FlexUnits 15W4531G00

 

SUBWOOFER
・Venture Audio DD10

 

AMPLIFIER
・ABYSS Dual Mono ×2
・Quartorigo Precision Two
・PRS-D800

 

POWER SYSTEM
・RENOGY 200Ah LiFePO4
・RENOGY REGO 60A DC-DC Charger
・BA-LABO キャパシターキング ×2


 

こうして改めて見ると、7年間の積み重ねがよく分かる構成になりました。

 

 

今回の調整で最も時間を掛けたのはEQではありません。

 

ドア側には450Hz付近のディップ。

DD2側には700Hz付近のディップ。

 

それぞれのユニットが自然に繋がるポイントを探す作業です。

 

補正量を増やせばグラフは整います。

 

しかし音楽が良くなるとは限りません。

 

様々なパターンを試した結果、400Hz付近でクロスさせることで最も自然な繋がりを実現することができました。

補正を少なくできるクロスポイントを探す。

 

今回の調整で最も重要だったポイントです。

 

 

結果としてEtani Oneによる補正量も最小限に。

 

私自身、調整中に思わず鳥肌が立つ瞬間がありました。

 

特に印象的だったのがアカペラ音源です。

 

男性バスパートの唸るような低い声。

 

熱量や存在感が非常にリアルで、まるでその場で歌っているかのような表現力を感じることができました。

 

 

今回のシステムには大容量リチウムバッテリーやキャパシターキングも導入。

 

単純に音量や音圧を求めるためではなく、音楽の実在感や表現力を追求するための電源システムです。


 

 

完成後の試聴ではオーナー様から嬉しい感想をたくさんいただきました。

 

「あお、すごい」

 

「すごいすごい」

 

「全然違う」

 

「奥行きが全然違う」

 

「ライブ感がすごい」

 

「会場そのまんまだね」

 

「バイオリンの音がバイオリンでしかない」

 

「ライブの温かさが出た」

 

「アカペラ男性の太い声が後ろからしっかり主張してくる」

 

「それぞれ分離してるのがすごい」

 

そして特に印象的だったのが、

 

「ウォーム系のハイエンドになった」

 

という言葉でした。

 

高解像度でありながら冷たくない。

 

オーケストラではバイオリンパートがそれぞれの位置で演奏している様子が分かるほどの分離感。

 

一方でライブ音源では会場の空気感や演奏の熱量もしっかり伝わってきます。

 

さらに女性ボーカルでは音像が自然に中央へまとまり、実在感を保ったまま定位。

 

オーナー様もその完成度に感心されていました。

 

試聴中は自然と身体でリズムを刻みながら音楽に聴き入る姿も。

 

測定器では測れない部分。

 

音楽を楽しむという本来の目的を改めて感じることができたシステムになったと思います。

7年かけて育ててきたシステムの一つの到達点。


 

今回もご依頼ありがとうございました。