「スピリチュアル」という言葉だけが一人歩きしてて、
「目に見えない世界」
「非現実的な存在」
「超常現象や超能力」
などをスピリチュアルジャンルとして一括りされています。
直訳するとスピリチュアルは「霊性」という言葉になりますが、
霊性という言葉の意味も信仰心から霊魂、精神性、人格や叡智など、幅広い定義があります。
日本で現在普及しているスピジャンルの花形であり、
・チャネリング
・宇宙人
・龍や天使などの異世界の存在
これらは1970年にアメリカ西海岸のヒッピー文化の中に派生した「ニュー・エイジ」思想と呼ばれるムーブメントで、
LSDという薬物で精神トリップをキメて「高次元の存在に出会った」「宇宙はワンネス!愛がすべて!」みたいな人々が増えました。
そして、その後「引き寄せの法則」に代表される成功法則などの「自己啓発」の要素が加わり、
「宇宙人に幸せになる方法を教えてもらう」
「龍に聞いたら答えを教えてもらう」
「高次の存在に守られている」
「パワースポットに行くと願いが叶う」
という、なんだかさまざまな要素が絡み合ったものがスピリチュアルとされてます。
それらの「声が聞ける人」や「法則を知って使いこなせる人」という「特別な人」が、スピリチュアルリーダーやメンターとして活躍し、講師となっていて、その人たちがさらに「資格」や「認定」「伝授」を授けていてます。
スピリチュアルという精神世界も、社会で「資格ある方が有利だよ」というのと同じ状態になってますね。
そこにはいわば「特別な人の特別な力にあやかりたい人」と、「特別な能力が欲しい人」がいて、需要と供給のバランスが取れていて、巨大な産業、マーケットとなっています。
もちろん僕のスタンスでは、それらは「スピリチュアル(霊性)」とはかけ離れていると思いますが、それらを本気でありがたかって、授業料だかお布施を払う人たちと、その人たちのお金で「豊かさ」を豪語する人たちを非難はしません。
ビジネスにはさまざまなマーケティングがありますからね。商魂たくましい、という感じです。
じゃあ、どんなのが僕の言うスピリチュアルなのか?
例えば、
たくさんキュウリが並んでいて、その中から、「これはあまりみずみずしくない」「こっちはとても甘味がある」など、ほとんど同じ見た目なのにわかってしまう八百屋さんとか、
赤ちゃんの泣き声で「お腹空いてる」「甘えてる」などを理解するお母さんとか、
同じレシピ、同じ材料と同じ道具なのに、その人が作ると全然味が違う最高のカクテルになるバーテンダーとか。
それはとてもスピリチュアルなエネルギーとつながり、スピリチュアルな叡智を体感して、かつ、この物質世界に役立て、顕現化されているものだと思います。
真のスピリチュアルは、「私はスピリチュアルです」という顔などしていなかったりします。
前置きが超長くなりましたが、
僕の友人でカウンセラーで“上さま”こと
「上田光俊」さん。
多分、彼を「スピリチュアルジャンル」と思う人はいないと思いますが、
彼の感性、理解度や表現、スピリチュアルな感性が溢れていると僕は思っています。
彼の文章や、ユーモアのセンスだけを見ると、一見「知的」で「思考の人」だと印象を持つ人が多いでしょうけど、
根底にあるのは、実は目に見えないセンス(感覚)から流れているものをキャッチしていると(本人は自覚あるかどうかはともかくw)僕は思います。
以前、拙著「KYOMU」に関するレポートというか、書評を通り越した彼の「作品」としてのnote。
素晴らしかったですね。ぜひ読んで欲しいです。
この書籍に対する理解と受け取り方と洞察。
これは「スピリチュアルな人」でないとできないことです。
そんな上さまと、
「対談動画」をアップしました。
昨年もやりましたが、前回のテーマは「読書」や「現代人の文章リテラシー」などを話しました。
今回はseason2
スピリチュアルという世界観や現状について深く話しているのですが、
まあ、
スピリチュアル業界からは嫌われるような内容になってますが、
どうぞ、既存のスピリチュアルジャンルに疑問を持つ方、持ち始めた方に、
見て、聞いていただきたいお話です。
追記 上さまもブログでご紹介されてました。