日本は四季折々、素晴らしい自然の営みを感じられるところなので、室内もいいですが、ぜひ屋外で瞑想されることをお勧めします。新緑の森の中で、静かな湖畔で水面を眺ながら、爽やかな風を身に受けつつ、自然の薫りを味わってみましょう。そして大自然の中で、さまざまな生命の息吹を感じることができれば、自分が地球という大きな生命体の一部であることがわかると思います。


 ヨーガの瞑想にはたくさんの技術があります。それは流派によっても様々でしょう。どれが最上だとか優劣をつける気はありませんが、大自然の「気(プラーナ)」に同化することができれば、それはヨーガの上達にも必ず役立つと思います。自分の内なるプラーナ(五気)は、大自然のプラーナと本質的に同じものだからです。


 プラーナとは、生命力そのものです。ですから、自らのプラーナを感じることができれば、大自然のプラーナを感じることも可能になります。これは逆もまた真なりです。


 難しいことを考えなくてもいいですから、時間の余裕のある時に、一人で自然の中を散策してみませんか。観察しようとせずに、ゆったりとくつろきながら、大自然の息吹を受け止めてください。